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柔道五輪メダリストが指導 小中学生にコツ伝授

 シドニー五輪柔道100キロ級金メダリストで、全日本柔道男子監督も務めた井上康生さん(45)と、リオ五輪同級銅メダリストの羽賀龍之介選手(32)=旭化成=が特別講師として小中学生を教える柔道教室が6月30日、万石浦中学校で開かれた。圏域の7道場から87人の子どもたちが参加。一流選手の直接指導に皆、目を輝かせていた。

 (株)丸本組(佐藤昌良社長)が主催する社会貢献活動の一環。一流選手とのふれあいを通して個々の技術向上につなげ、夢を抱く機会にしてもらおうと開催。今年2月にも石巻市総合体育館で大野将平選手(東京五輪など金メダル)らを招いた教室を開いたが、新型コロナが5類に引き下げられたことを踏まえ、今回は開催規模を広げて実施した。

子どもたちの打ち込みを見ながら指導して回る井上さん

 井上さんは「こんな素晴らしい機会をいただけてうれしい。技のコツや柔道の楽しさをしっかり伝えるので、きょうは楽しもう」とあいさつ。現役の羽賀選手は「特に中学生の皆は、(乱取りの時)遠慮せず僕にかかってきていいよ!」と話した。

 指導した技は「大内刈」と、2人が得意とする「内股」。このうち大内刈を教えた井上さんは「地味な技だが、使いこなせれば攻めの幅が広がる」と強調。「相手を自分の体にしっかりと密着させ、右引き手の脇は締めて相手の左腕をしっかり固定させておくことが大事」とコツを伝授。その後の乱取りでは、2人に果敢に挑む積極的な子どもたちが多く見られた。

 幼いころから井上さんに憧れていたという菊地咲笑さん(万石浦中2年)は「すごくかっこいい」と興奮気味。「自分の得意技も内股で、井上先生の試合をテレビで見ながら研究してきた。きょうのアドバイスを生かして内股を極めていきたい」と話していた。【山口紘史】





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