イントロダクション

よくぞ来た。今回から俺が取り上げるのは、『漢たちのシルバニア』レンジにおけるエントリーモデル「はじめてのキッチンテーブル」だ。調理台。野菜に果物、調味料、具材、料理、皿や調理器具と、様々な要素が詰まったレジンミニチュア。そして組み立ていらずの一発抜きということで、『漢たちのシルバニア』入門用に最適の小道具ミニチュアだ。

2017年以来、順調にアイテム数を増やす『漢たちのシルバニア』レンジ。100点を超える数の家具調度品や小道具ミニチュアの数々が、ファンタジー世界に息づく人々（あるいはモンスターの）暮らしをイキイキと描き出す。

『漢たちのシルバニア』は、商店における人気カテゴリーの一つだ。リリースがあるたびに必ず全アイテムを購入してくれる熱心な趣味人さえいる。全部とまではいかずとも、少しずつ集めている人、あるいは、自分のコレクションペースに合わせ、少しずつ揃えている人もいる。実際『漢たちのシルバニア』という言葉が少しずつ浸透してきているように思えるのも、とても嬉しいことだ。そして、その人気を反映してか、そのペイント法に関する質問や相談が評議会メンバー専用ホットラインに寄せられることも増えてきた。

じゃあやろう！　ということで、今回はステップアップガイドとして製作する。つまり、なるべく少ない手数で手早く、それでいて十分にかっこいい仕上がりを目指して、完成までのステップを一緒に歩いていく。『漢たちのシルバニア』レンジの製作をする時に役立つ数々のヒントとアドバイスもたくさん紹介しよう。

すでに『漢たちのシルバニア』レンジの製作を楽しんでいる人は無論、これから挑戦する人、あるいは、いつかはと思っていたけどやり方が見当つかずに腰が引けていた人も、今回のステップアップガイドを読めば、基礎的な製作手順や心構えがバッチリというわけさ！

それじゃあ、行ってみようか！

洗浄の狼

袋から出すと、パーツ分割が全くないとは思えないほど立体的かつ複合的な成型に驚くことだろう。そうだ。これぞ、タイニー・ファニチャー（ロシア）が誇る脅威のクオリティである。

だが、この超絶な抜きをする上で、かなり強めの離型剤がふんだんに使われている。丁寧に洗浄をしてやることが大切だ。