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オンライン演劇をしてみてわかったこと。オンラインとオンステージの使い分け。

先週の金曜日にオンライン演劇を実施しました。株式会社ASNOVAさんとLOFTWORKさんのオンラインイベント【カセツラジオ】の中での上演することととなったのですが、視聴者さんからお題をもらって、2時間後には短いお芝居の本番をするというもの。この企画の話は、また別の回にするとして、、、。

オンラインイベント<カセツラジオ>は、仮説・仮設をテーマにしたイベントで、様々な実験を行っていくというもの。今回の実験枠で、僕たちがオンラインでお芝居をさせていただきました!ありがとうございます!!そして実験結果と反省と発見がたくさんありましたので、書き記していこうと思います。


オンラインの演劇がなかなか「難しい」。

「難しい」と表現するのは、システム的なモノではなくて、作品を出す側の気持ち、ですね。ステージに慣れてしまっている僕たちには物足りない感覚がありました。

今までのお芝居は、稽古を重ね。ステージでお客様の前で、照明・音響を浴びて、ごまかしのきかないステージの上での真剣勝負をしてきました。

オンラインでのお芝居は、「自宅」で「パソコンに向かって」、画面の中の相手とのセリフのやり取り・・・。お客様の反応もなく、Wi-Fiの状況に左右されてしまう環境で演技をする。でも、予想以上にたくさんの人に見られている・・・。こわこわ!!


しかし、「自宅」でってのが、なかなか役者も「(気持ちが)アガらない」状態ですよね。実際僕もなかなかステージと違って高揚してこなかったんです。企画にゲーム性があるので、そちらの高揚感はありましたが、作品への高揚感がなかったというか・・・。

こういった実験をさせてくださったLOFTWORKさんのおかげで、この大切なことに気づけたんです。

今のところ、この記事でのオンライン演劇は、悪い印象の感じですが、

悪く言いたいのではないんです。【この高揚感をもって】【自宅でも、パソコンに向かってでも、しっかり保てる気持ち】を養っていけば、もっと感動作品にまでできる可能性がある。と確信しました。僕たちが未熟だったというか、経験したことがなかった感覚で戸惑ったこともありますね。ここまでならいける!という手ごたえを知って臨むともっとかわっていたかもですね。

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他にもいい発見がありました

今回のオンラインお芝居をやってみて、役者に注意してもらったのが、

目線】。

できるだけ、WEBカメラを見て言葉を発してほしいとお願いしました。

セリフの言葉の始まり、そして言葉じりで、カメラに目線を残すことは、かなり視聴者に訴えかけられる効果があるので、そこを意識してもらいました。ZOOMの仕様の小さな画面の中で、しっかり目線を決めてくれるだけで、だいぶ言葉に重みが出てきました。俳優のみんなありがとう!

テレビの司会者もカメラにしっかり目線を向けて、目線を2秒残すだけで、しっかりと視聴者に伝わる「間」になるんだと、元SMAPの中居君が話していました。これは実は鶴瓶師匠から教えてもらったことなんですって。それをテレビで聞いて、学ばせてもらいました。ありがとうございます。

オンラインの演劇をやるにあたって、目線は絶対にポイントになるだろうと思っていたので、うまく行ってよかったと思っています。


今回出てくれた俳優は、オンステージの達人ばかりで、僕の信頼を置いているメンバーたちでしたが、彼らをオンラインの小さな枠の中で見るような演技ではもったいないなあと感じましたし、はやくステージで彼らの活躍する姿を見たいとより思いました。ステージの空気、匂い、光、音、役者の息遣いを楽しみたいなあと思ったと同時に、「オンライン演劇」は、また一つのカテゴリーになっていくかもしれないなとも思いました。それも楽しみだし、開拓し、広げていくのも面白いかもしれません。だから少しこれを機会に探っていこうかなとも思っています。

<今回のつけたし> 芝居はナマに限るから、オンライン演劇も生配信のものがいいなあ!自宅からやけど。

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