誰にも負けない絶望力

私には誰にも負けない力がある。そう、絶望する力。ほんのささいなことで絶望する力なら誰にも負けない。

◆ちょっと女の子と話せないだけで絶望する力。

◆朝起きて、「あぁ...また今日も始まるのか」と絶望する力。

◆ふとした拍子に人生楽しくないなと絶望する力。

◆ちょっと仕事がうまくいかないだけで絶望する力。

◆オナ禁中に解禁してしまった時の絶望する力。

◆究極はコレ。生きてるだけで絶望する力。


圧倒的絶望力!!


そう、誰にも私には勝てない。フハハハハハハハハ!!!!

だがどうだ!!些細なことで絶望してきた幼少期。大人になっても変わらず絶望し続け、私の心は絶望への耐性がついてしまったのだ!!!


あんな些細なことで絶望していた私の心は、仕事がなくなったぐらいで、お金がなくなったくらいで、恋人がいなくなったぐらいで、食べるものがないぐらいで、先のことが全く見えなくなったぐらいで絶望しなくなっていた。

私に絶望をくれ。あれだけ絶望を避けていた私が絶望に恋焦がれるようになってしまった。もはや病気だ。絶望症候群。

私が欲しいのは翼ではなく、絶望だ。

いま〜、わたしの〜、ねがあーいごとが〜〜、かなあぅなっらばーー、ぜつぼうぉがほしいーー。

あれだけ人類が避けてしまう絶望を私は欲している!!まだ足りない!!まだ足りない!!

私は渇望していた。いや、未だに渇望しているのだ。

しかし、この圧倒的絶望力。圧倒的ガラスのハート力のおかげで、私は屈強な心を手に入れてしまった。


しかし、遂に私はある日気づいてしまった。本当の絶望を。。

あれだけ絶望に強くなった私が本当の絶望を知ってしまったのだ!!


それは

「絶望を絶望だと感じなくなること」


これは感情史上、最高最強の絶望である。私の人生から絶望さえも無くなってしまう絶望。絶望を絶望だとわからなくなってしまう絶望。

あぁ...どうすれば良いのでしょうか。


私はこれまでの絶望に感謝した。絶望は私を救ってくれていたのですね。

本当の本物の絶望、ここにあり。



さあ、どうやってこの絶望を絶望しようか。


ただただ絶望に打ちひしがれようか?それとも「俺、絶望してるぜ!!」と自分自身を高らかに笑ってやろうか?はたまた会う人会う人に絶望を自慢してやろうか?


なんか『絶望』と書きすぎて、絶望という文字がおかしく見えてきたぜ。

絶望はともだち。だが時はたち、
変わりゆく生(せい)の中で共に育ち、
この生(せい)から力溜め、一からの
スタートを切った君に絶望あれ

絶望はトモダチ。

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