日記ルバック

9/13(水)
6時40分起床。「おいおい、俺たちはなぁいつも朝3時には起きて市場の陳列やセリをしてんだぜ。
6時40分に起きたぐらいで得意げになってもらっちゃ困るよ」と言いたげな豊洲市場の江戸っ子の皆さん、いつもお疲れ生です(ガッキー)
今日も今日とてアルバイトに精を出しました。
いやらしい意味で捉えたポルノ中毒の方は後でこっそりオススメの作品をご教授ください。
アルバイト先のスパリゾートでは今日からマンガコーナーを設置し、お客様に楽しんでもらえるようになりました。
作品の種類はというと今をときめくものや、往年の名作、懐かしいなーコレ!昔読んでた読んでたみたいなものまで結構幅広く取り扱いがある。
少年マンガから少女マンガ、青年マンガまで端から端までノンジャンル隙間なしで埋める漫画のジャングル(ILMARI)で本棚に並べる作業を手伝ったのだが読みたい作品がいっぱいあってすごいワクワクした。
壁一面にマンガを並べて気づく、アレ?ちょっと待って、アラ?アラララ?ないじゃん、え?ないじゃない、どうなってんの?コレ。
どうなってるわけ?えぇ〜ウソ、ウソでしょ?
あ、そう、そうなの、そんな感じね、ハイハイ、
え〜まさか、流石にね、え〜と・・・・・
ない、やっぱりない!ハチミツとクローバーがない!ハチミツとクローバーがないじゃない!
ハチミツとクローバーが!通称ハチクロがございません!
オレの青春時代、AOHARU YOUTH(スーパーカー)を彩ってくれたハチミツとクローバーがない。
知らない人にハチクロを説明すると、羽海野チカ大先生原作(3月のライオンの作者でもある)の少女マンガであり、美大生の友情、恋愛など巧みな心理描写を用いながら織りなす通学路で採れる木いちごばりの甘酸っぱい、そして切ないものがたりで、コレを当時19歳のヒビキ少年は例えるなら感情を女王様に縛り上げられ、ムチでしばかれ、蝋を垂らされ、言葉責めにあい、耳元で「おセンチ野郎、ナイーブ総大将、はぐれ刑事純情派」などとなじられ、自分のことを言われるならまだしも親の悪口まで言われてしまい怒りに我を忘れてしまうぐらい感情をゆさぶられ嗚咽が止まらず、涙した名作なのである。
そんな思い出でいっぱい(H₂O)のハチクロがこの本棚にはない。
なんだか自分まで否定された気持ちになった。
ちなみに某古本屋に自分のハチミツとクローバーを買取に出したところ、店員さんから「すいません、こちらの本なんですけども状態がよろしくない為お値段をつけることができません。こちらで引き取るか、お客さまにお返しするかになるんですけど、どちらになさいますか?」
なんだよ!オレの思い出に値段がつけられないってか?
確かに涙でページがフニャけてるところはあるけどそれは、アレだよ。それぐらい涙が出るいい作品って証だろ!なんなんだこの店は!ふざけるな!

その後店員とオレで一悶着があったがハチミツとクローバーは古本屋に引き取ってもらう形で丸く収まった。
また地元のおセンチボーイがどこかでハチクロを読んで涙しているに違いない。
オレはその後ろからそっと彼を抱きしめる。
相手がその気ならキスまでならOKだよ。

無駄にはしません