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超短編小説「高田の場合11」

・高田はニュースを見ていて犯人が逮捕された時 職業が自称○○と明記されてるのを見て自称ってなんやねん!と1人でツッコんでいた

・高田は炎上する動画にツイッターやYOUTUBEで批評や意見を言う芸能人や有名人ってうざかったり小物ばっかりだなと思っていた

・高田は完全にはげる前にロン毛にしたかったがある程度伸ばすとドライヤーで髪を乾かすのがめんどくさくなりいつも挫折していた

・高田はヒゲを剃るのが面倒なので伸ばそうと思っていたが、かっこつけてアゴヒゲ伸ばしてる人を見るとどうもナルシストぽく感じていつもめんどくさくなって剃ってしまっていた

・高田は現役時代支持率低かった総理大臣や成績がふるわなかったスポーツ選手を散々批判してきた連中が引退した途端 態度を変えて労いのコメントをしてるのを見ると世の中薄っぺらい奴ばっかだなと思っていた

・高田は袋に入ってるインスタントラーメンを作るとき粉々になった小さい欠片を見ると捨てるか茹でるか迷っていた

・高田はSNSの自己紹介欄にフォロバ100%と書いてる人があまり好きじゃなかった

・高田はダイエットをして美人になったと言われる女性が人生劇的に変わりましたなどと嬉しそうに喋ってるのを見てじゃあ太ってる人が不幸みたいじゃないかといつも疑問に思っていた

・高田は外を歩いていて歩きながら笑ってる人を見るとなにを笑ってんねん!と1人でツッコんでいた

・高田はお店に入店するときいらっしゃいませも言わないで店員同士で喋ってる連中を見るとイラっとしていた

・高田は大谷投手や藤井聡太棋士の活躍するニュースを見てその凄さを自分の事のように語ってくる野球崩れや趣味で将棋やってる連中をうざいと思っていた

・高田はJRAのCMに出演している若手女優を見てぜったい競馬興味ないやろと思っていた

・高田はパチンコを打っていて打つのをやめて席を立つ時 隣の奴が自分が打ってたデータカウンターをちらっと見てくるとイラっとしていた

・高田はパチンコを打っていて激熱リーチがくるとき 後ろで当たるか見てる奴が液晶画面に映るとイラついて画面越しに睨みつけていた

・高田は満員電車に乗車するとき思ったより奥のほうに乗ってしまった時に 降りる時「降ります」と言って人混みをかきわけるの嫌だなと思いながら電車に乗っていていざ降りる時は入口でどかない奴らを見るとイラっとしてどけよ!と言いそうになっていた

・高田はシャツを着てる女性の背中部分がアイロンをかけないでシワシワになってるのを見ると勝手にだらしない人間だろうなと決めつけていた




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