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ペイント大全ショウケース:クレリック パート7(中身が見えるガラスの小瓶)

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よくぞ来た。前回のパート6で毛布も仕上がったクレリック。今回は、腰に下げたポーションのガラス容器と中身を仕上げよう。

それじゃあ、早速始めようか!


ガラス瓶(ボトル)のベースコート

このクレリックは、左腰に4本の小瓶をぶら下げている。木製や革製の瓶として仕上げてもアリだと思うけど、今回はあえてガラス製とした。ガラスは当然衝撃に弱い素材だけど、かなり分厚いだろうから、メイスやハンマーの直撃を受けなければ大丈夫だろう。透明で中身を見ることができるから、とっさの時に取り違えたりしないためかもね。もしくは、何か宗教的な意味があるのかもしれない。とはいえ俺がガラス製にした本当の理由は、ミニチュア的に見栄えしそうだと思ったからさ。

ミニチュアペイントにおける「ガラス瓶のペイント」は、シンプルものから難しいものまであるね。今回のショウケースでは“ちょっと見栄えがいい”レベルのものを目指そう。急いでいるならもっとシンプルなやり方もあるし、コンテスト用なら、さらに手間ひまをかけるといい(また別の機会に紹介しよう)。

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まずは、今回のクレリックでしょっちゅう登場するコートデアームズ165【ホークターコイズ】でボトルをフラットペイントする。


ガラス瓶(ボトル)のレイヤリング1段目

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まずはガラス全体のグラデーションを整えよう。112【ボーン】と165【ホークターコイズ】を6:4の割合で混ぜ、水を加えて上写真の状態に。ボトルの下半分にベースコートを残して、全体をレイヤリングしよう。


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「下半分を残す」と言ったけど、そんなにぴったり下半分で揃えなくていい。むしろ、それぞれの容器で少しずつ変えた方が自然かもしれないね。コンビニで売っているペットボトルを買ったわけじゃなし、たとえ未開封でも、容量はそれぞれ違うだろう(それは適当に詰めたと言う訳ではなく、ファンタジー世界において、正確な重量計算の方法や器具が発達しているとは限らないからだ)。

それぞれの水面が、地面と比べて水平かどうかにも、あまりこだわらなくていい。中身は液体だから、クレリックが重心を動かすたびに、ボトルの中でひっきりなしに動いているだろう。逆に、地面と水面をぴったり水平に合わせると、クレリックはその場でかなりの時間、同じポーズで立ち尽くしていることを意味する。今回俺は、ボトルごとに水面のラインを微妙に変えつつも、だいたい全体を地面と水平に近くなるようにしてみた。

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