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時間と空間  次元による宇宙

                      2023・11・02
 時間と空間の次元による宇宙
                           長野治雄

 星々が互いに遠ざかっているからと言って時間を遡れば宇宙の全てのもの
 が一点に集まるとする考えは本当に正しいだろうか
 その考え方は宇宙を知る上において真実であると何を根拠に言えるのか
 己の位置(ある固定された位置)において他のものの位置の変化は距離の
 変化として捉えられそこに空間という概念が生まれた
 また逆に他のものに対して己の変化は他のものの変化の前後を時の刻みと
 して時間という概念が必然的に芽生えた

 アインシュタインは時間と空間とは互いに区別できない同等のものであり
 かつ互いに独立の変数として表せると考えた
 (  ct, x, y, z  )
 さらに自然数的思考からそれらは時間と空間の連続体として捉えられると
 した
 特殊相対性理論では空間を3次元として時間を1次元として4次元空間で
 表されるとしてその空間はミンコフスキー空間と言われる
 一般相対性理論では物体の重力によって時空は連続体の歪みとして表され
 その4次元空間はリーマン空間と呼ばれる
 そこでは時間と空間とは同等であるとしながらも空間は自由に行き来する
 ことができるが時間は一方向しか許されていない
 空間は自由であることに対して時間は一方向である
 同等であるはずの時間と空間はなぜ斯くも違うのか
 そのことから時間も空間と同じように自由であるとする考えが生まれる
 時間を自由に操れるタイムマシーンが作れると考える者もいる

 だが実存化数理論はアインシュタインの相対性理論では時間と空間をそれ
 ぞれ独立変数であるとしたことで間違いであると指摘する
 つまり時間と空間とは互いに独立ではないということである
 独立でないということは時間と空間とは互いに従属関係にあるということ
 である
 実存化数理論から時間と空間は互いに従属関係にありかつ相対関係である
 と示される
 
 人の脳の得意とする自然数的思考に拠るアインシュタインの理論では真の
 宇宙の姿を知ることはできない
 人の自然数的思考による最たる不可解なるものとしては無限という概念で
 ありかつ無の概念である
 また有という存在そのものも考えれば考えるほど人の自然数的思考の中で
 は不可解となる
 人の知る宇宙は生まれそして消えていくものと考え無の中から有なるもの
 が生まれそして有なるものが無へと消えていくと考える
 人の知る宇宙の存在の前後はいかなるものであるというのか
 そこでは宇宙の時間と空間とは違う永遠かつ無数の真空という時間と空間
 が存在すると考えるのか
 このことについては人が自然数的思考する限り永久にディレンマの中に居
 続けることとなり答えは得られない                                                     
 宇宙の本当の姿を知るためには実存化数的思考をしなければそれは決して
 知り得ない
 だからと言って自然数的思考が悪いということではない
 人が宇宙の側面的概要を知り得てそして己が存在すると実感するためには
 自然数的思考でしか得られないからである

 人が1・2・3・4・5・・・と未来へ歩を進めて行っても限りはある
 また1・2・3・4・5・・・と過去へ遡って行ってもその限りはある
 自然数的思考するとは因果関係たとえば始まりと終りとの関係や大小関係
 などをそしてそれらの連続性をも考慮して物事の有り様を考察することで
 ある
 そのため物事には始まりがありかつ終わりがあると思い同時に無限の時間
 と空間を考えてしまいそこに不可解さが生じる

 だが実存化数理論ではまったく違うものとなる
 空間を移動すれば時間は経ち時間が経てば空間は移り変わる
 つまり時間も空間も過去にいた時刻そして過去にいた同じ場に決して戻る
 ことはできないということである
 人は時間とは違い空間そのものの大きさは変化してもそのものの存在は変
 わることはないものと感じて同じ場所に決して戻れないが同じ場所に戻る
 ことができると思っている
 アインシュタインの考えた時空とは違い空間は時間とともに移り変わって
 いて別の空間であるとしなければならない

 実存化数理論では存在するという数学的概念から時間も空間もそれぞれの
 次元において相対関係にありかつ時間と空間との間にも相対関係が成り立
 つと結論付けられ独立変数としてではなく従属変数として表される

 いま仮に宇宙は4つの次元でつくられていると考える
 独立次元 A、B,C,D が互いに相対的関係にあるとする
 そして次の関係演算が成り立つとする
   A → B = C    ,  B → A = C
   B → C = D    ,  C → B = D
   C → D = A    ,  D → C = A
   D → A = B       ,    A → D = B
 ここで次の関係式を考えると
   A → C 
 この関係はAとC以外の独立次元BかDのどちらかの次元にならなければ
 ならない
 いま仮にBの次元をとるとすると
   A → C = B
 よって
   A → C = D → A
 となりこれはそれぞれが独立次元であることに矛盾することになる
 Bの代わりDとしても同じことである
 よって宇宙は4次元以上の多次元空間ではないということである
 当然1次元でも2次元でもない
 ただ3次元でなくてはならないことがわかる
 つまり時空間はミンコフスキー空間という独立4次元空間ではなく時間と
 空間とが従属的相対関係によって重なる重複3次元空間(特別にルーダム
 空間と名付ける)で表されなければならないということである
 人は自然数的思考に基ずく経験上時間は時を刻んで過ぎ去るものとしか感
 じず空間は今いた場所へ必ず戻れると思い込んでいる
 しかし空間を移動すれば時間が経ち時間が経てば空間を移動する
 ルーダム空間では時間も空間もどちらも過ぎ行くものとして捉える
 つまり時間は一方向で逆行できないように空間も同じように元の位置に戻
 ることが決してできないということである
 実存化数理論では連続性を考慮すると時空は一方向性を有すると言える
 ここで注意されたいことは連続性を考慮するとは自然数的思考をするとい
 うことであり人が人の宇宙の存在を認識するということである
 3次元(A,B,C)について考察する
   A → B = C , B → A = C
   B → C = A , C → B = A
   C → A = B , A → C = B
 ここでつぎの関係を考える
   A → B → C 
 A → B = C から上の関係式は
   C → C = C  
 となるまた B → C = A から
   A → A = A 
 となり結果として
   A → A = B → B = C → C
 これは何を意味するのかというと次元を独立したものとして扱われている
 が本来は区別できないものであるということを意味している
 いま1次元で表されているものがあるとする
 そのものは座標の取り方によって2次元で表されたり3次元で表されたり
 することができる
 次元は人が宇宙を認識するための数学的便宜上のものであり宇宙そのもの
 には意味をもたないものである  
 つまり宇宙は単一のものから創られていることを示している

 さらに「時間が経てば空間を移動する」
 または「空間を移動すれば時間が経つ」
 このことから時間と空間との間にはアインシュタインが言うような互いに
 独立した次元ではなく互いに従属的な相対関係であるということである
 このことから時間と空間とは同一のものであり区別できないものであると   
 言える
 だが時空は4次元座標として互いに独立した変数であると考えて
 ( x,y,z,t ) 
 と示される
 観測者(原点)から離れたある地点Pの空間座標は
 ( x,y,z )
 と3次元の点として表される
 だが原点からPまでを直線で結ぶとそれは1次元として表される
 アインシュタインの相対性理論では時間と空間との関係は
 x/t ≠ y/t ≠ z/t 
 とおける
 時間と空間は独立関係にあり物質によって齎されたものである
 だが実存化数理論では時空は
 x/t = y/t = z/t
 である
 時間と空間は互いに従属関係にある
 そして時間も空間もそれぞれ座標としての点として捉えるのではなく相対
 関係として取り扱わなくてはならないということである
 これを表す時間と空間の重複三次元空間をルーダム空間と名付ける
 また人が知る宇宙において絶対空間は意味を持たないし存在しない
 現在という時間的空間も宇宙そのものにとって絶対空間が存在しないこと
 と同じように必要としないし存在しない
 だが人が存在を認識するためには時空内に固定された点が必要となる
 たとえばビッグバンが起きたとする時と場の点の存在である
 これは人が得意とする自然数的思考によるものである
 
 人は宇宙で起こるすべての現象を自然数的思考で捉えるため細部において
 ずれが生じて誤った法則や理論が作られ矛盾が生じることとなる

 さらに時空間全体を考察すれば人が知る宇宙(ルーダム空間)は先代時空
 と後代時空とから成り立っていると言える
 そして先代時空の物質は後代時空の物質に対して力として作用するように
 見えそれが人の知る力学となる
 それによって時空は物質に対して重力系ではなく加速系のように振る舞う
 だが時空そのものは重力系とか加速系とか慣性系とか全く関係がない
 物質だけを見ると先代時空の星も後代時空の星も全体的に加速的に遠ざか
 っているように観測される
 つまり後代時空の物質が先代時空の物質の方へと加速的に流れていくのは
 時空そのものの偏り(向き)によるのである
 このことは時空が逆行できない理由でもある



  存在とは何か



  「 ’偏見’を捨てなさい
    すべてにおいて’懐疑的’になりなさい
    強い’探究心’を持ち
    細心の’注意’を払いなさい 
    そうすればきっと正しい答えが見出せる 」               
              筆者からの助言 
    Throw away the'prejudice'
    Be 'skeptical' in everything
    Have a strong 'inquiry spirit'
    Pay close attention to
    Then you will surely find the correct answer
               Advice from the author
 
   
   「 知らないことは 決して恥でも無能でもない
     知ろうとして努力しないことが 恥であり無能である 」
                  筆者より
    "What you don't know is neither shame nor incompetence
    It is a shame and incompetence not to make an effort to know. "
               From the author  

   「 Ask, and it shall be given you ;
    seek, and ye shall find ;
     knock, and it shall be opened unto you ;  」
                   Matthew 7:7
   「 求めよ そうすれば 与えられるであろう
    捜せ そうすれば 見いだすであろう
    門をたたけ そうすれば あけてもらえるであろう 」
                   マタイによる福音書 7:7
                            (口語訳)
           五
         矢 口 隹
           王
         吾唯知ヲ呈ス  


  
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