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来年のNHK連続テレビ小説のモデルは、日本の植物学の父「牧野富太郎」

みなさんは牧野富太郎という方をご存知ですか
私は知りませんでした

日本の植物学の父といわれ、多数の新種を発見し命名も行った近代植物分類学の権威です
研究成果は50万点もの標本や観察記録、牧野日本植物図鑑に代表される多数の著書として残っています
命名した植物も1500種類を数えます

2023年度前期のNHK連続テレビ小説『らんまん』で、牧野富太郎をモデルにした主人公を神木隆之介が演じます

そんな牧野富太郎博士が大正15年から昭和32年に逝去されるまでの約30年間居宅した跡地に牧野記念庭園があります


野趣豊かな練馬区大泉で植物の研究に没頭され「我が植物園」として博士がこよなく愛した地を広く開放し、博士の偉業を末永く後世に伝えるため「練馬区立牧野記念庭園」として昭和33年12月1日に開園しました

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庭園入口(入場料無料)
立派な大王松と雲一つない空

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フサザキスイセン

常設展示室には、博士が植物採集や研究のため愛用した道具や日用品、直筆の執筆原稿、植物に関する書物から博士が採集した植物標本まで、博士の植物学の研究に取り組む姿勢を窺い知る貴重な資料が展示してあります

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“昭和30年に危篤となったころ、当時、日本の国民的スターであった富太郎の自宅前には多くのマスコミがテントを張り込み、危篤状態から脱するまでの1ヶ月間、富太郎の容体が逐一新聞で報道された”と記載されています


企画展では「石垣島からの花便り」という企画をやっていました

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書屋展示室
94歳の天寿を全うされるまで、研究、執筆のために籠った書斎と書庫が当時のまま保存されています

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センダイヤサクラ
開花期はソメイヨシノよりもやや遅く、
花は淡紅紫色で先端とふちはやや色が濃いのが特徴

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ソメイヨシノ

春は桜が綺麗でしょう


愛する植物の研究のため、実家の財産や妻が始めた料亭の収益もつぎ込むなど金銭感覚は欠如し、周囲の人に対する振る舞いにまつわる逸話も多い富太郎でしたが、妻をはじめ娘たち家族に愛され支えられた人生でした
晩年おこなっていた全国の植物をみてまわるツアーでの話はユニークで参加者からも絶大な人気を得ていたようです

好きなもののため、夢のため、一途に情熱的に突き進んでいく!
普段は観ていませんが、来年のNHKテレビ小説がちょっと楽しみになってきました


ちなみに講習室にあった牧野日本植物図鑑には
クレソン、ローズマリー、セージ、コエンドロ(パクチー)、イノンド(ディル)、ウイキョウ(フェンネル)などハーブも掲載されていました



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