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欲しがりの受け取り下手

何年ぶりかにジャムなんぞ作った。

栃木の道の駅でイチゴがあまりに大量でお安かったので、普段なかなか芽生えない気を起こしてもらえた。

更には、作ったらあの人にあげたい、と顔が浮かんだ。

いちごの女性性、素晴らしい!

そのままで十分すぎるほど美味しいとちおとめを煮る。
お砂糖はかなり控え目に。

送りたいと浮かんだ最初の一人は母だったから。

イチゴがツヤッとしたと思ったらどんどん
なんとも美しい色っぽい色になっていく。
ものを煮込む過程に手をかけるのが好き。
ほったらかしていいようで、
ほったらかすとすねて焦げる。
もう、しゃあないなぁ、私が見ててあげんと、と。

すごいな、イチゴは母性も引き出す。

美味しく美しくできたジャムを瓶に詰め、
一言添えて母に送った。

翌日、
「ありがとう」のメッセージとともに
「送料もったいないから、
これからそんな時は3食いちご食べて下さい。」

はい、This is my mother.
冗談じゃなく本気で言ってる。
一瞬、頭と心臓の一部でピキッと反応する自分を感じた。

昔から妹も私も、母の日や誕生日にプレゼントや何かすると、よくそのまま返された。
母としては、そんなモノやお金が欲しいわけじゃないし、自分のためにお金や時間を使って欲しくない、使わせてはいけない、と思っている。
私たちも母が本当に欲しいものを(見せて)あげられてない、とも不甲斐なく思う。

だけれど次の瞬間、
お母さん、私しっかりそれ引き継いでまーす!とおかしさと愛しさがぽっとでてきた。

そう、ずっと受け取って来なかった。
たくさんの人がその時の私を思って差し伸べてくれた言葉や行いや有形無形のものや出会いやチャンスを、
ことごとく。

私にはふさわしくない、
そんな価値がない、
それじゃない、
できない。

受け取ると返さないといけない、
私には返せるものがない、
私には返せない。

返せたとして受け取ってもらえなかったら?
拒絶されたくないから
先に拒絶する。

まぁ、なんぼ me me me! やねん!
と今は突っ込めるけれど、
そんな自分はまだ健在もしている。

ただ、欲しがってるなぁ、守ってるなぁ、
と感じられる自分がいることは
少し成長かもしれない。

両方の自分を感じられると、
で、本当はどうしたい?
本当は何が欲しい?
どうありたい?
を感じ、
“選ぶ”
ことができる。

受け取り上手な人は感謝上手、与え上手なのかもしれない。
今の自分、周りに心から感謝していたら、
受け取り、活かせ、
受け取ることですでに与えているものもある。

与えるために受け取る
からの循環もある。

本当は上向きスパイラルに一緒に循環したい。

欲しがりの受け取り下手は、
素直さを勉強中、
更新中。
を楽しみ中。

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