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知れば知るほど会社が身近に! 若手チームが挑む 組織の”WAY”づくり

こんにちは、三菱電機変革プロジェクトnote編集部です。
 
みなさんは自身の「強み」や「らしさ」を問われたら、何と答えますか?
何となく思うものはあったとしても、表現するのって難しいですよね。
それが自分のことではなく、自分の所属する組織のこととなると、なおさらです。
 
でもそれをうまく表現できたら、みんなが正しく認識し共感できたら、今よりも自信や誇りを持って日々行動できるのではないか?
 
今回はそうした自分たちの組織を支える「強み」や「らしさ」を振り返り、日々の業務の道しるべとなる指針=組織の“WAY”を作ろうと取り組む、三菱電機姫路製作所の若手チームをご紹介します。

メンバープロフィール

――姫路製作所の”WAY”づくりとはどのような活動ですか?
 
尾上:姫路製作所の「強み」や「らしさ」を言語化して、行動指針になるようなスローガンを作ろうという活動です。まずは姫路製作所のこれまでの歩みを振り返り、現在の「強み」や「らしさ」を確認する。その上で、世の中の変化も踏まえた今後の「在りたい姿」を想定し、そこに向かって進むために新たに必要となる要素を見出し、新たな「強み」や「らしさ」を築いていこう、そのための指針を作ろう、というものです。
 
中垣:1年ほどかけて、これまでの姫路製作所について所内のいろんな人にインタビューしてまとめてきました。今は今後の部分、これからどんなことが求められるかという点について議論しています。年度内に完成させて、春から所内全体に展開し、みんなで実践していきたいと考えています。
 
――そうした“WAY”を作ろうと考えた背景は?
 
尾上:自分たちの強みについて、何となく認識はしていても言語化するのは難しく、みんなフワっとイメージしていると思います。それを言語化して浸透させることができたら、みんなが迷いなく、気持ちよく働けるんじゃないかなと。判断や選択に悩んだ時に、決断を後押ししてくれるような指針があれば心強い道しるべになる、と考えたのがきっかけです。
 
山木:三菱電機では、時代に即した新たな組織風土や文化を築こうと全社的にいろいろな取組みを進めています。例えば、心理的安全性を高めてコミュニケーションを増やしたり、社内のタテ・ヨコの垣根を越えた繋がりづくりだったり。これを植物に例えると、会社や事業が「木」で、その「土壌」を整える活動だと私たちのチームでは捉えています。
 
そして、この活動の最終的なゴールは「働きやすい環境を整えることを通じて事業の競争力を高めること」で、つまり、成果としての「果実」を実らせることです。そのためには土壌に「栄養」を与える必要があり、自分たちの「強み」や「らしさ」をみんなが認識できるよう明確にして、それらを踏まえた行動の指針・道しるべを示すことがその栄養源になるのではないか、と考えたというところです。

――”WAY”づくりにおいて苦労/工夫した点などはありますか?
 
山木:はじめは「姫路製作所らしさって何だろう?」「そもそも”WAY”ってどんなものであるべき?」と白紙の状態でスタートして、極端な話、他社を参考に「それっぽい」言葉をあてがえばいいのかなと安直に考えて候補を出していました。結果、魂のこもっていないものばかりが浮かんでしまって・・。
 
中垣:そうした言葉が独り歩きしてしまっても「競争力を高める=どこよりも強い、勝つ組織になる」という目標に向かうための指針にはならないので、実績に基づいた実感が伴うもの、みんなの共感を呼び心を動かすものを作りたい、とチームであれこれ議論し、所内の人たちにインタビューしてイメージをつかむところから始めました。
 
尾上:まずは「今までの姫路製作所を支えてきた強み」を知ろうと、過去の成功体験などの歴史を知る人たち、新しい製品・事業を立ち上げた人たちにお話を伺うことから始めました。ただ、ここでも自分たちが作ろうとしている“WAY”自体がフワフワしていて「誰に聞こう?」「何を聞こう?」とあれこれ探り探りでした。
 
中垣:フレーズだけだと浸透力が弱いと思い、成功体験にまつわるエピソードを深掘りして・・と試行錯誤しつつもインタビューを重ねて、その度に社内サイトに様子をアップしていたら、段々と皆さんもいろんな視点から語ってくれるようになり、何とか形になってきたというところです。

中間過程のダイジェスト動画より抜粋

――”WAY”(案)や ”WAY”づくりに対する周囲の反応はいかがですか?
 
山木:インタビューして感じたのは、みなさん一人ひとり本当はいろんな熱い想いやストーリーを持っているけど、今までは語る場がなかったのかなと。実際、インタビューに応じてくれた方から「今までこうしたことを話す機会がなかったから、とても良い機会だった」と感想をいただいたりしました。インタビュー動画を見た方からも「背景にある想いやエピソードを聞くと、人にも製品にも愛着がわく」とポジティブなコメントをいただきました。
 
――この取組みを通して、自身や周囲に変化を感じることはありますか?
 
尾上:「職場をより良くするために何かしてみよう」と思うことが増えましたが、周囲にも同じ考えの人が増えたと感じています。労働組合の委員も担当していますが、変革活動や”WAY”づくりを始めてから、みなさんの提案が実現される期待感が大きくなったのか、以前よりもいろんな意見が出るようになり活気づいています。
 
山木:実は活動に参加する前は会社に楽しさを感じられないというか、何となくモヤモヤしていました。でもこの活動を始めていろいろな人に話を聞く中で、こんなに多くの人が姫路製作所の強みや楽しさを知っていて、前向きに働いているということを知り、気持ちが楽になったというか。姫路製作所が好きになれましたね(笑)
 
中垣:個人的には、WAYづくりを始めてから「明るくなったよね」と言われるようになりました。業務で関わることのなかった部門や現場に行くことが増えて、本社や他の製作所を含めていろんな人との交流ができて、社内のいろんなことを知ることができました。そうした人たちから元気や勇気をもらえて、やればやるほど三菱電機を身近に感じるし、好きになりました(笑)

――まだ”WAY”を展開・浸透させる大仕事がありますが、今後「こんなことをしてみたい」というものはありますか?
 
中垣:「”WAY”を体現しているね」と言ってもらえるようになりたいですね(笑) そんな姿を見た人たちが「自分でも◯◯してみよう」と思えるように動きたいと思います。特に後輩が今よりもっとやる気に満ちて、活発・闊達にお互いを高め合えるように、先陣を切っていけたらと思っています。
 
尾上:まず、月曜日に「会社に行きたい!」と思える職場にするのが理想です。今は子供が生まれたばかりだから1秒でも早く家に帰りたいですけど(笑) その後は、今回の“WAY”がうまくいって、他の製作所でも取り組みたいというところがあれば、姫路製作所の例をモデルケースとして伝える、そんなサポート活動ができればと思います。全社に良い波を伝播したいですね。
 
山木:姫路製作所を、そして三菱電機をもっと好きになりたい。そのために他拠点のこともいろいろ知りたいので、いろんな人と交流したいです。今回の活動を通して、会社や事業を引っ張っていく、モチベーションが高い人たちは会社が好きな人が多いと実感しました。好きっていう気持ちが会社を良くしようという想いや行動につながって、良い循環を起こしている。なら、社内の人がみんな会社を好きになったら、それぞれ前向きに動こうとすると思うので、もっと加速する。姫路製作所の”WAY”づくりをそうしたきっかけにできればいいなと思います。
 
編集部:本日はありがとうございました。”WAY”の完成と、その後の反響が楽しみです。これはまた追加でお話を伺わなければなので、その際にまたよろしくお願いします!

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