約10年越しの夢、NZへ - ep.4
我ながらなぜここまでNZ旅の記事が長くなってるのかよくわからないけど、ここまで来たら最後まで頑張って書くぞ!
(こちらは前回の記事です、よかったら…)
ということでテカポ湖滞在後半。
テカポ湖3日目。
特に何も予定はなかったけど、時間もたっぷりあるということでテカポ湖から見えるMt.Johnという山へ登ってみることにした。
わたくし、バンタン(BTS)がめちゃくちゃ大好きなもので数年前に彼らが撮影したNZ旅行コンテンツで同じ山に登っていたのをもちろん知っており、軽い気持ちで聖地巡り的なことをしようとしたのです。
そのコンテンツを見たときからずっと、山頂にあるアストロカフェという場所に行ってみたかったのだ。
“軽い気持ちで聖地巡り”というのが全ての悪夢の始まりだった。(大袈裟)
まず朝7時くらいに起きて準備してMt.Johnに向かった。登山口までは宿から歩いて数十分。天気も良くて本当に気持ちよかった。
で、地図が示す登山口に行くものの入り口が見当たらない。
近くの施設に行ってみてスタッフのお姉さんに聞くもののよくわからない場所を案内される。まぁ、現地の人が言うんだからと言われた通りに向かう。(向かうんだ)
当然謎すぎる場所だったので入り口は見当たらない。
もうなんなら道なき道を行くか!と地図を無視して行くものの、当たり前に山まで辿り着けない。
流石に危なそうだし1人だったのもあって、その道を進むのは断念した。
正直、前日のマウントクックハイキングによりとんでもない筋肉痛に襲われていたのと、その日かなり暑かったのでHPは0というかもはやマイナスだった。
「アストロカフェ行きたいけど…もう私の体力的に無理だ…」となって挫けてしまい、諦めて宿に戻った。
さすがに疲労困憊だったので宿でゆっくり寝ようかなと思ったところに、前日マウントクックツアーに一緒に参加して連絡先を交換した人からMt.Johnまでの行き方について教えてもらうことができた。
体力的にはまじで無理、だけどここまで来て何かを諦めるなんてことしたくないな…となって迷わずもう一度Mt.Johnまで向かうことにした。
そう簡単に来れる場所じゃないので余計に気持ちを奮い立たせることができたのかな…
今考えてもよくあんな疲労困憊の状態で2回目チャレンジしようと思えたな自分…こういう時の自分の行動力というか決断力、我ながらすごい…というか多分後先何も考えてないんだよな、私。
で、同じように登山口に向かうと普通に開いていた。どうやら朝9時からじゃないと開かないらしい。(時期によって異なるかもなので行かれる方はちゃんと調べてください)
で、2度目はいとも簡単に登山開始できた。
軽いノリで向かったし標高もそんな高くないだろうと思って正直舐めていた私。靴や服装はそれなりに山登りに適したものにしていたけど。
だがしかし…登ってみたらかなりキツかった。
これはただ単に私の体力の無さのせいなのか、はたまた前日からの激しい筋肉痛があったからなのかは分からないけど、まじでキツかった…おまけに山道に差し込む日差しのせいで暑さが余計にHPマイナスの体力に響く。
少し休憩しながらゆっくりと山頂を目指した。同じ頃登っていた人たちもなかなかしんどそうにしていたな…
そして、30分以上かけてようやく登頂。
やっと着いた〜!!!!と安心したのも束の間、山頂は29年の人生で体験したことないくらいの強風。いや、もはや暴風。台風以上の暴風と言っても過言ではない。
冗談抜きでうずくまってても体が飛ばされそうだったし、ちょっとでも力を抜けば吹き飛ばされて下に落ちかねなかった。今思い出してもあの風の強さは恐怖でしかない。
思い起こせばバンタンはそういえば車で優雅に山頂まで行ってたし、彼らが行った時は風も吹いてない穏やかな気候でまさかの彼らは山頂でダンスチャレンジしていた。そんなこと当たり前に無理。絶対不可能。
ダンスどころか立ってるのも無理なほどの強風。大袈裟でもなんでもなく、本気で命の危機を感じた。
とりあえずなんとか営業時間に間に合ったので、風除けのためにも目的のアストロカフェに入ることに。
バンタンが飲んでいた可愛いイラストが施されたホットチョコレートを飲める体力と気力などその時の私には1ミリも残されていなかったので、普通にオレンジジュースを飲んでしばらく登山と風から身を守るために乱れた呼吸を整えるためにゆっくりした。
でもバンタンも行った場所に行けて大満足でした。こじまりとしてガラス張りで、雰囲気のいいお店だったな。
そして再び外へ。
この狂ったような暴風に体も順応したのかちょっと慣れてきたので、気をつけながら少し小高い岩の上に登って山頂からの景色を楽しんだ。
山頂から見るテカポ湖、そして周囲の山脈の景色は言わずもがな美しくて、息を呑むほどの光景が目の前に広がっていた。
360度、どこをみても大自然。
ずっとずっと眺めてられたな……
1時間くらいは山頂にいて思う存分景色を楽しんでいた。
有名なMt.John天文台も見れたし、念願のアストロカフェにも行けたし、山頂からしか見れないような圧巻の景色を見ることができて、道中と山頂の気候は本当に本当に過酷だったけど登ることができてよかった。
もうこのNZ旅行に一片の悔いなし。
そう思えるくらいやり尽くした。
3日目はそれでさすがに力を使い果たした…
かと思いきや、自分でもびっくりするほど意外と元気でテカポ湖で迎える最後の夜ということで夕ご飯とシャワーを早々に済ませて湖のほとりに座って日が沈む様子を眺めていた。
夕焼け色に染まる山々、本当に本当に美しかった。
湖も山も空も、全ての色が彩り豊かで、これが自然の魅せる美しさなのかと酔いしれてしまった。
テカポ湖は星空が綺麗に見える場所としても有名ということで、しっかりと星空も見てきました。大満喫。
朝から夜まで活動的に過ごしてもう本当にやり切った。
3日目めちゃくちゃハードだったけどその分めちゃくちゃ幸せで気持ちが満たされたな…
そして、最終日は昼までテカポ湖で過ごせるとのことで朝早くから湖へ。
この4日間これでもかというくらい眺めてきた景色を最後まで記憶に焼き付けるように見てきた。
最終日が1番天気が良くて、湖の色も最も美しく見えた。晴れて雨女脱却か?
とまぁ、余すことなく思いっきり体力の限界まで楽しんだテカポ湖滞在も終わり!
本当に来れてよかった!
約10年間、人知れず大事に自分の中に温めてきた大きな夢をこうして叶えられた。
ここまでよく頑張ってきたし、思い続ければ夢は叶えられるんだと思えた旅。
まだまだ世界には私の知らない場所もあれば、見たい景色もある。
どんどん自分の足を使って色んな場所に行ってたくさんの景色を見ていきたい。
ニュージーランド、本当に穏やかで自然豊かで素晴らしく美しい国だった。
私が憧れていた国は、憧れていたままの魅力を放っていた。
いつかまた必ず行く!
次は北島にも行きたいなぁ…
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