見出し画像

市販のマウスウォッシュって良いの悪いの?体と地球に優しい手作りマウスウォッシュ

先日、お口の中の健康がいかに体にも影響を与えるかを記事にしました。

健康のため口腔(オーラル)ケアがとても大切なのはみなさん周知のことと思います。

歯磨きやフロスだけでなくマウスウォッシュを使う人も多くいるのではないでしょうか?

でも、使っている人も、そうでない人もマウスウォッシュっているのかなぁ?と思ったことはないでしょうか。

マウスウォッシュって良いの悪いの?そもそも必要?

結論から言うと、私は市販のマウスウォッシュはあまり良くない、必要ない、と考えています。

  • オーラルケアに気を遣う

  • 口臭ケア

  • お口をリフレッシュしたい

などが使う人の理由だと思います。

口臭や歯垢の原因をたつ、つまり市販のマウスウォッシュを使う目的は「除菌」です。

宣伝などにも影響されて、

  • 歯磨きだけでは除菌が足りない気がする

  • もっと清潔にすべきではないか

と思う人もいるのではないでしょうか?

確かにマウスウォッシュは除菌作用がとてもあります。

そして、これが一番よくない理由でもあるのです。

口腔内マイクロバイオーム(微生物叢)の重要性

2019年の研究結果は、殺菌作用がある市販のマウスウォッシュは、効果がないと結ばれています。

私たちの免疫に最も大事な役割がある口腔内微生物叢が破壊されるからです。

消化器系の入り口、口腔内はたくさんの菌で成り立っています。

そして近年、マイクロバイオーム(微生物叢)は腸内だけでなく、口腔、皮膚、膣、呼吸器など私たち全身のあらゆる箇所で重要な働きがあることがわかってきています。

そして微生物のバランスが崩れ、お口の環境が乱れると

虫歯や歯周病の原因にもなると考えられています。

つまり、除菌することで、目的とは反対に虫歯や歯周病になりやすくなるとも言えるのです。

唾液の減少(お口の乾燥)

市販のマウスウォッシュは、アルコールを含んでいるものが多いです。

このアルコール(エタノール)が原因で、唾液が減少する可能性があります。

唾液は、消化などの役割以外にも、口の中を潤わせ、洗浄作用があり虫歯予防にもなります。

細菌にとってもとても重要な役割があるため

唾液の減少は免疫にも影響します。

問題の解決にはなっていない

口臭予防にマウスウォッシュを使っている場合、使用後は一瞬息がスッキリします。しかし口臭の原因は実際には解決されていません

先に挙げたように、口腔内の微生物の環境が崩れ、唾液が減ることで、口臭がひどくなると言うこともあり得ます。

また、マウスウォッシュでは歯垢は取れません。

磨き残しがないように歯磨きをきちんとするべきなのに、マウスウォッシュで洗ったら大丈夫と言う誤解から油断ができ歯磨きが疎かになる恐れもあります。

発がん性の危険?

まだ立証はされていませんが、発がん性が疑われる成分が多く含まれていることがあります。

微生物叢のバランスの崩れ、免疫への影響、唾液の減少なども考慮すると

大袈裟だとあながち言っていられない気がします。

ナチュラルなマウスウォッシュはどう?

必要ないと思うので、使わなくても良いと思いますが、

オプションとしてはナチュラルなものを選ぶのもアリだと思います。

ナチュラルなマウスウォッシュはアルコールフリーのものが多いような気がします。

成分もミネラルやハーブ、精油などでできています。(精油は人によるので繊細な人は注意して使ってね!)

今は善玉菌が入ったマウスウォッシュとかもありますよね。

でも究極は、「自分で作る。」ではないかと思います。

  • 安全

  • 安い

  • 簡単

  • 目的に合わせて材料を選べる

  • プラスティックのゴミを出さない

  • 排水されても地球に優しい

など良いことづくめです。

もちろん

  • めんどくさい

  • 効果は実証されていない

など問題点もありますが、市販のマウスウォッシュより安心ですよね!

私も実際に作ってみました。簡単でしたよ~!

手作りマウスウォッシュに使える材料

マウスウォッシュに使える食品やわりと手軽に手に入る材料をあげてみました。

*キシリトール(粉末):虫歯予防効果が実証されている

*天然塩:歯茎引き締め 殺菌作用

*重曹:口臭予防、ホワイトニング、虫歯予防、phバランス(アルカリ性)

*ペパーミント精油・はっか油:味、息をフレッシュ

*アロエベラジュース:抗炎症作用、口内炎など治りを早くする

今回は、

  • 精製水 250ml

  • 天然塩 小1

  • キシリトール 小1

  • 重曹 小1

  • ミントの精油 8滴

  • ザクロのチンキ 5ml(無くてもOK)

ちょっとハーバリストらしく、ハーブも使ってみました。

ザクロのチンキ

愛と美のシンボルとされるザクロはとても興味深いハーブ(フルーツ)です。

中国では長寿・不死のシンボルだったそうですが、「ハーブ紹介」のときに読んでいたハーブの記事の殺菌作用の部分に

健康な60人を対象にしたザクロのチンキ(アルコールと水を使った抽出液)の試験結果は様々な口腔内病原菌に対して効果的で、デンタルプラークの治療に効果的かもしれないというものが記載されていました。

Optimal RX Pomegranate TechSheet

とても小さな試験ですが、ザクロの殺菌作用は試験管内のものがほとんどで人に対して行われた数少ない試験です。

ザクロの殺菌作用は、いわゆる悪玉菌(健康に害をなす細菌)だけに作用し、マイクロバイオームの環境を壊すようなことがありません。

またザクロはバイオフィルムの形成を減らす効果があるのではないかと言われています。

バイオフィルムとは、微生物が固相表面に形成した集合体。歯垢はその典型例。

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/teeth/yh-023.html

ザクロの抗炎症作用・抗酸化作用・傷を癒す作用なども

マウスウォッシュにはとても適したハーブです。


ザクロのチンキは手に入りにくいと思いますが、

シンプルに重曹とハッカ油とかでもOKですよね!

今回のレシピだと少し塩っ辛かったので、今度は塩を減らすかなしで作ってみようと思います。

最後に

お口を清潔に保つことは、もちろん大事なことです。

けれど、「除菌」って思っている以上に難しい問題だなぁと改めて考える機会になりました。

普段何気なく使っている物が、体に、地球にどう影響するのかを見直してみるのも大事ですよね。


とりあえず、マウスウォッシュは簡単に作れるので

しばらく色々な材料を試してみようと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?