私目線

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平沢進の音楽

熱でうなされた時に見る幻覚のような、あるいは、超次元的な何かを直感的に感じた時の恍惚や畏怖といった感覚… 私のような凡人にとって、彼の音楽を説明するとしたら、今挙げたような表現方法が限界である。 彼の音楽について述べようということ自体が、そもそも難しく、今世の中にある言葉が陳腐に感じてしまうほど、彼の音楽は難解で美しいのである。 テレビはもちろん、ラジオや書籍などにもほとんど姿を表すことの無い平沢進というアーティストを、音楽ファンや業界関係者を除いて知っている人はどれくらい

    • 86に乗った日

      (このエッセイは、3つ目の投稿 頭文字Dの魔力 をお読みいただいた後にご覧いただくことをお勧めします) 「86のレンタカーあるよ」 そんな神の啓示のようなことを、A君が言った。 待って嘘だろ、86に?乗れる?まさかな、そんなワケな そんなワケあったわ。 ということで話はとんとん拍子に進み、ついに人生初スポーツカー乗車日がやってきたのである。 もちろん頭文字Dファンとしては、スプリンタートレノ(以下ハチロク)に乗ってみたい気持ちは山々なのだが、なんせ烏の地元は田舎なので、

      • 頭文字Dの魔力

        地面スレスレの車高、派手なリアスポ、甲高く唸るマフラー… かつて私が嫌いだったもの。 今は大好きなもの。 一番古い記憶は、何歳ころだったか正確には覚えていないが、夜なんとなくテレビを見ていて、そこでテンポの早い音楽とともに車が走っているアニメが流れていた。私はそれをただの映像としか認識していなかったのだが、のちにこの記憶があんなつながり方をするなんて夢にも思わなかった。 私は田舎暮らしなので、車の免許は必須だった。当たり前のように自動車学校に通い、当たり前のようにAT限定

        • 自己肯定感について

          「私ゆりちゃんとこ教えた〜い!」 「私も〜!」 今でも忘れない。 中学に入ったばかりの頃、ゆりちゃんという、小柄でリスみたいな可愛い友達がいて、その子と部活見学に行った時のこと。 部室に入ったとたん、先輩たちの目線は私の隣にいる可愛いゆりちゃんに集中した。そして間髪入れずに「私ゆりちゃんとこ教えた〜い!」「私も〜!え、てかめっちゃかわいいコ来た!」 まるで私は空気にでもなったかのようだった。 急に自分の足元だけ真っ暗な闇がぽかりと開き、そこに静かに落ちていくようなあの感覚は

        平沢進の音楽

          はじめまして

          文章考えるの好きならnoteやってみたらいいんじゃないですか? そんな後輩の言葉を忘れかけていたころ、友人との会話の中に再びnoteの話題が出て、そういえば以前、後輩と同じような話をしたな、と朧げに思い出した。 幼い頃、よく物語を作っては途中でボツにしたり、キャラクター設定を描いただけで満足したり、そんなことばかりしていたが、そうかぁ今はこういう便利なサイトがあるのかぁ、と平成産まれとは思えないことを感じ、またあの頃のようにだらだらと書き綴ってみるのも面白そうだと、なんと

          はじめまして