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ひばり珈琲について ~理念~

喫茶店だけど珈琲がウリじゃない店

ひばり珈琲は、店名に「珈琲」とついているくらいなので、
もちろん「珈琲」を提供している店です。

ですが、

「この店のウリはなんですか?」
と聞かれれば、
「ここで過ごす時間」、と答えます。

珈琲やケーキやトーストといった商品ではなく、
提供したいのは、

時間や空間、そして

「圧倒的な安心感」です。


え?

安心感って・・・。

もの、ちゃうやん、
変だなぁって私も書いていて笑っています。

どうか、最後までお付き合いください。


じゃあ、

圧倒的な安心感ってなに?


安心感は目に見えませんよね。

実際、ご来店いただいたお客様が、安心しているかどうかなんて、
見ただけではわかりません。

安心して過ごしてくれていますか?なんて聞けませんし。
安心して本読んではるわ~、なんて、わかったら神様レベル。

そもそも

全ての人に「安心していただける空間」を作ることは無理、ですから。

なのに、なぜそれを店のウリにして目指すのか?


それは、私の理念に基づきます。

経営理念 誰も否定しない場所を作る

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さきに全ての人に安心感なんて無理、と書きましたが、
少しだけ矛盾します。

「誰も否定しない」

という観点から「安心する場所」を考えた時、

これは、誰にでも当てはまることだと気づいたのです。


だれだって自分を否定されることは嫌ですし
評価されたくもありません。

それをしないでいてくれる場所って、
誰にとっても安心する場所なんじゃないか。


じゃあ、

安心ってなに?

っていうと、
心が安らかなこと、落ち着いていること。

そうなれる場所が

ひばり珈琲だったら嬉しいなと思います。



ここに来れば、「ただの自分」でいられる、
ここに来れば、「ただのお客さん」でいられる、

「自分という個の存在」にクローズアップされることがない。


仕事をしている、していない、
どこの学校にいっている、いっていない、
給料がいい、安月給、
高級マンションに住んでいる、アパートに住んでいる
家庭を持っている、持っていない、
病気をしている、心を病んでいる、

そんなこと一切抜きにして、

ただ、

「珈琲(あるいは他の飲み物)を飲むお客様」としてここにいる、


ここにいる間は、みんな一緒、です。


おいしいね、とか
寒いねぇ、とか
季節って早く過ぎるよねぇ、とか

言葉を交わさずとも、

時間、空間を共に過ごすことで
共有できればいいなと思いながら

日々を過ごしています。


今日も、日々、ひばり珈琲。


おまけ

実は、初めは確たる理念もコンセプトもなんにもなく始めた喫茶店です。
だんだんと、常連さんの声からヒントをもらい、ああ、こういうこと求めてらっしゃるのか、私ってこんな店にしたいんだ、と後追いで、変化していきました。今もきっと変化しています。

ここに、ヒントを下さった常連さんの声をご紹介します。

「家より落ち着く」

「ここで珈琲飲みながら仕事すると、はかどる」

「今日はちょっといろいろあったからまっすぐ家に帰りたくなくてみん」

「座っただけでほっとする」
(まだ水もだしてませんけど~)

「ここで寝ていたい」
(カウンターの真ん中ですけど)

「眠くなるわ、ここの珈琲飲んだら」
(デカフェちゃいまっせ!)

「ほんと変わった人ばっかり、集まるね」



時に、人間臭くてわずらわしいと感じる方もいらっしゃいますが

そういうときは、スタバやチェーンの珈琲店でお過ごしください。

私も、使い分け、しています。


もう一つ、ひばり珈琲の















頂いたサポートは、ひばり珈琲のお客様やこのページを読んで下さるみなさんの幸せが、増強できるように使います。たまにうちのちびと温泉にいく費用にも使います。(行った際はこのページで紹介します)