どっかの誰か

ゆるりゆるりのどっかの小娘。 一応都内でマスコミ関連のお仕事してます。約1ヶ月の休職を…

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ゆるりゆるりのどっかの小娘。 一応都内でマスコミ関連のお仕事してます。約1ヶ月の休職を経て復帰。何の変哲もない思考のメモ代わり。 よろしくです。

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寂しさと隣り合わせの四半世紀~あとがき~

ふつうの家族ってなんだろう。 人生の節々で、そんなことを考えていた。 社会人になって一年、ほんの僅かな休職期間中の暇つぶしにと思って始めたこの企画、予想以上に色んなことを思い出す時間となった。 正直、保育園や小学生の頃のことなんて曖昧な記憶だし、大学生の時に家出していたこともつい最近まで忘れていた。そういう性格なのだ、昔から。嫌なこと苦しいことはすぐに忘れてしまう。 それでも正体不明の寂しさにつきまとわれて、訳も分からず泣いてしまう夜があって、人の言葉が尖っていることに

    • 『書くこと』を仕事にするということ

      新年度、マスコミ・広告・出版業界には多くの『書くこと』を好む新入社員が集まる。 一概に『書くこと』と言ってもその幅はとても広い。 例えば新聞記者やライターはありのままを報道として限られた紙面や字数の中で伝える要点整理能力、さらには日刊(webの場合もあるが)というスピードが重要視される一方で、広告代理店のコピーライターは一つのお題に対して、日常的に接している何かからほんの僅かでも手がかりを得られないだろうかと、血眼になって日々じっくりと人間観察を行いながら、何百本もコピーを

      • 意味のないこと。そもそも意味っているのかな。

        パソコンを開く。先日急に思い立って応募しようとした出版社主催の新人賞に向けた文章を進めようとするが、こういう締切間近な時に限って私の頭は別の言葉を並べ立てて吐き出そうとする。 なんてこった。厄介だ。 昨日、会社の同僚と飲みに行ったら、 「君のチームは口を開けば恋愛の話をしているね」 と、言われた。 きっと彼は、「君のチームは全員女性だからみんな恋愛の話が大好きで、女子会みたいな雑談を繰り広げているね、いかにも”女子”って感じだね」と言いたかったのだろう。それも、全く悪気の

        • 分からないことだらけの世界。

          多分もう、会うことのない彼のことを考える。 何故あんなにも執着していたのか。何故あんなにも好きだと感じていたのか。何故あんなにも尽くせたのか。 分からないことだらけだ。 分からないと言えば、この世は分からないことで溢れている。 例えば、久しぶりの知り合いが急に投資話を持ち出してきたり。 例えば、おとなしく敷かれたレールの上を歩いていると思っていた高校の同級生が役者の卵になっていたり。 例えば、渋谷の雑踏の中で2年ぶりの人とすれ違い、お互い「なんか見たことある顔だな」と思って

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        寂しさと隣り合わせの四半世紀~あとがき~

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        • 寂しさと隣り合わせの四半世紀
          5本
        • 【短篇集】思い出の居場所
          4本

        記事

          【紀行】福島浜通りの旅〜復興とは、「忘れない」ことなのか?請戸小学校編〜

          5年前に福島を訪れた時はまだ常磐線が冨岡駅までしか繋がっておらず、隣の夜ノ森駅から先は立ち入ることができなかった。 そこから月日が流れ、常磐線も全線開通した今の福島を見ようと思い、常磐線をひたすら北上する旅を決行した。 奇跡の学校「震災遺構・浪江町立請戸小学校」 なぜ全員が無事避難できたのか?福島県浪江町に、東日本大震災による地震・津波の被害を大きく受けたにも関わらず、生徒・教員を含め全員が無事避難し、一人も犠牲者を出さなかったことで知られる「浪江町立請戸小学校」がある。

          【紀行】福島浜通りの旅〜復興とは、「忘れない」ことなのか?請戸小学校編〜

          【紀行】福島浜通りの旅〜復興とは、元通りの姿に戻すことなのか?伝承館編〜

          5年前に福島を訪れた時はまだ常磐線が冨岡駅までしか繋がっておらず、隣の夜ノ森駅から先は立ち入ることができなかった。 そこから月日が流れ、常磐線も全線開通した今の福島を見ようと思い、常磐線をひたすら北上する旅を決行した。 福島原子力発電所にほど近い双葉町に、地震や津波、原発被害を後世に伝えるための「東日本大震災・原子力災害伝承館」というものがある。 津波や原子力建屋の爆発映像といった衝撃的な映像を交えつつ、被災者、行政、その他関係者へのインタビューや、諸々の物品展示、そして

          【紀行】福島浜通りの旅〜復興とは、元通りの姿に戻すことなのか?伝承館編〜

          【読書日記】『傲慢と善良』自己嫌悪と不甲斐なさに溺れた週末

          「結婚する前に絶対読んでください」という既婚者からの熱弁どこの本屋に行っても必ず最も目立つ位置に陳列されていると言っても過言ではない程、おそらく誰もが目にしたことがあるだろう。 ずっと気になっていたけれど、こんなにもみんなが口を揃えて激推ししている小説を手に取れない天邪鬼な私だったが、社内で唯一、年次の壁を超えてサシ飲みする仲の既婚者である後輩から、「結婚する前に絶対読んでほしい」と熱弁されたことをきっかけに、その日の夜、酔っ払った勢いで閉店間際の本屋に駆け込み、購入した。

          【読書日記】『傲慢と善良』自己嫌悪と不甲斐なさに溺れた週末

          【LIGHTHOUSE視聴レポ】自戒と学びについて

          Netflixで配信中の、星野源さんとオードリーの若林さん出演のトーク番組『LIGHTHOUSE』をイッキ見してしまった。 別にどちらのタレントも特段好きという訳でもなく、ただ久しぶりの何も予定のない休日に気になっていた番組を作業傍ら流し見しよう、くらいの気持ちで再生したことを後悔。 思いっきり最後まで画面釘付けで声出して笑いながら観てしまった。 ★以下ネタバレも含むので注意★ お二人の人柄はもちろんだが、今まで知らなかった素顔が明らかになるにつれて、間違いなく 「ああ

          【LIGHTHOUSE視聴レポ】自戒と学びについて

          【生き様】に惚れ、勇気をもらい、見せてゆく。

          5年前に別れてしまった人と会った翌日、ポレポレ東中野で上映中の『ミャンマー・ダイアリーズ』を観てきた。 2021年2月にミャンマーで起きたクーデター直後の様子を収めたドキュメンタリー作品だ。 先日行った『せんそうって』にも繋がるが、こうしてキーボードに指を滑らせている今この時も、闘っている人がいる。 頭では分かっているし事実だと認識できているのに、何も出来ない。何もしようとしていない。そんな自分がとことん嫌になる。 自分に何か出来るとも思っていないし、何をしたらいいのかも

          【生き様】に惚れ、勇気をもらい、見せてゆく。

          母との最後の晩餐、ワインデキャンタを2人で嗜む。そして仕事の話をする。

          色々とあり、一人暮らしを再開した。 ▼色々 出戻り娘を快く迎え入れてくれた母と、「もう一緒に住むことはないかもね」とくすぐったい気持ちで笑い合いながら、地元の小さなレストランへと足を向けた。 社会人になってから、未だに現役バリバリで働いている母と話すのが一層楽しくなった。 時には良きルームメイトとして、時には母として接してもらいながらも、やっぱり社会人の先輩後輩として話している時間も好きだ。 そもそも文理が違う上に、かたや外資、かたや内資。かたやマネージャー歴10年以上

          母との最後の晩餐、ワインデキャンタを2人で嗜む。そして仕事の話をする。

          PRパーソンは嫌われがちだが、誰かを救う仕事はしていたい

          ドキュメンタリー映像作家 久保田徹さんと、ロヒンギャ人権活動家 長谷川留理華さんの対談イベント『POLARIS Ⅵ』に参加。 ちょうど、本当に狙ったんじゃないかと疑ってしまうくらいのタイミングで仕事の電話が入り対応に追われてしまったため、冒頭の久保田さんの自己紹介と最後の質疑応答しか聞けず、肝心の対談を逃してしまったことが悔しすぎるので、これは後日アーカイブで見ることとする。絶対。 ほんの僅かな時間でもとても考えさせられる事があった。 ミャンマーでロヒンギャ族に対する国

          PRパーソンは嫌われがちだが、誰かを救う仕事はしていたい

          学生時代に作っていた雑誌が、社会人になった今でも一番好きな雑誌。

          『BACKPACKER』 学生時代に両足どっぷり浸かって授業もそっちのけで、ひたすら思考と書くことに時間を費やしていた。執念に近い。おかげで毎年必修授業を落として、引退後の卒業間際に単位回収に勤しむ学生生活だった。 先日、後輩が開催していた『celca』というイベントに顔を出してきた。 スペイン語で「近い」を意味する“cerca”と、「自撮り」を意味する“セルカ”を掛け合わせ、色んな国の子供たちが子供たちの目線で自分自身に向き合ったり、その目線から見える世界を捉えたりした

          学生時代に作っていた雑誌が、社会人になった今でも一番好きな雑誌。

          別にnoteに書くことではない。平気な顔には慣れる

          恋人にふられて4日目、ようやく食べ物が喉を通るようになった。我ながら情けない。 夢にも出てくる。情けない。 ふとLINEのトークルームを開きそうになる。情けない。 大好きなチロルチョコもセブンのカフェラテさえ食べられず飲めず、気付けば2日間水だけで過ごしていた。 ふられた当日は放心状態で3時間ほど徘徊して家に帰った。 ふられた翌日は平気な顔で仕事へ向かった。 ふられた翌々日も平気な顔で仕事へ向かった。 今日は平気な顔をしなくても平気になった。 こういう時に仕事が忙しいっ

          別にnoteに書くことではない。平気な顔には慣れる

          マーケティングをしながら、優しさの不足(或いは優しさの押し付け)に絶望する

          新刊発売時から気になっていた、朝井リョウ著「正欲」が文庫になっていたので、思わず衝動買い。 読み進めるごとにどんどん自分が絶望していくのが分かった。 これまで自分が大切にしてきたことって何だったんだろう、「多様性」とか「ダイバーシティ」とか「SDGs」とか「誰も取りこぼさない」とか言ってたのって一体何だったのだろうと、どんどん嫌になって苦しくなって、結局どうしたらいいのか分からなくなった。 大学時代のゼミでも今の仕事でも、施策やアイデアを考える時はその先に「ターゲット」

          マーケティングをしながら、優しさの不足(或いは優しさの押し付け)に絶望する

          永井玲衣・八木咲 展 「せんそうって」に行ってきました。

          ずっとどこかで戦争が起きているのに、なぜ身近に感じることができないのだろう。 なぜ真正面から興味を持つことができないのだろう。 だからこそ、「せんそうって」に行ってきました。 戦争って歴史の中だけの話じゃない。 今、現に世界各国で戦争が起きている。 展示をひと通り見た後、友人が「『戦争』ってどこからのことを言うんだろうね。どうなったら人間は『戦争』って認識できるんだろうね」と言っていた。 その真意がわからなくて、 え、戦争って出来事のことじゃないの? え、戦争って布告

          永井玲衣・八木咲 展 「せんそうって」に行ってきました。

          恋人には絶対に見せたくない。いいかげん、寝ろ、私。

          夜中に窓を開けていると、ほんとうに夜なのか疑いたくなる様々な音が聞こえてくる。 朝のような小鳥のチュンチュンした鳴き声、近くの幹線道路を走るトラックの音、新聞配達の音に加え、パトカーの音や正体不明の不気味なヒューヒューした機械音も聞こえてくる。 5月も後半に差し掛かり、窓を閉め切っているとどうしても暑さで寝付けない私は、結局窓から聞こえてくる色んな音に悩まされて寝付けない。加えて昨日から女性特有の月イチの「アレ」が始まり、痛みと戦っているので余計に眠れない。とんでもなく寝苦

          恋人には絶対に見せたくない。いいかげん、寝ろ、私。