もう20年近くも前になるのだが、2001年〜2003年に留学していたダートマス大学TUCK SCHOOLでの日々を、一日残さず「ダートマス日乗」というホームページに記録していた。

YAHOO ジオシティーズで作成していたのだが、そのサービスが2019年3月をもって終了してしまい、それ以降見ることができなくなってしまっていた。

バックアップデータも、今年の3月末をもって完全削除してしまうということを聞き、駆け込みで全データをダウンロードし、悪戦苦闘の末、さくらインターネットに移し替えることに成功した。

これを期に久しぶりに読んでみた青くさい奮闘の日々は、ただ純粋に面白かった。

まだ、「Googleという検索エンジンがあって、これが実に素晴らしい」というような時代。

2001年2月にTUCKから合格メールを受け取る記述から始まり、2003年6月にTUCKのあるNH州ハノーバーを離れてボストンへ向かう記述で終わる。

始まりの日、娘はまだ1歳だったし、我々夫婦も若かった。

見晴らしの良い場所で、何らの組織にも所属せず、１円の収入もなく、ただ大きな借金と未来への希望だけがあった時代。

当時の思いをキーボードに叩きつけつづけた文章が、消えてなくならずに本当に良かった。