あなたの疲れはどこから?私は他人から

間もなくある部活動の「保護者会会長」という謎の任務から解放されます。思い出せば1年前、渋々出席した保護者総会の場で、会長に選ばれてしまったわけですが、覆すことも野暮だしでありがたくこの役目を拝受しました。なんかエセ士業とか商社っぽい、バッチぐらい欲しかったです。

保護者会会長と言っても毎日なにかあるわけではないですが、いわゆる「雑務担当大臣」のようなもの。破れたカーテンを補修しに行ったり、片付けや部活動の大会に帯同したり、などの業務を黙々とこなしておりました。役職のネーミングが欲しい人ならこんな仕事も楽しめるでしょうが、体のいい雑務係なので、大量のゴミを預かって帰ることも。あぁ大変な1年でした。

女性の多い集まりは、OL時代に経験しているのですが、皆さん忙しいわけです。仕事もあるし、家庭もある。私ももちろんそうです。そのため、ある人に仕事を依頼すれば、別の人にも仕事を依頼しないと、「不平不満」がLINEに届くため、「いかに公平に、厄介な仕事を分配するべきか」に腐心する時期もありました。結局、多くの保護者にスケジュールを聞いて、仕事を分配するなんてクソめんどくさいことなんて早期に止めました。一応会社をやっている私は、夜に会議をしていることも多く、突然保護者から夜に電話されることも結構な苦痛に。「こんなの物好きじゃないとやってらんねえな」と悪態の1つもついていたものです。

結局、多くの雑務は「やれる人で何とか乗り超えられないか」とやれそうな人に頭を下げるに至ったわけですが、そもそも私もただの雑務係なので、頭を下げるのも変な話だなぁ…と思ったりしたのは内緒です。人は頭の1つぐらい下げてもらわないと、メンツが許さない生き物ですから、もう1億でも1兆でも頭ぐらい下げます。何なら頭1つぐらい持って帰ってください。

こんな風に厄介な保護者業がようやく終わりを迎えるのですが、実はもう本当は子どもが退部したいんですな。娘が大人数の前で部活の監督から罵声を浴びる経験を何度かしており、他の習い事の教諭や学校側にも相談を自らしている状態で、私もあと1ヶ月ぐらいだしもうええやろ、辞めるんだけどな(鼻ほじほじ)、と思っておりました。他の保護者の方にも「もう残り1か月やし辞めていいやろ」なんて話をしているのですが、「体裁がつかない」ということで引き継ぎできない事態に。ねえよそんなの!雑務だよこんなの!というわけで、多分嫌々乗り越えることになるでしょう。

さて保護者にはいろんな人がいるのですが、個人的な特大ヒットは「絶対に挨拶をしない人」です。もう目線を合わせて、立ち塞がるようにして挨拶しても、一瞥もしてくれません。スーパーで会っても無視。ある意味もうそれ、私のこと好きなんじゃないかな、とすら思う見事な無視。右手に持ってた卵のパックぐらいぶつけてやろうかな、と思わなくもないのですが、実は彼女に遭遇することを楽しみにしている自分もいます。どうしようまた無視かなっキャッキャッ。

どういう感性で生きているのか、気が向いたらインタビューしたいです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?