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4年ぶりに海の幸集結 いしのまき大漁まつり 模擬競り、マグロ解体大盛況

 全国有数の水産都市である石巻市ならではの一大イベント「第33回いしのまき大漁まつり」が16日、石巻魚市場であった。台風やコロナ禍で中止が続いたため、4年ぶり。市場内には水産加工品などを扱う約60の店が並び、自社製品を格安で販売。マグロの解体ショー後、その場で握ったすしも振る舞われ、長い列ができた。目玉企画の鮮魚競りは、抽選で当たった人たちが買受人を体験した。

 開会式は岸壁に設けた特設ステージで開かれ、同実行委員会の須能邦雄委員長が「石巻市が誇る水産加工品の数々を楽しんでいってほしい。海況の変化など水産業を取り巻く環境は厳しいが、発展を目指して頑張っていきたい」とあいさつ。4年ぶりの大漁まつり開催を祝った。

鮮魚競りでは、競り人と参加者の威勢の良いやり取りが響いた

 市場内ではワカメの詰め放題、鮮魚、すじこ、明太子などの販売をはじめ、焼きガキの販売もあった。涌谷町から来た鈴木尉さん(61)は「4年ぶりにようやく孫と一緒に来ることができた。港町ならではの活気がいい」と話していた。

 目玉企画となる鮮魚競りは、事前に抽選会が行われ、2回に分けて各50人が参加。イカやサバ、毛ガニ、ブリなどが発泡スチロールに入ったセット(店頭価格5,000―1万円)が用意され、競り人のかけ声でスタート。メガホンをかかげた参加者が値段を叫び、次々と格安で競り落とした。

マグロを豪快にさばいた

 毛ガニ1箱(同1万円相当)を500円で手にした石川璃那さん(33)=美里町=は「以前の大漁まつりではサケを落札した。今回も格安で買えたので、早速ゆでて家族で楽しみたい」と語っていた。

 マグロの解体ショーでは「塩竃ひがしもの」と呼ばれるブランドのメバチマグロ(63キロ)が登場し、プロの手さばきで大きな魚体がみるみる解体された。その身はすぐに職人の手ですしとなり、並んだ200人に2個ずつ計400個が振る舞われた。【渡邊裕紀】





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