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ペイント大全エクストラ:冒険者ギルドにて パート10/完結編(ヴィネットベースのペイント後半)

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イントロダクション

よくぞ来た。これはカウンシル記事...つまり、メンバーシップに参加中か、ハーミット・カウンシルを定期購読している君ならば読める限定エントリーで、「ミニチュアペイント大全」には収載されていない。ではなぜ「ペイント大全」のヘッダーなのか? その答えは、それに続くExtraエクストラの文字列にある。そう、この記事は、俺(籾山庸爾)以外の執筆者によってしたためられた、珠玉の増刊エントリーなんだ。

執筆をしてくれたのは、引き続き大河原良介氏(noteでは“カラメル色素”ツイッターでは“からめる色素”名義)。今までの記事は以下の一覧から読める。今月でいよいよ完結だ!!!

冒険者ギルドにてパート1:アイデア練りと台座の製作
冒険者ギルドにてパート2:掲示板と小物
冒険者ギルドにてパート3:聖職者前半
冒険者ギルドにてパート4:聖職者後半
冒険者ギルドにてパート5:ドワーフ前半
冒険者ギルドにてパート6:ドワーフ後半
冒険者ギルドにてパート7:ノーム前半
冒険者ギルドにてパート8:ノーム後半
冒険者ギルドにてパート9:ベース前半


今回でいよいよ完成!


やあ!

みんなホビーを楽しんでいるかい?大河原良介だ。今回は今までペイントした三人の役者が立つ舞台…ヴィネット台座部分のペイントを仕上げ、冒険者ギルドのヴィネットがついに完成する。最後まで楽しんでくれると嬉しいな。さっそく始めよう!


掲示板(枠)のペイント

さて、掲示板の枠部分を進めていこう。


各部のベースコート(フラットペイント)

113【マジックメタル】を水で薄め、枠部分をフラットペイント。メタリックカラーは薄め過ぎると粒子がバラけてしまうので、いつもより少し濃いめの状態でペイントしよう。 


次は枠の上部にあしらわれた盾。ここは発色を良くしたいので、533【スレートグレイ】を水で薄めてフラットペイントした。これは再アンダーコートにあたる。黒戻しならぬグレイ戻しだ。
 

盾は白と青の交差模様で仕上げるとしようぜ。ヴィネットの中央にあたるので良いアイキャッチになるんじゃないかな! 148【マリーンブルー】と526【タンクライトグレイ】をそれぞれ水で薄め、右写真のように四つ割りでフラットペイントしているよ。先にスレートグレイで再アンダーコートしておいたので、良く発色しているね。


盾の裏にあしらわれている剣と盾の外辺部は142【ガンメタル】でフラットペイント剣の柄は229【ダークサンド】で、柄頭の飾りは237【ラセットレッド】でそれぞれフラットペイントしているぜ。



各部の陰影入れ(シェイディング)

次はシェイドを入れていこう。まずは175【シェイド:ライトブラウン】と154【インク:ブラック】を5:5で混ぜ、水でシャバシャバに薄めたカラーで枠の部分をシェイディングだ。


盾の内側と剣の柄は水で薄めた177【シェイド:ダークブラウン】でシェイディング


盾の外周と剣は水で薄めた154【インク:ブラック】でシェイディング

これで各部の陰影がしっかり入った。このように、素材ごとにシェイドの色味を変えることで、素材感にあった影を入れる事ができる。手間はかかるけど、同じカラーでやるよりも自然な仕上がりになるんだ!
 
 

枠部分のハイライト(ドライブラシ)

掲示板の枠部分にハイライトをかけて各部のディティールを強調し、色味と輝きを取り戻そう! 

まずは113【マジックメタル】を薄めず原液のままでドライブラシだ。ただし、他の部分に色をはみ出させたくないので、いつものドライブラシより細い筆がおススメだ。俺の場合、使い古した1番の筆で、枠に施された模様の凸部分をドライブラシしたよ。


次に枠部分のハイライトとして131【ブラス】で軽くドライブラシだ。これも薄めずに原液のまま、1番のボロ筆で慎重にドライブラシしよう。いい感じの輝きになって来たね。


緑青表現(ジュースシェイディング)

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