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エルメスの豆知識3

エルメスの歴史表

1837 年
初代ティエリ・エルメスがパリのマドレーヌ地区バス・デュ・ランパール通りに高級馬具の製造アトリエをオープンする。

1867年
女性用の鞍で第2回万国博覧会(パリ)銀メダル(銀賞)を受賞する。

1878年
パリ万博でグラン・プリを受賞。その功績で現在本店のあるフォーブル街に社屋を建設する。


エルメスフォーブル本店

1880年
2代目シャルル・エミール・エルメスがエリゼ地域フォーブル・サントノーレ24番地の本店所在地に店舗を移転する。

オータクロア

1892年
「オータクロア」を発表する。後のケリーやバーキンの原型となる作品。
馬具づくりの技術を転用したエルメス最初のバッグで、本来は馬鞍を収納するためのものだった。

1902年
社名を「エルメス兄弟社」とアドルフ&エミール兄弟が変更。

1903年
事業の多様化に乗り出す転換期。3代目エミール・モーリス・エルメスが主導する。現在のエルメスの基礎を築いた優秀な経営者。
アメリカでの自動車時代の到来を予見しての戦略であった。

財布やバッグの製造を開始(ウィメンズ)。

1920年
初めてバッグにファスナーを使用する。(エルメスファスナーの特許を申請)
エルメスがシャネルのスカートのファスナー部分も請け負って取り付けていた。


ブガッティ。現在はボリード

1923年
バッグ「ブガッティ」を発表。現在は「ボリード」と呼ばれるタイプのバッグになっている。

1926年
ウィンドウ・ディスプレイ(パリ本店)を開始。現在のウィンドウ・ディスプレイの先駆けで流行らせたのはエルメスである。

「エルメス劇場」とも呼ばれる本店ディスプレイは、今も昔も街行く人々の注目の的である。

アルソー

1927年
エルメス初の腕時計「アルソー」を発表する。
この年代から小物関係事業に力を入れ、腕時計を始め、小物・衣料スカーフ等を取り入れる。

1929年
英国皇太子がファスナー式革製ブルゾン第1号を購入する。


サック・ア・クロア

1935年
「オータクロア」を小振りにした「サック・ア・クロア 35cm」、後のケリーを発表する。

オムニバスゲームと白い貴婦人

1937年
スカーフを自社製造しリリース。「オムニバスゲームと白い貴婦人」が最初の図柄となった。

1945年
商標「四輪馬車と従者」を登録する。
大戦の影響でオレンジ色の包装紙を採用する。

モチーフとなったのはフランス人画家アルフレッド・ド・ドールのリトグラフ。ナポレオン3世やロシア皇帝など、貴族御用達のブランドとして発展。

馬具工房に由来するデュック(四輪馬車)とタイガー(従者)のロゴには、「エルメスは最高級の品物を用意しますが、それを御すのはお客様自身」という意味が込められている。
(エルメスの豆知識1を参照)

1947年
香水部門を設立する。

1949年
シルクツイルのネクタイ発表する。

1951年
4代目ローベル・デュマ・エルメス就任。

3代目の娘婿だったロベールは、シルクスカーフと香水に力を入れます。スカーフではシルクスクリーンによる技術を採用し、それまでの木版とは違う鮮やかな発色が大好評となる。1960年代には動物柄や幾何学模様など、遊び心溢れるネクタイも製作した功績は大きい。


ケリー

1956年
ケリー誕生。モナコ公妃、グレース・ケリーが持っていたバッグ「サック・ア・クロア」を正式に「ケリー」と命名する。

1961年
香水「カレーシュ」を発表。女性向けの優雅な馬車の名から命名。

コンスタンス

1969年
バッグ「コンスタンス」発表。故ケネディ大統領婦人だったジャクリーヌ・ケネディが愛用していた。

1973年
ジョン・ロブのパリ支社(ロンドンのシューズ・メーカー)がエルメス・グループに加入。


時計ケリー

1976年
エルメス時計「ケリー」を発表。

エヴリン

1978年
5代目ジャン・ルイ・デュマ・エルメス就任。
同時期に「エヴリン」発表。

1979年
「エルメス時計会社」をスイスに設立。時計分野に本格的に進出する。

1981年
腕時計「クリッパー」を発表。


バーキン

1984年
「バーキン」発表。ジェーン・バーキンのためのバッグとして誕生。
テーブル・ウエアの分野にも進出する。

1986年
英国エリザベス女王の生誕60周年記念の写真にエルメスのスカーフを着用したものが選ばれる。

1987年
「花火の夕べ」を開催。エルメス創立150周年を記念。1月にセーヌ河で音楽にあわせて花火を打ち上げ、パリ市民の歓声を浴びる。

エルメスの年間テーマが設定される。

「エスパス」を発表する。

1990年
「フルーツライン」を発表。

1992年
皮革製品の新アトリエをパリ郊外のバンタン地区にオープンする。

1993年
「ケリーアド」発表する。
腕時計「H」「アーネ」「ロケ」を発表する。


フールトゥ キャンバス地

1998年
「フールトゥ」キャンバス地のトートを発表する。
「エールバッグ」を発表する。

デザイナーにマルタン・マルジェラを起用。(レディスウエア部門)

2000年
ミレニアム記念「ケリードール」を発表する。
「エールバッグ」にPMサイズのコンビカラーが追加される。

「エルメス・ニューヨーク店」マジソンスクエアにオープン。
ニューヨーク店限定で販売されたレインボーカラーのアイテムが話題を呼ぶ。

2001年
日本東京銀座に「メゾン・エルメス」が6月28日オープンする。
記念アイテムが大きな注目を浴びた。

2002年
「ドーヴィル」シンプルなトートを発表する。
キャリングバッグ「アイボ専用」を発表する。

2003年
「ピコタン」を発表する。

2004年
フールトゥがモデルチェンジする。
ガーデンパーティに新サイズが登場する。

デザイナーがジャンポール・ゴルチエに交代。(レディース・プレタポルテ)
「ケリーポシェット」を発表する。

パトリック・トマが共同最高経営責任者(CEO)に就任する。
一族以外が創業以来初めて就任する。

2005年
「ショルダーバーキン」横長のバーキンを発表する。

腕時計「ケリー2」を発表。バーキンやケリーのクロアをモチーフ。

2006年
カジュアルラインの「フルートゥ」「エールライン」が生産中止になる。
新しいカジュアルライン「アカプルコ」「バルパライソ」などを発表。

2007年
新型ケリーを多数発表する。
折り畳めるケリー「ケリー・フラット」
ポシェット・ケリーの横長「ポシェット・ケリーロング」。

「リンディ」を発表する。

2008年
ヨウジヤマモトとコラボレーションしたシンプルな斜め掛けバッグを発表する。

2009年
バッグ「ピュールサングル」(日本限定)を発売する。

2010年
カレ「世界は広い」を発売する。映画に登場するスペシャルカラー。
桐野夏生のベストセラーを原作にした映画「東京島」にてエルメスのスカーフ「カレ」がキーアイテムとして使われる。

期間限定で表参道ヒルズ内に、カレ(スカーフ)の専門店「エルメスJ'aime mon carreブティック@表参道ヒルズ」をオープンする。

2011年
「メゾンエルメス(Maison Hermes)」日本旗艦店を東京・銀座の晴海通り沿いにオープンする。

ジャン・ポール・ゴルチエが退任。(プレタポルテのアーティスティック・ディレクター)
後任としてクリストフ・ルメールが就任する。

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