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言語化能力と生きやすさ

私にとって言語化とは「頭や心にふわふわ浮かんでいる、輪郭を持たない思考や感情を自分の外に出し、可視化する作業のこと」を指します。

言語化することで、他者とのコミュニケーションがスムーズになるのはもちろん、世界の解像度が上がるので、日常で感じたモヤモヤを因数分解できます。その結果、適切な対処法を検討・実行でき、現実も良い方向へ舵を切ることができます。

皆さんは言語化お得意ですか?
私はあまり得意ではなく、絶賛練習中です。

直近で改めて言語化の重要性に気づきがあったので、まとめてみようと思います。

言語化が苦手な母の話

私の母は言語化が得意ではありません。話しながら気持ちや考えを整理するため、家族や親戚は気が済むまで母の電話に付き合うことになります。

困ったことに本人が付き合わせてる自覚が無く、
・同じ話を何度もする
・結論から言わない
・〇〇さんが言ってたから等と根拠が無い
・自分が気に入らない言葉には耳を貸さない
など、聞いている側は段々とイライラしてきます。

思ったことを指摘すると拗ねるし、カウンセラーに話してほしいとお願いしても「話すら聞いてくれないのか」とへそを曲げます。

せめて感情だけでもノートに書き出して、自分1人で整理してほしい。感情を吐き出すのは本人にとってはデトックスですが、受け手にとってはストレスです。

昨晩に母の長時間電話に付き合っていて、しんどいなぁと話半分に聞きながら、言語化能力が低いことが原因なんじゃないかと考えに至りました。

得意な人・不得意な人

冒頭にも述べましたが、言語化が得意だと、他者とのコミュニケーションがスムーズになるのはもちろん、世界の解像度が上がるので、日常で感じたモヤモヤを因数分解できます。その結果、適切な対処法を検討・実行でき、現実も良い方向へ舵を切ることができます。

では言語化が不得意な人はどうなるかと言うと、逆の現象が起きます。

・他人とのコミュニケーション齟齬が発生したり
・感じるモヤモヤの原因がわからなくてイライラしたり
・適切な対応ができないので現実が全然良くならない

こんなことが起きてしまいますし、実際に母は周りを巻き込みながら、苦しそうにしています。

言語化能力を高めるに

紙でもスマホでも何でも構わたいので、まずは思ったことを全て書き出してみるのがおすすめです。

・なぜかモヤモヤする
・理由はわからないけど不安でたまらない
・自分が何を考えてるのかわからない

そんな時は「本当はどうしたかったの?」「どうされると嬉しいの?」「何が嫌だったの?」「どんな言葉がほしかったの?」って、優しく自分に言葉をかけてください。

コツは正解を求めないこと。自己否定しないこと。誰にも見せないので、黒い気持ちも全部全部吐き出してしまいましょう。

吐き出してみるとスッキリして、自分の気持ちに整理ができるので、ネクストアクションが見えてくるはずです。

生きるのが少し楽になる

・今どんな状態で(現状)
・何に困っていて(問題)
・どんな助けが欲しくて(課題)
・どんな状態になりたいのか(あるべき姿)

言語化が上手くなると、これらが明確になります。精度が上がれば上がるほど、自分も周囲も適切に現状を把握でき、的確な対応を取れるようになります。

私だけかもしれませんが、1番モヤモヤするのって、今何が起きているか?感じているのか?が分からなくて、次に何をすればいいのかわからない時だったりする。

そこで言語化するのを放棄すると、他人の言動に依存してしまったり、ぐるぐるその状態を繰り返して抜け出せなくなるんだなぁと、他人を巻き込みまくりながら自分の感情を確認する母をみて、我が身を振り返ったのでした。

おしまい!

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