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夢日記 #10「あかせん(赤旗先生)」

変な夢を見た記録

「あかせん(赤旗先生)」

 平和に見えるぼくらの街にも戦争の危機が迫っていた。
 ナチス・ドイツ風のやばい独裁国家がミサイルを撃ち込むという噂が広まっていて、世間には不穏な空気が充満していたのだった。

 よく晴れたある日、中学生たちの運動会のようなイベントが開催されていて、僕はゆっくり走っている軽トラックの荷台に乗ってそれを見ていた。学生たちはなぜか全員赤いジャージの上下を着ており、動きは統制されていて北朝鮮のマスゲームみたいだ。そしてセンターステージの大スクリーンに、歌っている少年たちのクローズアップ映像が写っていた。歌っている曲は「ふたりの愛ランド」だった。
 楽しそうなイベントの空気が突然変わった。生徒と同じ赤ジャージを着た、黒縁メガネの男性教師がステージに登壇したのだ。
「♪うさぎ追いしかの山~」
教師はとつぜんふるさとをアカペラで歌い出した。すると全校生徒があとに続き、ふるさと斉唱となった。
 斉唱が終わり、静まり返った会場を確認した教師がなにやら演説を始めた。いまこの国は外国の独裁者に狙われていて、みんなが力を合わせてこれに対抗しなければ国家滅亡である、という趣旨だった。それでみんな同じ格好をしてぜいたくを止めて貧乏などにも耐えろと言っている。
 それから国家非常事態宣言みたいな感じのパンチラインをシャウトして(笑)、全校生徒がいっせいに動き出した。(ジュリアナ東京みたいなBGMがかかる)
 ステージの大スクリーンに赤ジャージの生徒たちがうごめいている様子が映し出された。彼らはなぜか水にひたひたになって浸け置き洗いされている洗濯物のように、うつ伏せか中腰のまま下を向いて芋虫のように体をくねらせ、浅い水の中でうごめいていた。
 僕はその時まさに洗脳(ブレインウォッシュ)という言葉が浮かんだ。全体主義で少年たちを漂白しようというわけだ。
 日本終わった、と思いながら目がさめた。

記憶に残っているのはここまでである

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