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モヤシを食った。5

関東では去年より二週間早く「春一番」が吹いたそうだ。
暖かいのは有り難いが、なんだかおそろしいような気がする。
その晩もやっぱりモヤシを炒めた。
毎日食っても飽きない。オレの躰はモヤシと芋焼酎で出来ている。
塩胡椒してちょっとおろしニンニクも入れて、それから竹輪のスライスを入れた。なんとなく油が回った頃に、水、粉末の鶏ガラスープ、醤油を入れてよく火を入れた。もしかしたら思い付きでなにかしら少し入れたかも知れないが気分的なもので味や香りに違いは無い。
頃合いで水溶き片栗粉でとろみをつけた。勿体ないので全部入れたらかなりもてもてになったが、それもまた良し、ということにしてもうひとあおり火を入れて、ごま油をちょいとかけて火を止めた。
芋焼酎を蕎麦猪口に半分程、その上から水を注いで、ぐびり。
器にモヤシを盛って、フライパンを洗ってから、ぐびり。
さて、モヤシをパクリ。
とろみのおかげでアツアツだ。
ひひじゃん!
熱いのでアイウエオがハヒフヘホになる。旨いなあ。
もっと色々入れたくなるが、これでいい。
食い終わって、酢をかけて食うのを忘れていたことに気が付いた。

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