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ペイント大全ショウケース:シャドウ パート4(グロテスクな触手/マルチカラー・グラデーション)

よくぞ来た。前回に引き続きシャドウのペイントを進めよう。今回は、もう一体の「亡霊肌」をまず仕上げ、「グロテスクな触手」を2体同時進行でペイントする。今回もマルチカラー・グラデーションが登場。前回とはまた違ったテクを駆使して、生々しく気色悪い触手の表現に挑むぜ。

それじゃあ早速行ってみよう!


いのちを啜る手(青緑系の亡霊肌)

上写真を見てくれ。向かって左側に、黒〜緑でローブを仕上げた方のシャドウがいる。こいつの「いのちを啜る手」のペイントから始めるぜ。手のペイントは、もう片方の黒ずくめシャドウと全く同じ手順とカラーで進めた

同じように仕上げる部分を作ることで、両者に「共通点」を与える。これは意外と大切なポイントだ(この後「触手」「ベース」といくけど、こちらも同じようにペイントする。つまり、ローブとフードの色が違う一方、それ以外を同じようにペイントすることで、同じ種類のモンスターとしての統一感を狙うんだ)。

冒険者や市民、あるいはボス級のモンスターといったミニチュアでは、それぞれが際立つように配色し、そのミニチュアに合うと自分が思った色でそれぞれペイントすればいい。一方で、“同一種族”のモンスターや、“特定の集団に属する”モンスターをペイントする時は、肌の色、服に使う色、鎧など、どこかしらに色の共通点を持たせるのが俺のスタイルだ。とはいえ、全く同じようにペイントすると飽きやすいから、一部を変えながらやると、統一感とバラエティを同居させられると思うよ。

亡霊めいた肌ペイントの方法は、シャドウ:その2を再読してくれ。


シャドウの「いのちを啜る手」。それは明るい青緑色で、暗いローブの色と鮮烈な対照をなす。実体を持たず、したがって骨も持たないシャドウが、まるで生ある者を嘲笑うように取る「ひとのすがた」……フードを真深く被ったその奥に広がるは〈深淵〉のくらやみに他ならぬ。


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