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よりぬきカウンシル

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月2本新規エントリー追加の『ミニチュアペイント大全』に加え、定期購読者限定の記事が毎月2本以上追加される定期購読マガジン『ハーミット・カウンシル』から、人気の高い記事を選りすぐっ… もっと読む
定期購読マガジン『ハーミット・カウンシル』から、人気の高い記事を厳選した買い切りマガジンです。『ハ… もっと詳しく
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記事一覧

よりぬきカウンシル もくじ

ようこそ。君が今見ているのは、ハーミットイン図書室の定期購読マガジン『ハーミット・カウンシル』からの人気記事を集めた買い切りマガジン『よりぬきカウンシル』のイントロダクションだ。カウンシルで扱う事物は幅広いので、それぞれの側面を代表するような人気記事をいくつか集めてみた。 さっそく、収録記事の紹介をしていこう。 ハーミットインとは?そもそもハーミットインとは何なのか? オールドスクール・ファンタジーミニチュアとは一体? そうした部分は、無料のイントロダクション記事「趣味人

21世紀のオールドスクールファンタジー

これはもともと、「ハーミットイン通信」用の雑記で書き始めたけど、書いているうちに熱くなり、気がつくと、俺を駆り立てるオールドスクール・ファンタジーミニチュアとシーンの今後について濃く、熱く語っていた。なので全文の一般公開はせず、評議会メンバー限定にする。 *** 一時期、「昭和レトロ」がすごいもてはやされた。今でもたまに見かけるけど、20年くらい前、昭和レトロブームがそこら中で起こったのを覚えている人はいると思う。今でもたまに出たり引っ込んだりするやつだ。 三丁目の夕日

ミニチュアペイント大全 総合もくじ(2024年4月20日更新)

イントロダクションここは定期購読マガジン「ミニチュアペイント大全」の目次だ。ここに来れば、君はペイント大全の何がどこにあるかをたちどころに把握できる。下の「目次」を使えば、それぞれのエントリーに飛べる。 エントリーの最初に🔰がついているものは、ペイントを始めたばかりの初心の友にまず読んで欲しい、いわば基本中の基本を扱うエントリーだ。 それじゃあ、楽しんでくれ! 執筆:籾山 庸爾 🔰ペイント大全の読み方・進め方ペイント大全は、初心の友からハードコアなベテラン趣味人まで

🔰ペイント大全ベーシック:ペインティング・フォーム伝説

先日のこと。評議会メンバー専用ホットラインに寄せられたあるメッセージを読んで、「なるほど」と思うものがあった。それは「筆の持ち方やペイント中の姿勢についてもっと深く知りたいです」と言う要望だ。 これを読んだ時、俺はハッとした。ペイント大全で俺は「鉛筆を持つように筆を持て」とか「細かいとこは筆先を寝かせて」とかは何度も書いている。でも、ミニチュアと筆先の拡大写真が多く、実際に俺が筆をどう持っているかを見せる写真が一枚もないことに気づいたんだ。 また、ペイント中の姿勢について

ペイント大全マスターズ:エッジング伝説

よくぞ来た。エッジングとは、グラデーションをかけたミニチュアの「仕上げハイライト」として、ミニチュアの凸部や面のヘリ(エッジ)をなぞるように、極端に明るいカラーを載せるハイライトの方法だ。多くの場合レイヤリングの仕上げハイライトで使われるけど、ドライブラシをした仕上げに、フチ部分だけをエッジングで仕上げるやり方もある。 いずれにせよエッジングは、ミニチュアのディティールを強調したり、硬質感を出すためになされるテクだ。ここでは、エッジングのおこりと変遷を見た上で、具体的なやり

💾 ゲームズワークショップが本当にスゴイ2つのこと(第1回)

ゲームズワークショップ。ミニチュアシーンの過去と現在を語る時、この英国企業は必ず登場する。 ゲームズワークショップは、「ミニチュア」およびそれを用いた「ゲーム」を扱う業界において、世界最大の資本力と規模を誇るグローバルメーカーであり、小売業者だ。世界2500店以上の正規販売店網を誇り、ここ日本を含む各国で直営店舗を展開、直営店舗数は今年で世界500店舗を超えた。文字通り世界中で、ゲームズワークショップのミニチュアホビーが楽しまれているんだ。 「シタデル」ブランドを擁し、暗

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💾 ゲームズワークショップが本当にスゴイ2つのこと(第2回)

ゲームズワークショップ。ミニチュアシーンの過去と現在を語る時、この英国企業は必ず登場する。この小連載では、ゲームズワークショップが辿ってきた歴史について、時代の流れにそって話し、俺が見るところの「2つのスゴイこと」について語ろうと思う。今回は第2回だ。 楽しんでくれ! *** 1985年:ゲームズワークショップの鋼鉄王、即位

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💾 ゲームズワークショップが本当にスゴイ2つのこと(最終回)

1991年:皇帝トム・カービー即位

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手のひらにあるミニチュアから始まる物語、生まれる世界。

俺がガキのころから数十年作り続けている世界「ハルクウーベン」は、1人用ファンタジーアドベンチャーゲーム「デス・オア・グローリー」の登場により、ふたたび「ゲームの背景世界」としての側面も帯びつつある(公式設定としてではなく、一例としてね!)。 「ハーミットイン商店のアイテムセレクションは、俺自身が3つずつ欲しいものしか置かない」こと、「俺が数十年にわたってファンタジー世界:ハルクウーベンを作り続けている」こと、そして「商店での名前やハルクウーベンでの背景は一例にすぎず、みんな

新製品情報&アイテムレビュー(新たなる冒険者たち)

やあ! 評議会メンバーのみんな元気にしてる? 今日俺が君に紹介するのは、リーパー・ミニチュア(米)からやってきた新たな冒険者たちだ。 ハーミットイン商店の『冒険者』レンジには、世界各地のメーカーから提供される珠玉のミニチュアたちが揃っているけど、この膨大なレンジの“穴”をさらに埋めたいと思い、俺は今回のリリースを用意した。 すでに無数の冒険者が商店にいるけれど、選択肢が増えることはいいことだと俺は思っている。装備や種族はもちろんだけど、佇まいって大切だよね。君の分身となっ

💾幻想世界の窓辺から:トロールと巡るファンタジーシーンの変遷と歴史の旅(後編)

ミニチュアの造形を味わう。それは、ペイントやゲームと並び、俺にとってはホビーの重要な側面だ。無論ミニチュアは食べ物じゃないから食えないし、口に入れたら体によくない。ここでいう「味わう」とは、造形をじっくり眺め、想像を膨らませることだ。 先月の「幻想世界の窓辺から」でトロールを取り上げ、後半を8310ラジオで語ったけど、実際語りつくせない部分が多々あった。そこで今日は、改めて前回記事の残りを試験的に記そうと思う。トロールの造形を通して見えてくるファンタジーシーンの系譜について

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ゾンビに負けるな、クリエイター

今日はミニチュアとかファンタジーとかに限らず、「作品」を手がける創造的な人たちに対して伝えたい事があるので書く。 君が何かを作ったとする。それをそのまましまいこみ、次の作品に取り掛かる。それはそれで確かに創造だし、君の楽しみだ。そこに何の悪さもなければ、間違ってなんていない。 一方で、君の手がけた作品を他の誰かに見てもらうことは、充実感や達成感を倍増させる。作品が他の人の目に触れることで、自分では思ってもいなかったポジティブなフィードバックや刺激をもらうこともある。「よし

パーツの隙間に宿るもの(質問「メタルパーツはどうして合いが悪いんですか?」に答える)

以前「メタルパーツはどうして合いが悪いんですか?」という質問をホットラインでもらい、せっかくだからちゃんと書こうと思った。今回はちょっと珍しい話題になるけど、多分誰も書かないので俺が書く。 質問をくれた評議会メンバーに感謝。それじゃ行ってみようか! イントロダクションパーツ分割のあるメタルミニチュアやレジンミニチュアでは、多かれ少なかれパーツの間に隙間ができるものだ。今日はこの“合いの悪さ”がそもそもなんで存在するのかについて話そうと思う。パーツの隙間埋め方法は、たびたび

評議会メンバーの質問『パレットの上に出したカラーや筆がすぐ乾いてしまいます。何か良いコツありますか?』に答える

やあ!評議会メンバーのみんな、元気にしてるかい? 評議会メンバー専用ホットラインに寄せられる声には、すべて俺自身目を通しているけど、また一つ「これは早めにアクションで返そう。というか独立エントリーで答えよう」というのがあったので、時間も取れたしガッと書いてみたよ。 なるほど良くわかる。まず最初に言っておくと、君のペイント速度が、仮にシャアみたいに速くても、パレット上のカラーはどちらにしろ途中で乾いてしまうだろうし、筆も乾いてしまう。だが絶望しないでくれ。俺たちは、その乾燥を