升谷知夫

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最近の記事

福岡「ドラゴンロード」をゆく 糟屋郡志免町「喜龍」

 糟屋郡志免町から太宰府へ抜ける県道68号沿線は、屋号に「龍」の文字がつくラーメン店が多く営業する「ドラゴンロード」。その北側スタート地点「五斗蔵交差点」を東南へ進むと、まず姿を現すドラゴンが糟屋郡志免町別府「喜龍」。  平日の午後1時前の店内は、ほぼ満席状態。ラーメン類に加えて、焼きそば、焼きめし、カレーにドンブリ、定食と、豊富なメニューも人気の一因か。  迷う事なく注文した「ワンタンメン」は、褐色スープがちとワイルドな見た目なれど、その味わいはほっこり広がる自然な甘み

    • もしも「麺道はなもこし」がうどん・そば店だったら? 中央区薬院「もしもこし」

       世界のミシュランも認めたラーメン&つけ麺名店である中央区薬院「麺道はなもこし」が、毎月一日のみ、定休日である水曜日に変身。『もしも「麺道はなもこし」がうどん・そば店だったら?』=「もしもこし」として不定期営業。  メニューには18種類の麺お品書き。そして壁の「おろしそば」とのメニュー書きを加えると、全19種。毎月一日のみの営業日に一麺ずつ啜るとすると、全部啜るためには一年半以上かかる。加えて麺を、うどんのような「太かと」か、蕎麦のような「細かと」のいずれを合わせるのか区別

      • パリンっガリガリっ天ぷらうどん 山口県下関市「桃太郎本店」

         山口県下関市の唐戸市場近くのアーケード商店街に赴きある佇まい。昭和24年頃の創業という「桃太郎本店」。店頭の看板も然り、桃太郎と言えば「天ぷらうどん」。気泡が弾けた跡が無数に広がる平べったい天ぷらの黄色に、小海老の赤。そして、天ぷらに微かに透けるネギの緑に萌える。   一風変わった見た目の天ぷらは食感も独特。パリンっと割れて、ガリガリはぜる。もしかすると揚げ生地に米粉を使っているのだろか?あたかも煎餅のような芳ばしい風味が、昆布だし滋味なスメに豊かなコクを演出。細うどんの

        • 我が魂麺は博多うどん。ではなく名古屋きしめん?

          「大正12年創業から上質な原材料のみを使用し、  おいしさを変えることなく、  名古屋の味を守って参りました。  これからもこの伝統を未来へ繋いで参ります。」           (以上、公式HPより)  きしめんの本場、名古屋市に8店舗を展開する「宮きしめん」のOEM or ODM 乾麺袋麺「宮きしめん しょうゆ味」。たっぷりのお湯で10分煮でつつ、合わせて熊本・南関特産の南関揚げをその湯でもどしつつ、丼に盛る。別鍋の熱湯で添付のめんつゆを溶かし丼に注ぎ、本場に倣い鰹節

        福岡「ドラゴンロード」をゆく 糟屋郡志免町「喜龍」

          それぞれの製法でそれぞれの旨さ 中央区薬院「鍋と酒菜はま岡」の「ソーキそば」

           中央区薬院「鍋と酒菜はま岡」のランチはラーメン屋営業。醤油と塩ラーメンに担々麺が基本メニュー。加えて時々で期間限定麺も提供されており、今日から二週間ほどの期間限定で「ソーキそば」が新発売。 「ガッツリ鰹だしに豚清湯を少量合わせ、製麺屋慶史さんの中太麺で召し上がっていただきます」(店Instagramより)。スープは、中央区天神「菊鶴そば」の「ソーキそば」はキレある爽快さに対して、はま岡は味に厚みがありコク深い。  麺も、菊鶴そばは本場沖縄「亀浜製麺所」の中細麺で、茹で置

          それぞれの製法でそれぞれの旨さ 中央区薬院「鍋と酒菜はま岡」の「ソーキそば」

          この夏、粉やなぎ 中央区平尾「粉やなぎ」

           中央区平尾「粉やなぎ」で、「旅するクーネル・ドライカレーうどん」。  昨日は定休日の店舗を、店主のカレーの師匠であり、幼馴染でもある「旅するクーネル」に間貸し営業。そして本日は、旅するクーネルのドライカレー×粉やなぎのうどんのコラボメニューを限定10杯提供  温かい細打ちうどんとグリグリ混ぜると、その都度豊かに立つドライカレーのスパイシーな香りに唆られガツガツ喰らう。口に運んだ一瞬は、どこか懐かしい、子供の頃食べた昭和のカレーのような豊かなあま味。そして粒感ある肉と共に

          この夏、粉やなぎ 中央区平尾「粉やなぎ」

          ドゥルリと昆布ダシ、コキモチっと香ばしい麺 大分県別府市「中華そば はせ川」

           くじゅう黒岩山から、星生山や三俣山山壁の散りゆくミヤマキリシマを楽しむ。  下山後は、大分県別府市「中華そば はせ川」で「つけ蕎麦」。東京秋葉原人気店「麺処ほん田」出身の若き店主が、昨年7月にJR別府駅近くの裏通りに開業。店頭正面には看板もなし、至って隠れ家のような店作りなれど、次々と来客途絶えぬ人気店。  シュッと麺線整った中太麺には、挽きぐるみなのか、黒きホシがチラホラと。昆布の切り身さえ添えられているトロットロの昆布水がかけられていて、それだけで啜り食んでも、ドゥ

          ドゥルリと昆布ダシ、コキモチっと香ばしい麺 大分県別府市「中華そば はせ川」

          その豊かな風味 佐賀県富士町「木漏れ陽」

           佐賀県相知町「見返りの滝」で今が盛りの紫陽花を見たいと麺ドライブ。行きがけに佐賀県富士町「木漏れ陽」で「北山大盛りそば」を啜る。  かなり以前に一度訪ねた事がある店。平日の午後1時前なのに、店頭には順番待ちの列。おや、これほどに人気の店だったのかと、認識を改める。  ガッツリと蕎麦を楽しみたいと注文した「北山大盛りそば」は、メニュー名に恥じぬ、てんこ盛りの蕎麦に、むふふっ。つゆと塩と、薬味のネギ、大根おろしとワサビの別皿が添えられる。まずは塩でと蕎麦に添えズズッと啜れば

          その豊かな風味 佐賀県富士町「木漏れ陽」

          我がツボなラーメン屋酒に憩う 南区大橋「ラーメン久屋」

           南区塩原「福岡市南市民センター」で柳家喬太郎の話術に大笑いし、南区大橋「ラーメン久屋」でラーメン屋。  かつて中央区薬院で営業していた「ラーメン元次」。夜営業専門のラーメン居酒屋だが、おでん、焼き鳥、餃子に豚骨ラーメンではない、福岡市の小洒落たラーメン居酒屋のはしり名店。私の認識が正しければ、ここ久屋の店主は、東京池ノ上の、この手のラーメン居酒屋からラーメン元次を経て、8年前に久屋を独立開業。  なのでラーメンも只者ではない。代表作は、梅干しを酒で煮詰めた日本古来の調味

          我がツボなラーメン屋酒に憩う 南区大橋「ラーメン久屋」

          味よし酒よし居心地よし 博多区美野島「酒とおでんとツキふたつ」

           博多区美野島「長浜御殿住吉店」で、ラーメン屋酒。おでんと餃子でサクッと飲んでラーメンで〆るのさ!とウキウキ向かっていると、おや?こんなところにおでん屋さん??  トルティーヤ風肉味噌がのった豚骨ラーメンが旨い「ブラボーラーメン」の隣に「酒とおでんとツキふたつ」。なにせおでん好き。かつ、店頭のプロパンガス二本の昭和感にも惹かれ、ふらり入店。  カウンター席のみ6席ほどの小ぢんまりした店内。奥高くに置かれた小型テレビにはホークスのナイターがかかっている。むくつけきオヤヂでも

          味よし酒よし居心地よし 博多区美野島「酒とおでんとツキふたつ」

          最近増えてる麺居酒屋 北九州市八幡西区「うどん満月」

           2022年1月まで北九州市八幡西区陣原で営業していた「うどん満月」が、2023年2月に八幡西区千代ヶ崎に復活オープン。  移転に合わせて夜はうどん居酒屋営業に特化し、提供するうどんのメニュー構成も昼とは異なる。それぞれのメニューをざっと見ると、飲んだ後の〆を意識してか量感のあるメニューは外され、手の込んだプレミアム感あるメニューがプラスされているような印象。  おそらく夜専用メニューと思しき「生マグロあぶりつけ麺」。マグロのダシ香る甘辛温つけ汁に、3センチ角はありそうな

          最近増えてる麺居酒屋 北九州市八幡西区「うどん満月」

          「手打ち蕎麦いの上」本日移転オープン

           春日市上白水で営業していた「手打ち蕎麦いの上」が、本日、春日市白水池3丁目の住宅街に移転オープン。  移転に合わせて店内は以前の倍ほどの広さだし、店頭の駐車スペースも以前の倍の4台。そして蕎麦も、これまで週末限定だった田舎そばに加えて、粗挽き、十割もりと3種類の蕎麦を、常時提供される模様。セットメニューも充実し、さほど蕎麦に愛着が強くないカミさんとも、共に楽しめるメニュー構成に。  カミさんは「天丼そばセット」で、我は「大海老野菜天ぷら膳」を、粗挽き蕎麦でお願いすれば、

          「手打ち蕎麦いの上」本日移転オープン

          完全栄養食の麺ってどう?

           最近話題の「完全栄養食」。たんぱく質、 食物繊維、ビタミンやミネラルなど、からだに必要な栄養素を全て含んだ食品だが、先日の日清「キーマカレーメシスパイシー」「完全メシ日清焼そばU.F.O.濃い濃い汁なし担々麺」に続き、今日はBASE FOOD「BASE PASTA フィットチーネ」。  幅広の生麺タイプだが茹で時間は2分、ソースは無印良品のレトルト「素材を生かしたカレー マトンドピアザ」と、至ってお手軽調理。食感&栄養強化でブロッコリーを添えてワシワシ喰む。  数少ない

          完全栄養食の麺ってどう?

          人となりが味わいに映える長崎県長崎市「ノギ中華そば」

           今が盛りのミヤマキリシマ目当てに普賢岳を目指すも、登山口の仁田峠に着くと、辺り一面雲に覆われて霧雨…。  先日見事なミヤマキリシマを観れた事だし、とサクッと諦め、長崎県諫早市「讃岐うどんかの家」で「きつねうどん」!と向かうも、おやそうか、日曜日は定休日か?  ならばココまで来たのだし、と一足のばして「ノギ中華そば」。以前より惹かれていたが、先日読んだ西日本新聞meの『「どうつくるか」突き詰めて 【ノギ中華そば店】』を読み、いよいよ興味津々。行列覚悟で訪ねると、日曜日正午

          人となりが味わいに映える長崎県長崎市「ノギ中華そば」

          への麺山歩🍜⛰️ 〜大分県「万年山」と大分県日田市「中華さと」〜

           今が盛りのミヤマキリシマを訪ねて、大分県万年山を山歩。群生地が2ヶ所あり、八合目群生地は牧草地とのコントラスト、御花畑群生地は約5ヘクタールの広さに広がるミヤマキリシマが楽しめる。  吉武台駐車場から八合目群生地を経て山頂。縦走コースを鼻繰分れへ下り、御花畑を経て、林道コースを吉武台へ戻る。きつい登りや下りは300mほどで、楽々山歩。途中、トイレや調理施設、休憩ベンチなど備えてあるし、来季は山歩嫌いなカミさんを誘って歩くか?  行動食のみで4時間弱山歩きして、さぁ昼麺。

          への麺山歩🍜⛰️ 〜大分県「万年山」と大分県日田市「中華さと」〜

          嬉しい復活!長浜御殿住吉店

           先々月だっただろうか?入居していたビルの改装工事をきっかけに閉店された「長浜御殿」住吉店が、先日、そのすぐ近くに路面店として、嬉し過ぎる復活オープン。  正午過ぎと目一杯ランチタイムだったためもあるのだろうが、店頭には如何にも近所に勤める常連らしきサラリーマン。以前の店舗の半分もなさそうな、こぢんまりした店内には、6席ほどのカウンター席と5卓ほどの4人がけテーブル席。  壁に貼られたメニューは、以前とほぼ同じ?「バッファローズ帽子の小学生へ ラーメン一二○円」の張り紙も

          嬉しい復活!長浜御殿住吉店