頭の中の噴水

心に何かが触れた時

言葉がブワブワと湧き出てくる 

記しておこうとペンを持ったその瞬間

 すでにそれは水面に落ち 

周りの水と一体に


 水の中に入れた手で 

掬えたのは言葉の端切れ 

言葉と言葉を繋ごうと 

両手で掬ってみるけれど 

あの時一度に湧き出た一文は 

噴き出た あの瞬間のみ輝いていた 


 なんとかもう一度、と 

必死に探すも自らかき混ぜ 

行方を見失う 

 そしてその内 水は循環し 

明日の私の身体には 留まらない 

 なんとも切ない頭の中 


 その気持ちを埋めるように 

一年前の文章を読む 

埃をかぶっている瓶

そこには留められた水

私の想い が入っている

そして

陽に当てるといつでも輝いて

私の想いが生きていたと感じさせてくれる

読みは進めると あの時の感情が

言葉の背後に張り付いて 私の胸で踊り出す

留めたいと必死に掬ったあの言葉たちが

今の私を楽しませる 

時に慰め 一緒に悲しんでくれる


あの時の私へ ありがとう

想いを留めてくれて ありがとう






 そんな湧き出る想いの日々を 

ここに記していけたらな、と思います。

拙い文ではありますが、宜しくお願い致します。

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