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大山登山! それからお参りへ。

山登り!

まだ残暑厳しい9月のとある日に,中国地方最高峰を誇る名峰,大山(だいせん)へ夫婦で登山に行ってきました。昨年も登ったので2年続けての大山登山となります。昨年は,夏山登山道から登って行者コースを通って下山しました。今年は,登りも下りも同じ夏山登山道を歩きました。

夏山登山道は,きれいに整備してあり道に迷うことも草がぼうぼうということもありません。ただし,なかば観光地化しているのか登山客は多く,狭い登山道を譲りあう場面は幾度となくありました。トイレもなく,トイレキットを使用できる場所があるだけなので,トイレキットを購入しておくか,購入するための小銭を持っておかないとトイレが近い私のような者は安心して登ることができません。

登山道は階段からはじまり,しばらくは景色も変わりません。ひたすら登るばかりです。6号目あたりまで来ると,その素晴らしい景色に圧倒されます! そして8号目を過ぎると木道を歩きます。ダイセンキャラボクの群生地で人が踏んで荒らさないように木の道が用意されているんですね。歩き続けているとだんだんと山小屋が見えてきます。山の上からは弓ヶ浜半島や中海,そしてその先にある島根半島が見えました‼️

今年3月に玉峰山を登りました。そのときに,三瓶山と大山がきれいに見えて,今年はその両方の山を登りたいなあと思ったものでしたが,その一つが叶いました! 嬉しいことです😄

神社巡りへ

翌日,筋肉痛の痛みに耐えつつその足を引きつりながら阿弥陀堂へ。たまたまその日がボランティアの方によって開帳される日で,私たちは運よく拝ませていただくことができました。その阿弥陀さまの立派なこと❗️ 私はなんの知識もなく来てしまったものですから,びっくり! 感動しました‼️  そしてそこを守ってくださるボランティアの方に心から感謝するのでした。そして私たちは阿弥陀堂から僧兵の道を通って大山寺,大神山神社を目指します。

動画では,南光河原の「上ワタリ」を通っているかのように動画をつなげていますが,実際には途中が通行止めになっていたので,「中ワタリ」を歩いて上ワタリの反対側から釈迦堂跡,金剛童子跡のところまで歩きました。7月に豪雨があったために一部崩れて通れなくなったところがあったかもしれません。大山寺まで戻って改めてお参りして,さらに登って金門と賽の河原を目指します。

金門は本当に素晴らしいところですね‼️ 大山に登山に行かれるならぜひ行くべきスポットだと思います。阿弥陀さまにも感動しましたが,金門とそこから見える大山は言葉にするのが難しいのですが,大変に素晴らしく,自然と畏敬の念が自分の内側から湧き起こってくるような空間です。きっと太古の昔から人々は同じ思いを抱いてきたんだろうなと想像します。

最後に大神山神社へお参りに行きました。奥宮は残念ながら修繕の工事中でした。ちなみに大神山神社という名前は明治期の神仏分離の政策によってできたもののようで,それまでは大智明大権現(だいちみょうだいごんげん)の社と呼ばれ,昔から大山寺一帯には大智明大大権現を本社としながらさまざまな如来と権現を信仰する神仏習合の集団があったようだったようで,中世の頃は経済的にも文化的にも大変賑わった霊山だったようです。興味のある方は,ぜひご自身で調べてみてください。歴史的にも文化的にも大変興味深いです。

おわりに

今回の大山登山は得るものの多い登山でした。昨年はただ登った達成感を得ただけでしたが,大山寺一帯を阿弥陀堂から大山寺,大神山神社と学びながら歩き回ってみることで日本人の霊性の立ち上がりから中世の文化世界に少し近づけたように感じました。同時に明治以降に失われたものへの寂しさも覚えます。現代日本に生きる私たちは失われたことにすら気がつかなくなりました。大変残念なことです。

ともあれ,神社,寺巡りを提案してくれた妻に感謝です! 妻がいわなければ登ることしか私の頭にはなかったからです。大山に行かれる機会のある方には神社巡り,金門はおすすめです。ぜひ自分の全身で感じてみてほしいです。それでは👋

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