見出し画像

アタリぐいぐい 旧北上川に釣り客万来 その場での天ぷら好評

 石巻市中央の旧北上川堤防を利活用したにぎわい作りの一環で、「釣った魚を天ぷらにして食べよう!」と題したイベントが10日に行われた。ハゼを中心に捕まえた魚をその場で調理してもらえるのが最大の魅力。水辺には釣りを楽しむ多くの人の姿と釣果を喜ぶ声でいっぱいになった。

 震災後に整備された堤防空間の利活用に向けた社会実験の一環で、商店主など「北上川であそぼう実行委員会」と(株)街づくりまんぼうが初めて開いた。釣り道具がない人にも2時間1千円で貸し出し、エサも500円で用意。さらに500円を支払えば、釣った魚もその場でさばき、天ぷらにしてもらえた

川魚を食べよう (25)

ハゼを釣り上げ、あちこちで喜ぶ声があった

 貸し竿の待ち時間が出るなど、主催者の予想を上回る人出。ハゼのほか、セッパやマゴチをつり上げる人もいた。天ぷらを目当てに祖父と参加した仙台市の山本心瑠さん(9)は、ハゼを捕まえ「楽しい」と笑顔。よく祖父の釣りに付き合うようで、初めての石巻での釣りに満足げだった。

川魚を食べよう (2)

水辺に釣り客があふれた

 調理は東京から石巻にUターンした天ぷら職人の岡崎登さんが担当。岡崎さんは「ハゼはだしに使われるくらいコクがあり、天ぷらにするとうまいよ」と太鼓判を押していた。

 イベントを発案した呉服店(株)京屋=中央=の社長、奥村恵英さん(63)は「地元の人にも石巻で取れるハゼのおいしさを再認識してもらえれば」と話し、2-3回と続けたい考えを語った。【熊谷利勝】


現在、石巻Days(石巻日日新聞)では掲載記事を原則無料で公開しています。正確な情報が、新型コロナウイルス感染拡大への対応に役立ち、地域の皆さんが少しでも早く、日常生活を取り戻していくことを願っております。



最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。皆様から頂くサポートは、さらなる有益なコンテンツの作成に役立たせていきます。引き続き、石巻日日新聞社のコンテンツをお楽しみください。