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東洋医学で読み解く胃痛:冷え、ストレス、体質別原因と対策

前回は胃炎について解説しました。
今回は胃痛です。
誰しも1回は急な胃痛に悩まされたことがあるんではないでしょうか
そんな胃痛について解説していきます

はじめに

胃脘部痛は、胃脘部(みぞおち)近くの疼痛を指します。
別名「胃痛」や「心下痛」とも呼ばれます。

この症状は、飲食の不節制や精神的な刺激によって
引き起こされることが多いです。

具体的には、肝胃の不調や胃気の滞りが初めに現れ
しばらくすると気の滞りや瘀血が胃絡を損傷し
胃気が血に影響を及ぼすことで発病します。

さて、胃脘部痛の治療法について考えましょう。
以下にいくつかのタイプ別の治療例を示します。

冷えから来る胃痛

まず、冷え性の人は、 気・血・水 の巡りが悪く
特に 陽気 が不足している状態です。
陽気 は体内の熱を生み出し、臓腑を温め
気・血・水 の巡りを促進する役割があります。
陽気 が不足すると、胃腸が冷え、胃痛などの症状が現れます。

原因

冷え性による胃痛の原因は、主に以下の3つが挙げられます。

  • 冷え: 体が冷えると、陽気 が消耗し、胃腸が冷えます。

  • ストレス: ストレスは を消耗し、陽気 の不足になり。

  • 食生活: 冷たい飲食物や刺激物の摂り過ぎは、胃腸を冷やし、気・血・水 の巡りを悪くします。

痛みの特徴
痙攣性の強い痛みで、温めると痛みが和らぎ
温かい飲み物を好む。

治療例
胃兪・中脘(兪募配穴):
補法を行い、胃の働きを正常にする。
足三里:胃気の運行を改善する。

ストレスによる胃脘部痛

ストレス性胃痛は「」と関わりが深いです。

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