カイ

2024年1月現在2歳の娘を育てるシングルファザーです。仕事と子育て、裁判その他、葛藤…

カイ

2024年1月現在2歳の娘を育てるシングルファザーです。仕事と子育て、裁判その他、葛藤を抱えながら毎日を過ごしています。

最近の記事

監護権の話 〜調査官調査

親権には身上監護権と財産管理権があって、離婚が確定する前にこの監護権を争うことがあります。監護権とは、要するに子どもを養育する権利のことです。 例えば子どもが配偶者に連れ去られたとき、家庭裁判所に監護権の審判というものを申し立てることで、子どもの身柄を取り戻そうとすることができます。親権の争いで裁判をしている場合、大概がこの監護権の審判です。 この監護権の審判では裁判所の調査官による調査が行われるのが通例です。この調査官調査が超重要で、調査官は調査結果を報告書にまとめて裁

    • 子育てで気をつけていること

      私は2歳の娘を一人で育てているシングルファザーですが、子育てにおいていくつか気をつけたいと考えていることがあります。 ①子どもらしく育てること これはつまり早く大人にさせないということです。例えば小さい頃から家事を手伝わせたりとか、精神的な自立を求めたりだとか、そういったことはしたくありません。子どもは子ども時代を謳歌すべきであり、十分子ども時代を謳歌したからこそ健全な大人へのステップが待っていると思います。 シングルファザー生活を強要するのは大人の都合ですから、子どもに

      • 仕事をどうするか

        私は金融機関で働きながらシングルファザーとして子育てをしています。 これまでホールセール専門、特にM&Aや投資、事業再生等を専門にしてきました。この世界は一般的に激務で高収入、優秀で野心的な若者がどんどん参入してきて離職率も高い業界です。20代の頃の残業時間は文字通り青天井、朝まで働くことも珍しくありませんでした。 私は30代も半ばですが、この年齢まで生き残っているのは大したものだと我ながら思います。新しい分野にチャレンジしたり家族を持って働き方を変えるためにやめる人たち、激

        • 子育てと息抜き

          子育てには休みがありません。子どもはかわいいですが、四六時中子どもに向き合い続けるには限界があります。 夫婦であれば片方が気晴らしして片方が子どもの面倒を見る等して息抜きができますが、シングル家庭ではそれができません。これが結構辛いときがあります。 誰かを頼る重要性 私は自分の親、娘にとっては祖父母を頼っています。祖父母共に車で2時間程度の遠方に住んでいますが、私がこういった状況なので、たまに手伝いに来てくれています。 最初は自分で全ての子育てをやると息巻いていましたが、

        監護権の話 〜調査官調査

          シングルファザーのキャリアの悩みは全働くママが持つ悩みと同じ

          私はフルタイムの金融機関で働いていて、ふとしたきっかけでシングルファザーになりました。 娘はまだ2歳。熱も出せば機嫌もわるくなります。 私は仕事と子育てを天秤にかけたら、迷いなく子育てを取ります。そのため仕事をある程度犠牲にしています。 今どきのまともな会社は、大変ありがたいことに私みたいな事情を抱えた社員に対して一定の配慮があります。 ただし、仕事がなくなるわけではないので、どこかに皺寄せがきます。それは同僚だったり上司だったりするのですが、いずれにせよキャリアに望まし

          シングルファザーのキャリアの悩みは全働くママが持つ悩みと同じ

          冷静でいること

          当たり前の話ですが、重要な問題に対処する際はできるだけ冷静であるべきで、感情的になるべきではありません。冷静さを失えば判断を違える可能性が高まりますし、感情的になればなるほど人の話が耳に入らなくなります。 こんなことは当たり前なのに、離婚の話、親権の話、子どもの話になると、冷静になれない方が多いようです。 ある程度は仕方のないことです。突然愛するパートナーに裏切られたり、あるいは強く責められたりしながら、冷静にいろということのほうが無理筋かもしれません。 子どものことにな

          冷静でいること

          子育てとキャリア

          私は金融機関で働いています。ホールセール、つまりは法人相手の仕事です。この手の仕事は一般的に給料が高いですが、時間的・肉体的・精神的にストレスが多いです。 シングルファザーで活躍している先輩を見たことはありません。シングルマザーの方はごく稀にいらっしゃいますが、実家の全面的な協力があったり、シッターに丸投げだったり、あまり参考にならないパワフルな方が多いです。 そもそも上層部やエースは奥様が専業主婦の場合がとても多いです。それだけ忙しく、代わりにある程度の給料があるのです。

          子育てとキャリア

          自分だけではないということ

          最近身の上話をすることが増えました。一人で抱えるのは辛いからです。誰かに話して楽になりたい。心配してほしい。助けてほしい。追い詰められるほどそういう気持ちが強くなります。 私は人に頼ることが得意ではありません。こうやって受け手が反応に困る相談をするなどもってのほか。そう考えていました。 徐々に考えが変わったのは、一通りの裁判を通じて一人ではうまくいかないことが増えたからです。一人では証拠を集めることも裁判手続きをすることもできない。働きながら常に子どもと一緒にいることができな

          自分だけではないということ

          家庭裁判所の話

          離婚するにも親権を取るにも家庭裁判所のお世話になる場合が多いと思います。 家庭裁判所とは、少年事件と家事事件を扱う裁判所です。家事事件とは、離婚や相続、親権、そういった家庭の揉め事です。 家庭裁判所にいる人 家庭裁判所には様々な人が来ていますが、印象的だったのは服装で、カジュアルを通り越して部屋着みたいな人もたくさんいます。これにはびっくりしました。 私のような気が小さい人間は、真夏日でさえスーツにネクタイで伺ったほどですが、思いの外服装が適当な人が多く驚きました。 家

          家庭裁判所の話

          面会交流についての考え方

          面会交流の目的 面会交流は月に2-3度、一回あたり2時間程度で行っています。離婚したてにしては比較的寛容なほうではないでしょうか。 私は面会交流を娘のために行っています。決して元妻のためではありません。たとえ別れたとしても、元妻には母親としての責務を全うしてもらう必要があります。娘には、母親に愛されていることを存分に感じて欲しいのです。 面会交流のやり方 面会交流日程の調整には代理人を挟んでいます。直接の連絡は緊急時にしか行いません。日程は可能な限り元妻の希望に沿ってい

          面会交流についての考え方

          2歳の娘との関係

          娘との日常 2歳の娘はようやく言葉が出てくるようになり、少しずつコミュニケーションが取れるようになりました。 空を見て「ひこうき!」と言ったり、「ジュース欲しい!」「あれなーに?」「ちがう!」「いっしょにあそぼ!」などなと、言いたいこと、主張したいことがはっきりしてきました。何を言っているかはよくわからないですが、ずっと何かを喋っています。 娘は比較的明るく元気、毎日飛んだら跳ねたり暴れ回っています。休みの日は一緒に買い物に行ったり水族館に行ったり、お出かけすることが多

          2歳の娘との関係

          シングルファザーの生活

          私はシングルファザー生活になっておよそ1年です。仕事は離婚前と同じ金融機関で働いています。そこそこ遠い田舎の両親を頼ったり、シッターを頼ったりしていますが、基本的に私が育児の全てを担っています。 娘は0歳児から保育園に通っています。朝は6時には起きてご飯の準備、8時に保育園に娘を連れて行き出勤、17時過ぎには会社を出て18時には娘を迎えにいって帰宅するスタイルで生活しています。 家に帰って娘のごはんを作り、お風呂に入れて寝かしつけをして。どこの子供もそうなのでしょうが、ご飯

          シングルファザーの生活

          シングルファザーのカイです

          はじめまして。カイと申します。2024年時点で2歳になる娘を育てているシングルファザーになる予定、35歳になります。 シングルファザーになった(なる見込みになった)経緯、語ればいろいろあるのですがそれはさておき。日々どういう想いで生きているか、自分のための記録の意味も込めて残していきたいと思います。少しでも誰かの心の支えになれたら嬉しいです。 現在の生活について 娘と2人で都内の賃貸マンション暮らしです。元妻と暮らしていたマンションから出ておらず、以前と変わらない生活圏

          シングルファザーのカイです