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ガイドの心得 -睡眠と仮眠編-

ガイドとして体調を万全に保つために、睡眠不足は大敵です。
ウユニ塩湖でのツアーは、早朝3:00amには開始のツアーがあり、日中のツアーもお客さんを送り届けてから、自分の部屋へ帰ると22:00を過ぎてしまう日もあるので、ツアーの予約が入っていない日など、寝られる時にたっぷり寝ておかないといけません。

そうは心掛けていても、睡眠時間の確保が難しいことも出てくるのですが、そんな時、ホットホリデーの社長は、「移動中の車内では、お客さんの前でも仮眠をとっていいよ!」とはっきり言います。これは、ウユニでのガイドに限らず、どの国のガイドに対しても同様です。

初めて私がこのアドバイスを受けた時は、え?お客さんが一緒なのに寝るなんて…と正直驚いてしまって、なかなか実行できず、お客さんが寝ていたら少し仮眠を取るだけにしようかなと思っていました。

しかしお客さんの立場になって考えてみると、長いフライトで移動してきて、時差ボケにかかる人も居て、日本とは違う気候や環境で、疲れがたまりやすいですよね。(楽しくて興奮して、ホテルに戻るまでは疲れ知らずなお客さんもいます。)その発想が持て以降、車での移動中、特にツアーの帰り道では、「ホテルへ到着したら起こしますので、寝て休んでおいてください。私も帰り道休ませていただきますね。」と、お客さんにひと言断わりだけ入れておくと、私の経験では怒るお客さんは一人もいらっしゃらなくて、堂々と仮眠を取らせてもらえるようになりました。

ホットホリデーでは、日本で常識とされている考えとは違ったアドバイスをされることが多々あります。しかし、考えてみるとそのどれもが理にかなっていて、言われたことを、まず素直に実行してみるとより良くなった、問題が解決できたということが多くありました。

仮眠の話に関わらず、日本の常識が必ずしも正解ばかりではないので、固定概念を取っ払って考えてみるとうまく事が運ぶかもしれません。

はな

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