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明日は来ない

“If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?”
これはハーバード大学でのスティーブ・ジョブズのスピーチの一部なんだけど、「もしも明日が来ないとすれば、今日やろうとしてることは本当にやりたいことなのか?」って意味で、ジョブズは鏡に映る自分自身に向かって33年間毎日欠かすことなく問いかけたらしい。仮に、その問いに対する答えが “No”であれば、それは何かを変えるタイミングらしい。幸いにも、今の自分はやりたいことをやってる。何をやりたいかわからない人が多いこの世の中で、純粋に人生を捧げられるものに出会えたのはとてつもない幸運だったと思う。ただ、今の自分に必要な言葉はそっちじゃなくて、「明日は来ない」ってそっちの言葉だと思う。

近畿大学かどこかのスピーチで、キングコングの西野がこういうことを言ってた。「時計の長針と短針は1時間に一回重なるようにできてるけど、11時台だけは短針が先に逃げ切っちゃって長針と重ならない。次に重なるのは12時、鐘が鳴る時ですって。伝えたいメッセージっていうのは、鐘が鳴る前は報われない時間があるということ。だけど、時計の針は必ず重なって鐘は鳴るから、挑戦し続けてくださいって。」西野の言葉を借りるなら、今まさに自分は11時台の真っ最中。11時台多いて、おれの人生。毎日毎日見えない不安や葛藤に押しつぶされそうになる。進んでも進んでも全く進まないから、実は進もうとすらしてないんじゃないかって疑いたくなるし、今自分がどこにいるのかわからなくなる。でも、人生そんなもんなんじゃないかなと。逆に、そんな状況さえも楽しんでやろうと思う。この苦難を楽しめれば、この先なんだって楽しむことができる。いくら今の自分の力の無さを憂いても、これからの未来を不安に思っても、結果として何も変わることはないから、変えられるものを変えていきたい。自分にとっては、それが今日、今この瞬間なんだと思う。ドイツにいたときもそうだった。ある瞬間までは一歩たりとも歩を進めることができなくて、泥水という泥水を片っ端から啜ってたけど、今日できることを毎日やり続けてたら突然その日は来て、何十歩、いや何万歩も進んだ。些細なことが一つでもかけ違ってたら掴めてなかったであろうチャンスを掴めたのは、脇目も振らず今日を必死に生きたから。だから、今の自分にできることは、「明日は来ないと思って今日を必死に生きる」ってただそれだけなのかなと。誰かと比べることなく、自分の物差しを大切に、今日が人生最後の日だと思って生き死にます。毎日自分に問おう。今日が最後の日だったら、今日というこの日に後悔はないかって。きっとその言葉が自分を押してくれる。

それと同時に、今日を必死に生き続けて、チャンスを引き寄せた未来の自分を想像したら楽しみでしょうがない。さぞ大きくなってて、その辺歩いてたら「チェ・ホンマンさんですか?」って知らん人に声かけられるんやろな。その時はこう返そうかな。「違います」って。それくらいデカくなってやろうと、まあそういうことです。

よし、今日も生きるぞ。

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