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縞鋼板のカーブボックスで、スケートボードの映像を作った話。

NIKE SBとTIGHTBOOTHのDUNK LOWの発売と映像のリリースが無事に終わったから、その裏側を少し書こう。

TIGHTBOOTHのDUNKが出ると分かったときから、自分のお店でも何かできないかと考えていた。どうせだったら、TIGHTBOOTHのスタイルにならって、DIYで何かしたいと思った。いつもだったら、時間とお金がないということを理由に、有りもので済ませてしまうけど、今回は、セクションも楽曲もオリジナルで映像を作った。

セクションは、TIGHTBOOTH DUNKの最大の個性である縞鋼板で作った。縞鋼板なんて、自分でなんとかできる素材ではないのだけど、不安はなかった。富山には、クロックススケーターがいるからだ。彼は、その名の通り、クロックスを履いてスケボーを続ける富山のアラフィフスケーター。クロックスを履いて立てた赤コーンを飛ぶし、360フリップも決める。普段は、溶接工をやっていて、その腕前は超一流。この縞鋼板のバンク付きカーブボックスを、本業が終わった後の時間を使って2日間で作ってくれた。彼に頼まなかったら、今回の企画はボツになっていたと思う。

仕上がったボックスに、NIKEのスウッシュとHi5のロゴを切り抜いてくれるサービス精神も嬉しかった。

楽曲は、DJをやっている友達のオリジナル。若かりし頃、一緒にクラブイベントをやったりしていた古い友人。他県に住む彼とは、全然会うことがなかったけど、彼が数年前からスケボーを始めたことで、再び繋がった。昔、自主制作でレコードをリリースしたりしていたから、今回の企画に合うオリジナル楽曲はないかと聞いてみたら、イメージに合う曲をすぐに送ってくれた。スケートボードが共通項になると、無駄な打ち合わせが必要なくなるから、スケートボードは、すごい。
使わせてもらった曲のクレジット↓
Artist:G.I.O.N.(Atsushi Fujisawa & S.Koshi)
曲名:sin

滑ってくれたのは、AIR JORDAN4 SBのときにもお願いしたMDと中学生スケーターのソウタ。MDは、富山のスケーターだったら誰もが認める実力者。いつもタイトなスケジュールでも、しっかりトリックを決めてくれる。今回も初見のセクションにも関わらず、メイクを量産してくれた。ソウタは、Hi5のキラ星みたいな存在のスケーター。まだ中学1年生だけど、DIY精神を持った最高のスケーターなのだ。

撮影は、80sVTRこと中川龍介。彼も「これこそスケートボードビデオの画角」を撮れる数少ないフィルマーの一人。ビデオを作るたびに、この人が富山にいてくれて良かったと思う。

実は、撮影場所を提供してくれたのも、昔、一緒に滑ったスケーターだったりするからすごい。まだまだお先真っ暗なスケートライフだけど、今回の撮影は、スケートボードのおかげで、これまでの点と点が繋がったような気がした。

グラインドすると縞鋼板の凸凹が足の裏に伝わってくる特製のバンク付きボックス。今回は、撮影時間が短くて、全然攻めきれていない。いつかみんなで遊べる日まで、ある場所に保管中。今年の冬は、雪なんて怖くないかもしれない。

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