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一家に一台どうですか

(以下、実際に聞かされた文言を元に構成。)

「目が見えない人達って、スゴいわねぇ。
 だって、会議の時とか、
 耳で聞いた話ぜんぶその場で覚えちゃうんでしょう?」
「いえいえ(何を仰いますやら)。
 そんなはずがございません!」
「え。だってホラ、ちょっとした事とかメモ出来ないでしょ?
 ずっとボイスレコーダー入れっぱなしなの?」
「メモ、出来るんですそれが!
 あるんです専用の機械が!
 ぜひ皆さんに知って頂きたい!

 点字ディスプレイを!」


 言葉で書くより実物動画を
 検索して見て頂ければ一目瞭然なのですが、
 一般的な点字図書の一行32文字ごとに、
 ピンが浮き出して点字の形に表示してくれる。

 価格はメーカーにもよりますが12万から48万。
 なぜそれほどの開きがあるかと言えば、

 キーボードのごとくパソコンあるいはスマホに接続し、
 あくまでも画面の文字情報を取り込むタイプと、

 データを内蔵できる携帯タイプ(更に軽量化度合い)の、

 主に2種類が存在するからです。

 携帯タイプはお高いけれども、
 持ち運んで外出先でもデータ入力が出来ますし、
 待ち時間などに読書が楽しめる。

 余談ですが視角障害者が
 「待たされる」機会は結構多いです。
 慣らされてはいてもわりと苦痛です。
 読書ないし文書確認は、
 暇潰し、程度ではなく必要な行為です。

 点字プリンターは場所を取るし点字専用の紙がいるし、
 個人で持つにはお高め。

 点字板に点筆でコツコツやるのは肩が凝るし、
 間違えた場合の修正も手間暇掛かる。

 正直私が欲しいのですが32文字の携帯用軽量版は、
 さすがにお高いよ助成金でも無きゃ手が届かないよ。

 一家に一台当たり前の装備になれば、
 もっと改良もされ安くもなるんだが。

 需要が無い?
 本当にそう思われます?
 暗い中でも読書が出来るんですよ?
 どんな場所にいてもどんな文書でも読めるんですよ?
 (例えば電車内で機密情報の確認だって出来ちゃう♪)
 アイデア次第で使い方はもっと広げられますよ?

 あとは点字を覚えて読む訓練だけ♪
 訓練だってねぇ。
 ディスプレイがあればプログラム、
 組みやすいじゃないですか(しかし5行分は欲しいな)。

 あ。しかしながら晴眼者の盲点。
 読み上げ機能使ったって、
 図像は読み上げてもらえないので。
 当然ディスプレイにも出ませんので。

 マンガもVRもメタバースも、
 一体どないせえ言うんですか、
 って世界がすぐそこ、貴方のわりと近くに、
 今も実在しているんですよ。

 もはやそっちの方が面白く感じたりしません?

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