今の日本はすごい国なのか

私は子供の頃から、青年海外協力隊で派遣されるようなアフリカの貧しい国の映像がテレビで流れる度に「日本で生まれて良かったなぁ、こんなアフリカなんかに生まれたらすぐ死んでまうで」と言われてきた。

もちろん泥水をそのまま飲むのは嫌だし、水道をひねれば綺麗な水が出てくるというのはとても素晴らしいことである事に間違いない。ただ、私はずっと本当に日本はすごい国なのかと疑問には思っていた。

その理由は単純に海外の人たちのほうが楽しく生きてそうだったからだ。

街の様子など衛生環境は悪いが、普通に笑顔に満ち溢れていて、周りの住人たちと協力しながら和気あいあいと生きている様子は、日本がどれだけ経済成長しても手に入れられないものというか、経済成長に反比例するように日本が手放したことのような気がする。

今の日本は食べのものを掃いて捨てるほど生産するために人を低賃金で雇い、捨てるために人を雇い、ゴミが増えすぎて問題になっている。

果たしてその仕事に人間らしさはあるんだろうか。

これは第7世代の典型かもしれないが、この仕事やる意味あるんだろうかと思ったことは、疑問に持ちながら続けてみても

やれと言われた上司から、明確な理由の説明がなければ多分働くのを辞めると思う。簡単にいえば仕事がたくさんある今の時代の甘えかもしれないが、逆に言えばその考え方を実現できるように、今のようなモノや選択肢に溢れた日本にたどり着いたんだろう。

テレビでは調子に乗っている若者が多いので、最近の若い奴は!とか典型的なことを言うオッサンや、若者をバカにしたような鶏肉って何の肉などという謎のクイズ番組が放送されているが

現実のそれなりに教養のあるおじさんと話していると、最近の若者は可哀想だとか、情報が溢れすぎて自分が同じ立場だったら生きるのが難しいだとか、そういう考え方をしてくれる人が増えてきた。

それと同時に、今の若者の考え方に理解が及ばないことも、私としても納得できる。生まれた時からインターネットがある人と意見が合うほうが難しい。ネットというは一見便利ではあるものの、こちらからアクセスしなければ情報を手に入れられないという不便さもある。

それが現代の若者が逆に性教育のような分野への知識がかなり欠落している人が増えているというような問題も引き起こしている。簡単にいえば、興味のないことは永遠に知らない人間が出来上がりやすくなるのかもしれない。

それを考えた時に、日本というのは本当にいい国なんだろうか。

自分が興味が無いことに、日本人はどれだけ興味を持てるだろうか。

これは私の個人的な考えだが、会話が成立しないほど知識がなさすぎるというのは、あまりにも人間として残念だ。

クイズ番組ブームは日本人へ知識を与えてくれるが、雑談が苦手な日本人へのひとつの助け舟のような気さえする。

好奇心というのは人間の中で、かなり重要性の高い感情である気がする。

私は人と会話するときに愛想がないことで日本のトップ10には軽くランクインするだろうが、別に人と話すことが嫌いなわけではない。

愛想がない人にでも、極僅かに日本人の中にいる、単純に好奇心で新しい人に興味がある人がいれば、結構こんな自分にも話してくれるからである。

未知に対して面白いと思うか怖いと思うかは人それぞれで、大体の人が怖いと思う気がする。

要するに、わからないものには関わりたくないというのが日本の伝統文化な気がする。いわゆる臭いものには蓋をしろというやつである。

あなたは「未知」に対してどれだけ興味があるだろうか。

はるか昔だが、鑑真という人が、目が見えないのに何回も中国へ船で渡ることを試みたらしい。

今の時代なら、わざわざ船で行かなくても飛行機があるし、今のウイルスが蔓延する中国ならまだしも、単に中国へ行くという行為はそれほど危険が伴うものではないだろう。

彼らが海外へ渡ることは、好奇心もあっただろうが、危機感に近いものもあったと思う。このままの日本では駄目だという向上心に近いものも持ち合わせていたことだろう。

今の日本は国の経済規模としては成熟しただろう。ものに溢れているし、経済危機というほど仕事が無いわけではないし、バイトの給料も上がっている。経済的な側面に目を向ければ、十分だと思う。

それならば、これから違うステージに向かう必要がある。

単純にものを買って満足できるのであれば、金だけを追い求める人生になるだろう。それに近い状況が日本に起きていて、経済的に満足でも結婚など煩わしい選択をしない人が増えている。

自分はやさしい家庭を持ってそれで満足だという人もいるかもしれないが、産んだ以上、子供の将来のことは少しくらい気にしてやらないといけない。

2050年には日本は超高齢化社会を迎えている。予想より出生率が急減しているので、おそらく3人に1人が高齢者などとの統計から、5人に2人くらいが高齢者となるかもしれない。

残念ながらそればかりはどうしようもできない。

移民を受け入れると言っても、高齢者を外に出すことはなかなか難しい。今の中国の病院はコロナの影響で病院に空きがない状態ではあるが、このまま高齢化が進めば、医者や看護師もさらに足りなくなり、普通に骨折で入院するのさえ難しい状況になるのかもしれない。

単に金を稼ぐということ以上に、人が自分の人生をどのようなことにエネルギーを捧げるのかということを考える必要があると思う。

なんのために役に立つのかわからない仕事を何年も続けるのであれば、何か人の役に立つだろうと確信を持てる仕事に移るべきだろう。

そうでなければ、未来の日本では、今の生活水準は到底維持できない。

ロボットや人工知能がといっても、結局ロボットや人工知能を作る人がいなければならない。日本の大学生は圧倒的に理系の数が少ない。

抜本的な構造改革が必要だろうし、それを取り仕切る圧倒的な決断力を持つ政治家が求められているはずである。

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