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映画・さよならほやマン 公開記念あいさつ

庄司監督「石巻がよりどころ」

 3日に全国公開が始まり、石巻市の網地島を舞台にした映画「さよならほやマン」の舞台あいさつが4日、イオンシネマ石巻で開かれた。同市出身の庄司輝秋監督と主演のアフロさん、黒崎煌代さん、呉城久美さんが劇場を訪れ、上映前に作品への思いを語った。

多くの市民が舞台あいさつに駆け付け、庄司監督(右から2番目)らに熱いエールを送った

 同作は庄司監督が古里への思いを込め、全編(106分)を網地島で撮影した。震災の津波で両親が行方不明となりながらも、島で漁師として生きる兄弟が主人公。東京から来た漫画家の女性との出会いが物語を大きく動かす。笑いあり、涙ありの「家族の再生」を描いた娯楽作品だ。

 あいさつで庄司監督は「物語を作る際、常に石巻をよりどころとしている。初の長編監督で、地元で映画を撮ることができてうれしい」と話し、方言指導も自ら行ったという。

 アフロさんは「台本を読み、主人公と自分が重なったことでオファーを理解した。劇中で漁師になるため、小型船舶免許の取得や素潜りの練習もしてきた」と話し、島民との交流でも直に漁師の生活を学んできた。

 黒崎さんは「この映画出演でホヤが大好きになった。先日も網地島を訪れ、漁師さんに海の幸でもてなしてもらったことが本当にうれしかった」と愛着をにじませた。呉城さんも「映画を通して、何を選んでも人生は間違いじゃないという勇気を感じてくれたら」と作品に込められた思いを語った。
 舞台あいさつには石巻市のローカルヒーロー、「シージェッター海斗」も駆け付け、映画公開に花を添えた。作品はイオンシネマ石巻で上映中。【渡邊裕紀】


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