WC Mooloolaba
こんばんは。阿部有希(あべゆうき)です。
https://note.com/hiaberage/n/n5993457559f7
大変長らくお待たせ致しました。(待ってないとか言わないで笑)
今日の記事は先日の続きになります。
ではどうぞ
スイム
最初コースを陸から目視した感じ、スタート位置右側の方が第一ブイまで直線距離でやや短かい。案の定レースナンバーの若い有力選手たちは右側をチョイスしていた。しかし、私のレースナンバーが41と後ろの方であるため、右側はチョイスできず、止むを得ず左側を選択。
いつもこのスタートラインにたどり着いてから過度に緊張し、吐き気を催すことがあるのだが、今回は違った。ハートビート(BGM)が流れるまでの間、ヨガで学んだ呼吸法を使い無心に。すると不思議なことに自然と視野が広がり、緊張が解けた。(これ本当に)
そして第一ブイの位置を目視し、一層集中する。
そしてスタート。
ビーチスタートで上手く抜け出すことができ、集団から身体一つ抜ける。しかし、10ストロークしたところで、前方を確認すると第一ブイより左に逸れていること、右側の有力集団からも離れていることに気づく。そのまま独泳することも考えられたが、私は独泳力に乏しいため、すぐさま右側に泳ぎ出し集団に加わることを選択。
当然集団についた頃には、スタートで抜け出したアドバンテージは消え去り、案の定集団に飲まれる。WCだといつもこの状態からはなかなか抜け出せず、流れに身を任せるしかないのだが、今回はいつもより視野が広がっているのか、すぐさま空いているスペースを確認でき、ポジションを上手くあげることができた。(ヨガのおかげ!!!笑)
最終ブイを回ってから追い波で集団内でごちゃごちゃのバトルに巻き込まれ、ポジションをわずかに落としてしまった。しかし、前方を確認しても集団は数珠つなぎになっていること、有力選手が近くにいたことから無理にポジションを上げるために力は使わずに、上陸後のランニングに備えた。
そして上陸後のランニング。WCはやはりこういった繋ぎの部分がいちいち速い。この部分でまずスイムで余裕のない選手がふるい落とされる。本当に油断ならない。
バイク
バイクスタートする時、先頭とのタイム差はおおよそ20秒。周りに有力選手が固まっていたため、落ち着いて集団に着く。しかし、新しいシューズがなかなか履けず、キツい状態で登りに差し掛かる。
ここでヘイデンが集団の先頭に出てペースを上げる。
めちゃくちゃきついが、ここはなんとか耐える。←ここまで第2集団でのこと
下りに差し掛かりなんとかシューズを履くことができた。集団自体も奥の折り返しで第1集団と合流。
そこからはほとんど目立った展開もなく、膠着状態だった。
というより膠着する他なかった。
というのも、赤い丸の部分から道幅が急激に細くなり、ラウンドアバウトを経て、再び赤丸の辺りへ戻ってくるまで、集団が一列になってしまう。要は30人40人いる集団で、1列棒状になって加減速を繰り返されると、後ろへ行けば行くほど不利になってしまう。それに加え、やっと集団に追いついたと思った瞬間に登り坂が始まるという地獄です。その影響で結構な選手がドロップした。
そのため、それを見越した選手たちは、毎周回折り返してから帰りの登り坂(青っぽい線の部分)で位置取り合戦が始まる。ちなみに私はこれで脚を削られました。
そしてもちろん、下り坂へ入っても位置取り合戦は続く。時速70kmくらい出ているのにも拘らず。。。まさにチキンレース。笑
そのまま最終周まで目立った展開はなかったが、最終周帰りの登り坂で、私のちょうど目の前で優勝候補のAlexYee(GBR)がBrandonCopeland(AUS)へ突っ込み、落車こそなかったものの二人の自転車が壊れてしまった。アレックスの自転車のほうが酷かったらしく走行不可に。
本当に今回のレースでのアクシデントはそれくらい。よくあの下りで落車が起きなかったなーと思いました。もう落車は御免です。汗
ちなみに私自身は、そのアクシデントでの直接的な影響はなかったものの、減速を余儀なくされ位置取りが上手くいかず、集団後方でのランニングスタートとなった。
※ちなみにアレックスはその後自転車を担いで1km以上走りトランジションエリアへ向かいました。それにも拘らずランラップ1位。笑
ランニング
ランニングスタート時先頭とのタイム差はおおよそ15秒ほど。距離にしておおよそ100m弱の差が開いていることになる。同じ集団にいたのにも関わらず。汗
100mの差って、実力が拮抗している陸上のレースだと致命的な差。
これでトライアスロンにおいて、種目の切り替え時が如何に大事かを理解していただけたでしょうか。
さて、肝心のランニングですが、調整段階ではかなり走れていたが、、、私の想像以上にバイクで脚を消耗しており、走り出しが重かった。
しかし、コース自体が行きは登って帰りは降る単調なコースだったため、『登りの頂上まで全力で頑張り、下りはなんとか人のリズムに乗っかる』といった作戦で走った。結果的にペースこそ上げられなかったものの、集中力切らさず最後まで走り切ることはできたと思う。
ただ一言、、、海外勢は下りが速い。脚が長いからか?笑
結果
53分36秒 27位
目標順位には大きく及ばなかったものの、レベルの高いメンバーの中、WC過去最高順位は記録することができました。
しかし目標としていた順位には届かなかったのは事実。
今後どのようにして世界との差を埋めるのかは、考えなくてはなりません。今回得た経験が無駄にならないよう、今後のトレーニングに活かしたいと思います。
追記
私がnoteの更新をサボっている間にだいぶ状況が変わりましたね。
私にとって大きく変わったことといえば『オリンピックの1年延期』。
アスリートとして色々と複雑な感情はありますが、今は再度巡ってきたチャンスだと思い、再び心に火を灯して頑張りたいと思います。
とはいっても未だ選考基準は発表されていないので、悩ましいところではありますけどね。
そのため今は次のオリンピックへ向けても含めて準備していきたいと思います。
以上
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