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PRパーソンは嫌われがちだが、誰かを救う仕事はしていたい

ドキュメンタリー映像作家 久保田徹さんと、ロヒンギャ人権活動家 長谷川留理華さんの対談イベント『POLARIS Ⅵ』に参加。

『POLARIS Ⅵ』ポスター

ちょうど、本当に狙ったんじゃないかと疑ってしまうくらいのタイミングで仕事の電話が入り対応に追われてしまったため、冒頭の久保田さんの自己紹介と最後の質疑応答しか聞けず、肝心の対談を逃してしまったことが悔しすぎるので、これは後日アーカイブで見ることとする。絶対。

ほんの僅かな時間でもとても考えさせられる事があった。

ミャンマーでロヒンギャ族に対する国軍からの武力弾圧が行われ、隣国のバングラデシュに多くのロヒンギャ難民が避難していた頃、ミャンマー国内では「バングラデシュにいるロヒンギャ族がミャンマーに対して武装攻撃をしており、国軍はそこからミャンマー国内を守っている」という事実無根の報道がなされ、それが一般的な認識となっていたという。

戦争にはPR会社が介入していると、度々言われる。
実際にそんなこともあっただろうし、プロパガンダって近いところがあると思う。
ただ、どう考えたって事実と違うことや、誰かを意図的に傷つけてしまうことは、極力避けていたい。そういう気持ちで仕事をしていたい。

留理華さんが最後に言っていた。
人は経験しないと分からない。病気だって、その辛さや重さはなった本人にしか分からない。周りは『頑張って』『お大事に』としか言えない
心にぐさっと何かが刺さった。

イベントに参加していた大学生の男の子が言っていた。
「自分は今ロシアの研究をしていて、ウクライナで起きている戦争のことも興味はある。だけど世界にはそれ以外にも問題が沢山あって、そのことに気づいているのに何も出来ない自分は見て見ぬふりをしている気がする
その通りだと思って、心臓をぎゅっと掴まれた気がした。

社会人になった今でも、こういうイベントや様々な価値観、考え方、問題を知ることが出来る場に顔を出すのは好きだ。ただ知ってしまった以上、私には何が出来るのかと、ずっと、ずっと心の奥底の方で黒いモヤモヤが溜まりつづけてぐるぐるして重い鉛みたいになっていく。

どうかお願いだから、私が担当する案件で誰も傷つきませんように、と思う。
いつか、私が担当した案件で誰かがどこかで救われていますように、と思う。

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