見出し画像

言葉を忘れて、音色に浸る。

聞いたことのある曲なのに

最初の1音から響きが違う。

Jacobさんの演奏も聞いたことがあるのに

なぜか響きが違う。

ピアノが名機なんだろうか?



ピアノは広島で被爆したピアノだった。

戦前の国産メーカー小野ピアノが製造したHORUGEL。

以前に演奏された動画ではこんな響きじゃなかった。

調律が良かったからだろうか?

録音が良かったからだろうか?

音響が良かったからだろうか?


このピアノにとって7万人の観客の前で音を奏でる晴れ舞台。

Jacobさんにとってもこんな大観衆は初体験。

どうして?

いったいこの音には何が乗っているんだろう?

不思議すぎる。


演奏のテクニックはもちろん大事

けれども最後に観客の心を揺さぶるかどうかは

演奏者の心が動いているかどうか。


これは楽器奏者でも

役者でも

カラダを使って行われる表現の普遍な原理。


動画で出会っても聞き惚れてしまう響き。

会場でこの演奏に出会った人たちが感動したのも頷ける。

ただただ美しい。


この音色に聞き入っている在り方こそが

平和の祈りの波長なんだろうなと思う。



※こちらも個人的に最も美しいと感じるピアノ演奏


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?