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超短編小説「高田の場合10」

・高田は自分の部屋に初めて来て勝手に人の本棚を物色して何も言わずに漫画を読み始める奴が嫌いだった

・高田は同じ店にその店で買った服で行くのに少し抵抗がありバレないようなコーディネートをしていた

・高田はライブでミュージシャンがその開催地の方言で挨拶してるのをTVで見るとなぜか少し恥ずかしくなっていた

・高田は割り勘のくせにめっちゃ食う奴にイラっとしていた

・高田はネットニュースに有名インフルエンサーとかユーチューバーの記事が出ると「誰やねん!」と1人でツッコんでいた

・高田は番組で今話題のアーティストが生歌披露してすぐ泣き始める芸能人を見ると「なんで泣けんねん!」と1人ツッコんでいた

・高田はスーパーで自分のお目当ての弁当や総菜に半額シールが貼られるのを待ってる人達を見て、この人たちがいきなりUFOに連れ去られたらびっくりするだろうなと思っていた

・高田はスーパーで半額商品を貼る店員はなぜか不愛想で偉そうに感じていてきっとみんなが待ってるから優越感を感じてるんだろうなと勝手に思っていた

・高田は定食屋にパジャマみたいな格好で来て食べてる奴が嫌いだった

・高田はごはんおかわり自由の店で何杯もおかわりしてる奴を見ると気持ち悪くなっていた

・高田は図書館の本や中古本についてるシミを見ると何しながら本読んでんだよと1人疑問に思っていた


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