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への里山麺散歩 〜讃岐の里山とうどん② なかむら・象頭山〜

 「がもううどん」でうどんを啜り終えて店内の流し場に食器を戻すと、まだ午前8時半過ぎ。ならばもう一杯啜るかと「なかむら」へ。10分ほどで着くと、開店9時まで15分あるが、先客4名。讃岐うどん人気店にとって、平日朝でも開店待ちの列は日常なのか。

 「なかむら」も「総合S級指定店」の一軒で、20年前に香川県を訪ね啜った、思い出の一軒。当時は、うどんや天ぷらの受け渡しに終わらず、薬味のネギも客が自ら店先の畑から刈り、店内で刻み使う、究極のセルフ店として知られた老舗。現在は、店先の畑だったと思われる場所には食事処が建ち、店内には当時の年配店主の姿は見えず、若き男女が切りもりしている。

 そしてうどんも少し変わっただろうか?冷たいうどんを冷たいスメでいただく「ひやひや」。イリコのダシがキリリと効いたスメは当時の記憶そのままだが、うどんはムニッと抗う強コシの中太うどん。これはこれで存分に旨い。が、当時はもっと細くて、フルフルと跳ね踊る柔コシではなかったか?など、当時の思い出も楽しみつつ、ほのぼの完食。

 たらふく朝うどんを啜り、いざトレッキング。先日NHK-BSの「にほん百低山」でも紹介された、琴平の象頭山を目指す。山の形が横たわった象のようで、その頭にあたる部分が山頂となる象頭山。その麓には「金毘羅宮」があり、景色の変化が存分に楽しめる里山。

 午前10時前、JR琴平駅前の格安コインパーキング(午前8時から午後6時まで300円!)に車を停めて、山支度を整え歩き出す。ほどなく金毘羅宮の参道へ入り、石段脇の土産店を冷やかしつつ、淡々と785段登り切ると金毘羅宮本宮に着く。旅の安全をお祈りして本宮向かって右手の石段へ。それから更に583段登ると奥社に着く。そして、奥社から本宮へと僅かに戻ると、象頭山への登山口。山裾側に傾斜した細い山道をへっぴりゴシで進み、象頭山の葵の瀧から大麻山山頂へ。と、そこには想定外の桜並木。

 下山後は、あぁ楽しかったと松山市。宿泊先のビジネスホテルにチェックインして、夕食は香川県丸亀市のご当地料理「骨付鳥」を、元祖と言われる「一鶴」の高松店でいただく。鶏のもも肉を丸ごと一本焼いてあり、ニンニク?やスパイスがガツンッときいた味わいに元気いっぱい。さぁさ明日も里山登るぞ!うどん啜るぞ!!と、早々にホテルに帰り、就寝。

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