『ハヤブサ消防団』9話

終わっちゃいましたねぇ。
まずは、関わった皆さまにお礼。
毎回ワクワクドキドキ楽しませていただきました。
ありがとうございました。
そして視聴完走した皆さま含め、お疲れさまでした。

このドラマを通して、自分自身のある事に気付きました。
いろいろ細かいとこ見えてるのに、繋げられないんだよなぁ。
前から何となく気付いてはいたんだけどね。
で、この最終回で感じた事をまたつらつらと。

終わって、まず最初に思ったこと。
何で9話??全然尺が足りてないんじゃない?
8話まで文句なしに丁寧に描かれてきたのに、最後はこれでいいの?
ってことです。
モヤモヤを言葉にできずにいたら、夫が上手く例えてくれました。
「連載打ち切りになった漫画を強引に何とか終わらせようとしてるみたいな最終回だった」と。
まさにソレ!
最終回だけ見ても、丁寧に描かれている部分と強引な部分がくっきり分かれてる。
急に違うドラマが挟まってるみたいな感じがした。
ナゾがナゾのまま終わってるのもあるし、どうした?何があった?
何となくの推測だけど、これって本来10話あったのを9話に書き直したんじゃない?
もし、この推測が当たっているなら、視聴者をナメてもらっちゃ困る。
演者さんもスタッフさんたちもみんな頑張って8話まで絶好調だったのに。
何より脚本家さんが気の毒。
局で何かあったよね?
こういう話って、事実は絶対に外には出てこないから何とも言えないけどさ、何かもう台無しってのが正直な感想よ。
真相は闇の中。って、これが最大のナゾなんじゃない?
とは言え、終わってしまったし、分からないことは推測しつつそれでも分からないことは笑い飛ばすことにしますか笑

メインビジュアルポスター

初回放送前から気になっていた、メインビジュアルポスターで下を向いて顔が見えない消防団員はダレ?
後ろ向きの二人が映子と村岡町長なのはわかった。
この下を向いているのが誰なのか、いまだにわからん。
省吾の別の顔ってことなの??

なぜ太郎の家に展子の写真があったのか

「カメラマンさんなんですね。良かったら私も一枚撮っていただいていいですか?私がハヤブサにいた証を残したいんです。本当はずっとここにいたいけど、それは叶わないから。」
幻想の展子が彩に言った言葉ですが、写真を撮った時に展子が太郎の父勝男にそう言ったんですかね。
それがはっきり分かるシーンが無いんで推測です。

蝶の意味

展子が彩に声を掛けた時、蝶が飛んでいました。
太郎が隋明寺の前でアビゲイルの信者たちの間をモーゼの十戒のごとく歩いていた時にも蝶が飛んでいました。
ちょっとググってみました。

  • 極楽浄土へ魂を連れて行ってくれる

  • 不死・不滅の象徴

  • 死霊の化身(地方により)

  • 死者の魂が宿る

  • 長寿

うん、「諸説あります」ってやつね。
太郎の夢枕に立った展子と、彩の前に現れた展子は、同じように頭を撫でようとしていました。
蝶は、展子の魂が宿っていて太郎と彩を守っていると解釈しましたがどうでしょう。

石楠花の花言葉

最初に太郎が石楠花の花言葉を調べていた時に「危険・警戒」という花言葉が出てきました。
私も同じように調べてみたんですが、「威厳・荘厳」という花言葉が一般的のようで、「危険・警戒」というのはあまり一般的では無いように感じたんですよね。
なんで劇中で「危険・警戒」の方を採用したのか疑問だったんですが、展子自身は「威厳・荘厳」の意味で持ってたんですね。

展子と映子の過去

幼馴染だったんですね。
映子はてっきり教団の幹部に近しい立場で、取り巻きたちが保護しているのだとばかり思ってました。
教団の秘密を知ってしまったから監視されていたのか。
杉森の顔を見た瞬間の表情はそういう事だったんですね。
彩はその事実を知らないということです。
そして、彩から「三馬太郎という作家がいる。アビゲイルと同じくらい大事になってしまった。」という告白で、太郎なら何とかできると思ったんですね。
太郎の家の鍵を壊してまで入ってきた理由に納得です。
映子周りで残ったナゾがあります。
額の痣です。
秘密を知ってしまった後教団に酷いことをされたと言っていたので、その時に出来たのかな?と思ったら、回想のチビ映子にも痣がありました。
展子と親友になる切っ掛けになった大きな出来事があって、その時に出来た痣とかいうエピソードがあるのかと思ったら、無かったですね。
あの痣なんだった??

彩の友人明日花

彩が悩んでいた時にアビゲイルに誘い込んだ明日花ですが、教団が起こした過去の事件の犠牲者の一人でした。
この設定、それ以上でも以下でもありません。
それだけです。
明日花周りが何も描かれてない。
彩がアビゲイルに傾倒する重要な理由だと思うんだけどな。

杉森の策略

太郎も言ってましたけど、杉森って教団の事なんか一切考えてないですよね。
信仰心のかけらも無い。
教団をコントロールする支配欲だけ。
かと言ってトップに立ちたいわけではない。
いざとなったら、トップに全てを背負わせて切る。
その象徴が過去の信者殺害事件だと思っています。
12人の被害者は、杉森が邪魔だと判断したんじゃないですかね。
「教祖の暴走を止められなかった」というのは嘘でしょう。
教祖すらも利用する杉森。
彩に対しては、明日花を利用して信じ込ませているのだと思います。
そして、それこそが彩がアビゲイルを信じ込んでいる核になっていると思います。

太郎の説得

彩の信仰心の核がはっきりしていればそこから崩しに行けばいいんでしょうが、そこら辺がちょっとフワッとしちゃってるんですよね。
杉森や真鍋が犯した事実と太郎が映子から聞いた展子の生涯。
明日花の事も説得のネタに成り得るんですが、明日花ネタはあれしか無いんでしょうがないね。
そして我が推し流石圧巻の芝居です。

彩の演説

太郎の説得が効いたのか分からない状況で(太郎はダメだと思っていた)、アビゲイルが用意した予定の場所へは行かず、町役場の放送室での演説。
町長とマー坊が見張りに立ち、最初はアビゲイルの聖母降臨の宣言だと思わせておいて、これまでの事件がアビゲイルによるものだったという説明。
待て、彩が現実を見られるようになったのはいいけど、自分が教団に(と言うか杉森に)騙されてた事にちゃんと気付いた?
明日花の事は”知らぬが仏”ってことでいいかな。
ま、いっか。

突然の銃撃戦

私の中で最大のナゾ。
なんでいきなりショットガンが出てきた??
賢作が「狩猟免許持ってる」って言ってたのは、このシーンの前振りだったのか。
それにしても、町内放送で彩の演説を聞いた太郎がホッとして帰ってきたら彩が待ってて、一息つこうかというところ。
消防団のメンバーとも安心して別れてきたところじゃないかと思うのよ。
そこに突然ぶっ飛んだ真鍋が屋根の上から現れて、しかもショットガン持ってるとか何事??
真鍋だけじゃなく、ドラマごとぶっ飛んだ瞬間じゃないの。
あたしゃ、ロケラン担いだMOZU東が現れたかと思ったよ。
と思ったら、誰も通報してないのに消防団員たちとパトカーが同時にやってきたよ。
賢作もショットガン持ってるよ。(やっぱMOZU?)
何かの知らせでもあったの?
平和に解散したんじゃないの?
ここのシーン、ホントに意味分かんない。
真鍋がこんなに従順にアビゲイルに従うのって何か理由があると思うのよね。
そこも全く触れてなかったなぁ。

撃たれた太郎

銃の知識は無いんで合ってるか分かりませんが、賢作のショットガンはM870ウッドストック、真鍋はAGM モスバーグ M500。
太郎は真鍋に後ろから右肩辺りを撃たれてます。
あれで撃たれたら骨は砕けてるよね。
前から圧迫止血してるから貫通した?
肺は傷ついてない?
あ~意識が朦朧としてきちゃってるよ。
鎖骨下におっきな血管あるからなぁ。
出血多いよなぁ。
太郎が死んじゃって終わるのはイヤだよ~
助かっても、右肩に後遺症が残るかもしれないなぁ。
なんてことを考えてたら、展子が現れてほほ笑んでました。
あぁ、展子が助けてくれる。
守られてるなぁと思いました。
それが、何事も無かったかのように消防団の訓練に参加している太郎の姿。
後遺症何も無いんか~い!
ひょっとしてBB弾だった?(サバゲーか!)
ガバッと起き上がって作品を書き始める太郎を見て思いました。
これ、その後の太郎ってことでいいよね?
まさか、夢オチとか推理作家の妄想でしたなんてオチじゃないよね?
そういえば、拘置所からの彩の手紙がありましたけど、彩って何か逮捕されるような事しましたっけ?

ループ

最後のちゃんみな登場シーンは秀逸だったと思います。
過去に事件を起こして解散したはずのアビゲイルが、実は陰でひっそり続いていたのと同じように、また続いていくんですよね。
『ハヤブサ消防団』らしいゾクッとする終わり方でしたね。

というわけで、個人的には8話までは完璧だったのに、最終回どうしちゃったの??って思ってます。
とっても”大人の事情”の匂い漂う最終回でした。
最終回も面白かったよって方ごめんなさい。

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