『ハヤブサ消防団』5話

今回は、1~4話とちょっと毛色が違うエピソードでしたね。
全体的にはほぼストーリーが進んでいません。
その代わり、彩の過去の秘密ががっつり。
超ヘビー展開でした。

前回の太郎の「手遅れです」のプレビューからのスタート。
町おこしドラマ『探偵ハヤブサの事件簿』の撮影です。
名俳優たちの大根芝居ですよ。
今回の笑いどころはここしかないので笑っときましょ。
勘介は、言っちゃダメだって言ったのに太郎の不確定な推理を家族にしゃべっちゃいました。
こりゃ来週にはみんな知ってるよね。
昔から思ってる事なんですけど、ホントに秘密にしておかなきゃいけない事って、自分の口から出しちゃダメ。
人の耳に入ったら最後、もう自分ではコントロールできないですしね。
そんな話をしている二人をジッと見つめる賢作。
賢作って何か隠してるよね。
1話でも「波川が土地を売ったらソーラーパネルが設置され、その事で浩喜と揉めていた」という噂話を聞きながら何かバツが悪そうな顔してたし。
その時は郁夫もだったね。
そんな撮影現場に現れた真鍋は、住民と話をしながら彩をスマホで撮影していました。
彩と真鍋の関係がずっと謎のままです。
真鍋もアビゲイル騎士団と関係あるんですかね。
夫曰く「真鍋は最初からずっと怪しい。怪しすぎて結局最終的には何も無さそう」と言っております。
どうなんでしょうねぇ。
そして、太郎の彩に対する気持ちに勘付いた勘介。
言わなきゃいいのに認めちゃう太郎。
これも次回はみんなに周知されてるわね。

中山田は、団員たちと仲良くなって太郎よりハヤブサの事に詳しくなっちゃいました。
それで改めて彩に近付くなと警告します。
まぁ”手遅れ”なんですけどね。

あとは、ほぼ彩の過去の告白でしたね。
仕事が上手くいかず、昔の友人に相談し紹介されたのがアビゲイル騎士団の顧問弁護士杉森。
人は弱っている時に自分が欲しい言葉をくれる相手には簡単に心を許してしまいます。
「果物をザギンでシースーみたいに言ってみた」と言って相手を嘲笑していた杉森は信頼に値しないと思うんですけど。
とは言え、彩は最初から弱みを見せてるわけで、当然そこに付け入ってくるわけです。
彩は自分の意志で入信したと思っているようですが、彼らは彩が入信するように仕向けています。
教団を訪ねた時に声を掛けてきたオバ様たちは仕込みでしょう。
彩の友人の「カマトトって何?」も。
弱ってる彩が入信するのは簡単な事です。
教団が起こした大事件のあと、彩は教団を離れたとのことですが、彩は一度太郎に嘘をついてた事実があります。
現在は関わっていないという言葉を信じたのか、太郎は彩を受け入れこのまま交際を続けていくことにしたようです。
彩を抱き寄せる太郎の肩越しに”山原展子”の写真を見つけ不敵な笑みを浮かべる彩。
こっわ!
ホラーにカテゴライズされる作品を見ても大して怖いと思わないんですが、世の中いちばんコワイのは生きた人間だと思ってるんで、こういうのが背筋がゾクッとしますね。
ちょいちょいカットが挟まってた映子とその仲間たち。
映子と彩が一緒に見ていた山原展子の写真。
彼らも教団関係者?
だとしたら、まだ教団と関係が切れてないんじゃない?
太郎ホントに大丈夫??

浩喜と彩の関係も謎のままです。
中山田は浩喜もアビゲイル騎士団の信者だったのではないかと推理しています。
ポイントで出てくるシャクナゲも謎のままです。
どうでもいいですけど、桜屋敷の表札が「野々山」のままでしたね。

今回は1~4話の定番パターンが崩れています。
ラストカットはいつも太郎のカメラ目線でしたが、今回は彩のカメラ目線でした。
場面転換で、前後のカットが重なって表現されていたり、彩がアビゲイル騎士団に傾倒していく様子を”円”で表現していました。
経典の内容が部屋の壁に投影されていたり、瞳に円の照明を映したり、いつもより幻想的な表現が多かったように思います。

次回は、今回の秘密や噂がたくさん広まっているような気がしますねぇ。
とりあえず、視聴者は太郎がかなり危ない状況にある事が見えていると思いますが、本人が自覚できてないですからね。
彩の本性と正体が気になります。


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