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カール大帝の貨幣体系

中世ヨーロッパ世界における貨幣の体系を定義づけたのは、フランク王国のカール大帝であった。イタリア語で「リラ」、フランス語は「リーヴル」である。

カール大帝

中世ヨーロッパ世界において、貨幣制度の体系が具現化されたのは、フランク王国のカール大帝の時代であった。次のような貨幣体系が出来上がった。

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銀塊 408 g = 金貨20枚 = 銀貨240枚

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リラ・リーヴル

貨幣体系というのは聞き慣れない用語であるが、各国での呼称をみると、かつて慣れ親しんだ呼び名であることが思い出される。

イタリア 1リラ 

フランス 1リーヴル 

各国における通貨の呼称は異なるが、西欧中世において貨幣基準としての体系は共通であったことがうかがえる。

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カール大帝が800年頃に制定した貨幣体系は、実に近世にまで影響を及ぼした。同時代において歴史の転換点を観測しながら、あらゆる可能性を排除せず、その行方を見守りたい。

Photos by H. Okada on earth.

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