のぞみ

ひばり珈琲店、店主。アルバイトで得た経験だけで思いつきで始めた店は、6年目に突入。くせ…

のぞみ

ひばり珈琲店、店主。アルバイトで得た経験だけで思いつきで始めた店は、6年目に突入。くせの強い店主とキャラ濃いめのお客さんに揉まれる日々。 生きにくい人が好き。本好きな人が好き。食いしん坊が好き。ばあちゃんになっても商売を続けられる体力作りが課題。

マガジン

  • 日々思うことごと

    ポタポタ落ちる珈琲の水滴を眺めていて、思う、どうでもいいことや、どうでもよくないこと

  • ひばり珈琲について

    ひばり珈琲の理念ややりたいことをまとめています

  • 喫茶店を始めた理由

    喫茶店を始めた理由を心身、タイミング、運や縁、いろんな角度から書いています

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40年後の自分も楽しく生きられますように

見学主旨 私はどういう歳の取り方をしていきたいのか? 諦めたくない、年齢関係なく、泥臭く、 その時やりたいことをやり続けたい! 近頃、仕事、というより自分の在り方、を考えているひばりです。 店云々は置いといて、今回は社会見学のお話。 サービス付き高齢者向け住宅を覗きたい! 歳とるのって早いよね。 40年後、わたしゃ82歳よ! あれよあれよで、もう更年期?!な、お年頃。 両親はまだ元気だけれど、ばあちゃんはリアルに介護が必要になってきた。 ひばり珈琲に来る重鎮ば

    • 野菜を売ること、居場所を作ること

      店でモノを売りたいと思っていた。それは、どんなモノでも良いわけではなく、あると嬉しいもの、誕生日に贈りたい、というモノではなく 常に日常で使うもの。 美味しい野菜、塩、醤油、石鹸、お菓子、ジュース、台所用品・・・ ぽつぽつと出てきたが、 まずひばりコーヒーとしてやってみたいのが 野菜、だった。 私は野菜が好きだ。 美味しい野菜はなんぼ食べてもええ、と思っている。 年中ダイエッターにとって心から安心して食べられる唯一無二の食品。 美味しいってどこからどこまで?高級って人に

      • 喫茶店のある日常

        当店のスローガンめいたものがようやく決まった。 『喫茶店のある日常』。 日常の中の喫茶店でありたい、 そして、それを自らの日々としたい、 私のスローガンであり、ひばり珈琲のスローガン。 数年前から 自営業の先輩に、店のコンセプトやどうしていきたいかを紙にでも書いてごらんと、言われていた。 頭の中にあるのに、わざわざ書かんでも、と思いつつ 書き出してみると、案外難しい。 何を目指しているんだっけ? 店で私は何を実現したいんだ? そもそもどういうふうに生きていきたいんだろう?

        • 歯磨きするように仕事する

          歯磨きをすること、 と言えるようになりたい。 起きて、顔洗って、歯磨きして、ご飯食べて、 そう、当たり前で 構えなくてもできて 面倒な時もあるけれど しないと落ち着かなくて まぁ、意識しなくても 勝手に体が動いて 頭はまだ動いてなくても まぁ終わっちゃってて 次のことを淡々とする 1日のうちの一瞬の通過点 虫歯にならないため、 とか 綺麗な歯になりたい、 とか 気持ちがいいから、 とかもなくて ただ、すること 通過点だけど 一生続く点点 すっごく当たり前に自分の

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          核は必要か?

          詰まるところ、うちの店のランチ問題と同じくらい 頭を占めているのが、核兵器問題。 同じくらい、なんて、不謹慎なのかもしれないけれど それくらい、日常にある不安や問題として考えている。 ロシアやウクライナなんて言ってるけど 日常の話題だよ、きっと。 常連さんとよく、やり合ってしまうテーマでもあり、 政治批判なんてナンセンスと思いつつ、 店のスタッフとしてどうかという立場も考えつつ、 それでも この話題が出ると、 ヒートアップして、怒りの感情まで出ちゃうんだよね。 対、お

          核は必要か?

          喫茶店がなぜ今、お昼ごはんを始めるのか?

          今回はかなり長文です。 お時間ある時、たらたら〜っと読んでくださると嬉しいです。 はじめにトーストと珈琲、これがひばり珈琲の開業以来のメイン商品です。 今でもそのつもりですし、これから先も変わりません。 私の、死ぬ前に食べたいものは、 バタートーストとアイスコーヒーなのですから。 「ひばり珈琲でカレーライスが出るようになったら、店が危ないと思って足繁く通ってね!」 なんて、常連様とネタになるくらい、頑なに、ごはんやカレーなど、拒んできました。 珈琲を飲みながら本を片手

          喫茶店がなぜ今、お昼ごはんを始めるのか?

          2022ひばり珈琲の小さくて大きな挑戦

          久しぶりに刺激を受けるカフェに行った。モリモリの野菜に十穀米、その日その日でメインが変わる汁物や惣菜をワンプレートに盛ったランチ。 いっときのカフェブームで流行ったいわゆる「ワンプレート」ではない。 サラダやハンバーグといったもので誤魔化していない、 一つ、一つ、手作りされ、野菜を吟味して素材の甘みで食べさせてくれる惣菜が盛り沢山に詰まったプレート。 うちの店では、ランチなんてできないと思っていた。 ひとりで営業しているから、今で手一杯。新しいことを始める気力もない。「だけ

          2022ひばり珈琲の小さくて大きな挑戦

          私の仕事観〜家族の仕事を見てきて〜

          私の家族は、贔屓目に見なくとも、働き者だ。 物心ついた時から、両親、じーちゃん、ばーちゃん、周りの親戚達も 皆、働きづめだった。 そして、今も働きづめた。 有給休暇、とか、自分へのご褒美休み、なんて、皆無。 父に至っては、十月から一日も休みがない。 他界したじーちゃんばーちゃんも、80歳近くまで現役で、 スーパーマーケットで魚を捌いていた。 仕事=そんなもの。 そういう気持ちは常にあった。 実家は自営業。年中無休のスーパーマーケット。 保育士をしていた母まで巻き込まれ、

          私の仕事観〜家族の仕事を見てきて〜

          怒ることは不毛か?いや、怒りたい

          怒りについて、モヤモヤしている。 若い頃(20代の頃)に比べて、 怒る、ということが減った。 怒ると、疲れるし あまり自分にいいことがない、 そんなふうなことを聞いたり、読んだり。 確かにその通りだと思うし つまらないことでいちいち怒っていては身が持たない。 第一、 私一人が怒っても、社会は変わらないしね、 人の心は変えられないしな。 怒るって損。 だから流そ。 沸いた怒りを、怒り、と名づける前に 無意識に消火活動に努めるようになった。 しかし、 世界の内

          怒ることは不毛か?いや、怒りたい

          喜びを感じる瞬間のために仕事する

          なんで仕事をするのだろう お金、ではない それだけならば会社員をしている 喜びの、瞬間のために 心が暖かい水で満たされるために 仕事をしている。 これがなければ続いていない、 これのために この気持ちをどんどん増やして 自分や 自分以外の人たちと 喜びの瞬間を味わうこと そのため。 歓喜と言うほどの燃え方じゃない むしろキャンプファイヤーで 燃えろよ燃えろ〜って歌っている時のような 静かなじわじわっとする喜び その喜びを味わいたい、 できれば

          喜びを感じる瞬間のために仕事する

          ひばり珈琲が現金主義な理由

          当店は、今時、お支払い方法が現金のみです。 精算時、 「PayPay使えますか?」 「カードいけますか?」 とよく聞かれます。 「すんません!現金のみです」 謝ると、 一瞬フリーズして 「近くにATMありますか?」 と言って、おろしてきてくださるお客様もいらっしゃいます。 そういう時は、 「いつでも通りかかった時でいいですけれど〜つけときますから」 常連様、一見さま、隔てなくお声がけしますが たいてい、都合つけてその日中に、 お金を持ってきてくださいま

          ひばり珈琲が現金主義な理由

          遅刻してきた日の朝に、、、鬱にならない社会を思う

          当店、朝、10時開店です。 先日やらかしまして、 ワタクシ、起きたのが、 10時。 そう、開店時間です。 目覚まし時計の長い針が、ちょうど12を指していました。 短い針はもちろん10。 外は、ザーザー雨。 嗚呼、、やってモータ。 ああ、よく寝た。 店主として、ありえない事ですが、 たまにやってしまいます。 急いで歯磨きしながら 浮かぶのは 来てくださっているであろう、 お客様の顔、顔。 スッピン、ダッシュで飛び出して 自転車で5分。 10時12分く

          遅刻してきた日の朝に、、、鬱にならない社会を思う

          身体と心、足すより引くこと

          「腰の調子はどう?」 四連休いただき、店を開けたら、 優しいお客様が声をかけてくれます。 「おかげさまで、だいぶ、楽になりました」 そう答えたいところですが、 事実はそうではなく。 ぎっくり腰ではなく、ヘルニアと判明。 まだ痛み止めを飲み、ステロイドを飲み コルセット生活でなんとか一日、一日、やり過ごす状態。 いつまた、 「腰痛のため臨時休業します」 と張り紙を出すかわからない状態。 嘘がつけないので 「ん〜なんとか騙し騙しやってます」と 答えています

          身体と心、足すより引くこと

          ぎっくり腰になった日には、もうこれで

          いつもパタパタしている。 しているつもりはないが、 私が動くと、「パタパタ」音がするらしい。 止まるのがへた、自覚がある。 途中で休みたくなったり 思考を整理したくても、 止まれないのだ。 多分、不安、なんだろう。 幸い店に出れば やることが山ほど溢れていて、 自分でやることをどんどん作ることもできて、 一切、止まらなくて済む。 心配性で考えすぎちゃう癖があるが、 店で目一杯動いて、 目の前のことをやっていると 不安のもくもく雲たちはどこかへ行ってしまう。

          ぎっくり腰になった日には、もうこれで

          何のために働くのか、私の仕事観

          仕事、働く、役割 考え続けていることではあるけれど、 近頃、だいぶん楽に、 この言葉と付き合えるようになってきた。 仕事という言葉にまつわる、若い頃によく聞いたフレーズ、、 ・3年続けたらみえてくる、それまでは辛抱しなさい。 (実際そんなに長い間働けたことがないのでこの境地は本当かどうか  まだ体験していない。一理あるとは思う) ・仕事だからそんなもの ・仕事だもの、当たり前 ・仕事だから、しょうがない 重い、だるい、ひたすら我慢しているような、 なんとも嬉しく

          何のために働くのか、私の仕事観

          私に、ちょうどいい、西宮北口

          なんか新築マンションの宣伝みたいなタイトル。 でも、この言葉に尽きる。 この街(西宮北口)でお店を営むことができて、本当によかった。 毎朝、新聞を抱えて店の扉を開けるたび、 思っている。(たまに忘れているが) そもそも 私には定住欲求がない。 20代で7回、30代で3回の引っ越しを経験。 京阪各地を転々と、ついでに沖縄にも1年間。 どこも住めば都で、それなりに楽しく ご近所づきあいも、ほどほどにしてきた。 だから一か所で2年以上暮らすなんて、 福井の実家ぐ

          私に、ちょうどいい、西宮北口