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はじめまして。書くンジャーズ火曜日、特殊能力は持たない男、ゆうじパパです。【私が書く理由】

「取ってる人にはじめて会いました」
この言葉が僕にとっての書く理由の原点。


はじめましてのかたも、そうでないかたも。
書くンジャーズ火曜日担当、ゆうじパパです。

冒頭から一体何のこと?
な感じのスタートなので、僕のことを知ってもらいながらひも解いていかせてください。

1980年7月9日、雨がひっきりなしに降った日。
大阪で僕は36歳の父と33歳の母のもとに長男として生まれた。
結構な女系家系だったらしく、数世代ぶりに男の子が生まれたということもあり、僕のひいおじいさんは猛烈に喜んでくれたらしい。
周囲に可愛がられて育ったようだ。

小さなころの僕はとってもいたずら好きで、小学校まではわりと元気で活発な子カテゴリーに入っていたと思う。秘密基地をつくったり、虫を捕まえたり、ゴムボール野球したり、夏休みの日記は8月31日にまとめて書いたり。
とにかく外で遊んでいるのが大好きな子供だった。
ただ高学年になるにつれ、外の世界と触れる機会が一気に増えだした頃から人見知りが色濃く出るようになった気がする。

そんな人見知りが猛威を振るった中高時代は、アメトーークに出てきた中高いけてない芸人な感じのパッとしない生活を送っていた。
高校なんて青春のせの字もないくらい一瞬で過ぎ去っていて、大学受験を予定するころには、大好きなTVゲームを作りたい!との思いをこじらせ、センター試験すら受けることなく梅田にあるやたらと建物のデカいコンピュータの専門学校に入学した。
(コンピュータの専門学校って書きながら、表現になんだか時代を感じるなぁ)

この系統の専門学校に行っていた方はご存知かと思うが、男女比率は恐ろしい。ほんと男だらけ。
ここでも青春のせの字もない生活の延長線になりそうだった。
が、ここで僕を救ってくれたのがインターネット。

ノストラダムスの大予言でプチ大騒ぎしていた20世紀末に、Windows95からのコンピュータブームと共にインターネットは世間に少しずつ普及し始めていた。
今でこそスマホを持ち歩いてどこでもインターネットに接続することができるが(この表現も古いな)、当時はよっぽどのIT好きじゃないと自宅でインターネットに接続できる環境なんてなかった。
が、うちにはあった。というか、自力で何とか用意した。
有名なハンバーガーチェーンでバイトしたお金でパソコンを購入し、月にそこそこする金額を払いながら、インターネットを自宅で楽しんでいた。
(思い返すと、Flash動画見るの好きだったなぁ)
そのおかげで外との世界がより一層広がり、僕は6歳年上の妻と出会うことができた。
ありがとう、インターネット。
(妻とのなれそめはどこかで書くかもしれないが、今は置いときます)

専門学校でゲーム製作を学ぶも、ゲーム会社に行くことなくIT系の会社に就職。
IT業界で平日は終電土日は寝るばかりといった生活を過ごして6、7年後、リーマンショックが発生。自宅待機も経験し試行錯誤の末、業種をガラッと変えることを決意。
職業訓練校に通い、設備管理の業界へ進むこととなった。

はずなのだが……
僕はなぜか巡回訪問の営業職となる。人見知りなのに。
面接のときの受け答えがきっちりしていたから、との言葉に今思うとまんまと乗せられてしまい、面接時の業務と全く違う業務へ内定翌日に変更となった。
まぁ、その後は客先で足が震えたり声が震えたりをめちゃくちゃ繰り返しながらもなんとか今に至っている。

でも、大きかったのはIT業界に比べると仕事と生活の時間がまだ安定していること。
僕は32歳の時、やっと妻と結婚できた。

お疲れ様です。ちょうど半分。
ここから理由に向かいます。

ここまで全く触れて来なかったが、僕は大の子供好き。
盆や正月のたび、いとこの子供の女の子と数時間2人ででおままごとをして遊べるくらい。
そんな僕には”育児休業”という単語がよく目に留まるようになっていた。

結婚後すぐには僕らに子供はできなかったが、不妊治療を経て妻が妊娠。
「半年くらいで職場復帰しようと思ってる」
思いがけない妻の言葉で育児休業が急に現実味を帯びた。そして強く思った。

人生は一度きりだ、と。

だから僕は36歳の時、第1子となる息子の誕生とともに1年間の育児休業を取得した。
でも、特筆すべきすごいスキルがあるわけでもない。
子供が大好きだ、の気持ちだけで突っ走った。

半年弱二人で育児をし、妻は職場へ復帰。
そこから僕が職場復帰するまでの半年以上の日々は、今までしてきたどんな仕事よりも大変だったと感じている。
だが、それによって得られる喜びも、どんな仕事よりも大きかった。

そんな育休中、人見知りだけど支援センターに回数を重ねて通うことで、ママさんたちと色々お話ができるようになったのだが、会話の中で数多く耳にした言葉がある。
「男性で育休取ってる人にはじめて会いました」

驚きと好意的な感触を持ったこの言葉が、今の僕を突き動かす。
僕は、あの人知ってる!といった、身近な存在でいたい。
自分が実際に知っている人、というものの持つ力を実感しはじめているからだ。
最近身の回りでもちらほら男性の育休取得取が起きている。
僕がとったということを知っている人たちだ。
影響力はごくごくわずかかもしれないが、純粋にうれしい。

僕は大企業に勤める人間でもないし、公務員でもない。
誰もがうらやむような特技も持ち合わせていない。
きっと、あの人にできるなら自分も、と思えるような立ち位置だと思う。

だからこそもっといろんな人にいろんな形で出会い、まずは普通の人でも男性育休取得者はいるんだということを知ってもらいたい。
その先に、もっと自由な男性育休取得が広まるよう。そしてその世界は、素敵な世界だと実感してもらえるよう。

他の書くンジャーも、あなたにとって関係のない世界のように思っていたことを身近に引き寄せてくれる。
そして、あなたが動きたくなる力を持っている。

そんな中で、僕は男性育休という世界を皆さんにお見せし、微々たるものかもしれないがまずは男性育休取得率向上につながるよう、身近な存在でありたいと思っている。
会うだけでなく、インターネットの力、書くことが持つ力、を使って。
そして、この書くンジャーの一員として。

これが【私が書く理由】だ。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
実は、明日からまた僕は2度目の育児休業に突入!

帝王切開手術で第2子が生まれる予定なんです。

書くンジャーズがこのタイミングでスタートしたのは、運命なのかもしれない!

サポートしていただいたお金は 子供のおやつ に変貌します!