土曜絵画:(映画絵練習帳その11最終回)

画像1 映画のシーンを15分で描いて、絵の練習をしようという『映画絵練習帳』今回で最終回です。ここでは映画の内容についてではなく、絵について語ります。今回もちびまゆさんが中心となって運営されている企画『 #土曜絵画 』に参加しておりますよー!
画像2 【儀式(1971)】大島渚監督の、ある種時代を感じる映画だと思うんですが、そういう映画ってなぜか印象的な構図だったり絵面が強かったりで描きたくなるシーンが多かったりします。この絵も『まず西鹿児島駅の自体古っ!』という衝撃と、眉を剃りあげている女性の絵力に、思わず描かずにはいられませんでしたw。
画像3 【千羽づる(1989)】こちらも割と昔の作品、、、ではあるのですが実際観るともっと昔の映画に見えます。原爆から10年後という世界観なので小道具なども古めかしいのですが、観てみると現在との文化の違いに結構愕然とします。これは付き添いの母が一緒に泊まるシーンなんですが、ベッドの下に畳が収納されていて、そこに寝ていたのが衝撃でした。
画像4 【弱虫ペダル Re:GENERATION(2017)】このシーンは3Dで表現されていました。自転車ってただでさえ描くの難しいし(車輪や足の動き等)そういう意味ではCGで描くのは最適なシーンだなーと思ったのですが、ちゃんと描けるかなーと思って試してみました。まぁまぁ、、、かなw?
画像5 【ギャングバスターズ(2012)】こちらは描くシーン迷ったやーつ、ですねw。映画としてはB級だけど評判が良くて実際面白かったんですが、絵として描きたいシーンが全然見当たらなくて困りましたw。線画としてはシンプル&デフォルメを意識していますが、今見ても『あんまり乗っていないな…』というのが分かりますw。
画像6 【弁護人(2013)】これは美形ではない人(失礼!)の演技を描きたかった絵ですね。主演のソン・ガンホさんはベテランだし大好きな俳優さんでもあるんですが、顔的にはすごい普通なんですよね。そういう人が主演を張って熱演しているシーンはぐっと心を掴まれるし、演技自体も素晴らしいと思うんです。でも実際には思う程にはうまく描けませんでしたw。
画像7 【剣客(2020)】アクションを描くのは大好きなのですが、これは色々と失敗しちゃった絵になってしまいました。まず最初に線画で描いたのが染料インキだったので色を塗ったら汚くにじんでしまったこと。じゃあ線画はどうなのというと、いかにも手癖で、何も挑戦してない感じのつまらない絵になってしまったなーと。もうちょっと頑張れ、自分。
画像8 【絶倫!透明変態人間 ~アブノーマル・エクスタシー~(2016)】今までの絵柄はそれとして、シンプルな線でデフォルメの効いた表現が出来ないかなと考えていて、これもそういう流れの絵だったりします。ただ、やはり描きこみ過ぎているし、色々中途半端だなーと。絵柄を変えるということはなかなかにハードルが高いですね。
画像9 【ウィッチサマー(2020)】この絵は個人的に気に入っていて、色合いも含めて『自分が表現したかったもの』が一番実現出来た絵かなーと思っています。雑ではあるものの、そのある雰囲気を感じる事が出来て、絵としての佇まいもあるイメージ。15分という枠の中では割とベストな出来かなーと。あくまで『私個人では』って話ですけどもw。
画像10 【魔女がいっぱい(2020)】これも割と好きw。きっと私にとって大事なことは、画面という枠の中で物語が成立してて、それを表現出来たと感じられることなのかもしれません。後ろの魔女たちはあくまで背景で、手前のアン・ハサウェイの顔の怖さを引き出すための小道具として描きたいなーと思いながら描いてました。
画像11 【劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020)】いわゆる『キャラもの』を描く時にはいつも迷うのですが、これは『どれだけ似せて描けるか』に焦点を合わせて描きました。似せようとすればするほど時間が掛かるので大変でしたが、描いてて気づいたのは『意外と手足が短い』ということ。煉獄さんと言えども少年だったんだなーと、描いてて改めて気づかされました。
画像12 【米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー(2017)】これも色鉛筆と水彩を使ってシンプルな方向性で描いた絵です。個人的には嫌いじゃないし悪くもないとは思うんですが、あと一歩踏み込めないもどかしさがあったりします。多分その正体はこの絵(柄)が『誰かの後追い』と感じているから。憧れ先はnaoyaさんという方なんですけどねw。
画像13 【青春群青色の夏(2015)】この絵は結構気合を入れて描いた絵で、そうすると同じ15分でも全然違う出来になるから不思議ですw。七夕のイルミネーションと蛍の光がきらめくというシーンなんですが、線画と色の配分がバランス良く出来たかなーと思います。色を塗り始めると線画とのバランスに最後まで苦しめられるんですよねw。
画像14 【力道山(2004)】ここまで総括して思うのは『描く事によって得られるものは大きい』ということ。失敗することも多々ありましたが、試行錯誤や改めて自分で感じたことを書く事で、今までとは違う目線を持てたんじゃないかなーと思います。あとこの機会に普段あんまり使えていない画材を使えたのも楽しかったです。
画像15 【無垢なる証人(2019)】という訳で長らく続けていたこの映画を観て絵の練習(そして『映画絵練習帳』)も今回で最後となります。理由は割愛しますが、この浮いた時間で違う形で映画に関わる感じのものを作りたいなーと。あくまで練習のための絵ではありましたが、ここまでお付き合い下さりありがとうございましたー!んじゃまた、違う形で~!

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