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美容師の必需品であり、お世話になるもの


結構な確率で、びっくりされる?

美容師は見慣れた、そしてなくてはならない  アイテム。                 でも、それ以外の人には、ちょっと驚かれる  アイテム。

"カットウィッグ

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美容師はこの練習用のウィッグに非常に愛着を持ち、お世話になっています。 

美容学生時代から、カットやパーマ、カラー、 スタイリング、日本髪を結うなど、練習に使い、各々、名前を付けたりしながら大事に使います。

学生時代から、雑に扱うことを注意されますし、このウィッグがなければ、国家試験も受けられません。

美容学生の頃、実家で姉と共同で使っていた部屋に、このウィッグを何体も置き、私は枕元に置いても寝ていられましたが、姉はもとより、   他の家族にも「なかなか、慣れない。」   と、怖がられていました。

この練習用のウィッグ。美容師、美容学生にとっては、大事な存在ですが、ほとんどの方には驚かれる存在でもあります。


必ず聞かれること

久しぶりに美容師以外の方の前で、このウィッグをカットする機会があったのですが、

「うわぁ、びっくりした!」という反応や  「彼女のお客さんは、静かなお客様だね。」 と、かなりウィットに富んだコメントも頂いたりしました。

皆さん、そのあとに必ず、質問されるのは  

それは人間の髪ですか?」        「短く、切っていったら最後はどうなるの?」 「新しい髪は生えないよね??」      

です。

「ウィッグの材質は、人毛、化学繊維、混合などいろいろです。消毒し、ブリーチ(脱色)した後に更にカラーしたり。毛穴となる穴の部分に、その髪が埋め込まれています。」  

「長い状態から、徐々に切っていって、最後は、ほぼ坊主くらいまで切ります。出来るだけ、たくさん切れるように練習の時にも、切るスタイルや使い方を考えます。」

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など、お伝えしましたが、

「美容師さんが実際にウィッグをカットしているところを初めて見ました。」

「美容師さん、凄く努力しているんだね。技術習得に時間も費用もかけ、実際に人の髪を切るには、モデルさんを募集したりするのでしょ?」

などの声をいただきました。

カットできます!と言えるようになるまで、  正直、何体買い、切ったのか?は覚えていませんが(カウントしている美容師さんもいるかもしれません)ウィッグは美容師にとって必需品です。

カット以外のさまざまな練習でも、ウィッグは使うので、ずっとお世話になります。


人の髪を切ることは、当たり前ではない

ウィッグで練習しているときは、失敗しても問題はありません。               何故、失敗に至ったのか?          どこをどのように修正したら、上手く、正確に切れるようになるのか?

これを繰り返すことで、技術を磨き、
お客様を担当させていただけるようになります。


美容師にとって、人の髪を切らせていただくことは、生業ということで日常の事になりますが、 当たり前のことではありません。

そもそも、他人の髪の毛に触れること自体が、 普通ではなく、特別なこと。   

人間の身体の中でも大事な頭部に触れる、その髪を触る。知らない人、信頼のおけない人には  お願いしたくないという人は多いはずです。

それを忘れてはいけない、と思いながら、   ウィッグを切る1日でした。


Aya Horiguchi



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